「この人とは、どうしても合わない」
人間関係の中で、そう感じたことは誰にでもあると思う。
私自身も苦手な人に出会うと、「なぜこの人は、こんなことをするのだろう」と思っていた。それにより、相手を「良い・悪い」で判断したり、「この人はこういう人だ」と決めつけてしまうこともある。
そんな私の考え方を変えるきっかけになったのが、『コミュニケーションのモノサシ 良い人間関係を手に入れる12ステップ 新版』だった。
本書を読んで、私は「人間関係は、自分を成長させる場所だ」と考えるようになった。
以前読んだ本に、「嫌いな人は自分を映し出す鏡」という言葉があった。
嫌いだからと、その人を否定するのは簡単だ。
しかし、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉もある。
例えば、「自分も同じことをしていないだろうか」と考えてみる。
実際、私自身も、そう考えられるようになってから、以前より我慢強くなっている自分に気づくことがある。
そして、もう一つ大切なのが「聞くこと」だった。
相手と意見が違ったとき、すぐに「自分のほうが正しい」と考えるのではなく、
「この人は、何を伝えようとしているのだろう」
と考えて聞いてみる。
すると、怒っているように見えた人が、実は不安を抱えていたり、批判しているように見えた言葉の奥に、「分かってほしい」という気持ちが隠れていたりすることがある。
もちろん、すべての人と分かり合えるわけではない。
それでも、相手を変えようとする前に、自分の受け止め方を変えることはできる。
私はこれが、「未来のためにできること」の一つではないかと思っている。
未来を変えるのは、何か大きなことをすることではなく、結局、一人ひとりの人間関係の積み重ねではないだろうか。
例えば、相手の話を最後まで聞く。
違う意見をすぐ否定しない。
「普通は」「常識では」と決めつけない。
そして、苦手な人からも学ぼうとする。
そんな小さな行動の積み重ねが、互いを尊重できる人間関係につながっていく。
私自身、まだできていないことは多い。
だからこそ、これからも人との出会いを「自分を成長させる機会」として受け止めたい。
未来のために、私ができること。
それは、目の前にいる一人の人を、まず「理解しよう」とすることなのだと思う。