重度知的障害/ 自閉症/ 旦那の見慣れないTシャツ
知的障害を伴う
自閉症スペクトラムの息子がいます。
現在特別支援学校の高1です。
数日前の朝
旦那が見たことのないTシャツを
着ていました。
あれ?
と一瞬思いましたが
朝のバタバタで私は特に
気に留めていませんでした。
旦『このTシャツ Bがデザインしたんだよ』
あぁ
そうだったのかと思いました。
何となくここ数日
旦那の口数が少ないなと思ってました。
B君は旦那の職場の元後輩で
ちょうどその日が命日でした。
2年前に
B君が亡くなった後
会社側はB君の遺品整理に
直ぐに取りかかろうとしていました。
奥様の要望で
葬儀には上層部数人しか参列できず
その後奥様とは
誰も連絡のつかない状態でした。
B君の遺品を
まるでゴミのように
ビニール袋にポイポイと捨てられ
旦那はいたたまれなくなり
『自分が全て整理します』と
名乗り出たそうです。
しかしいざ
片付けようとしたら
手が動かない
一つ一つの遺品に
2人の思い出が沢山ありすぎて
無理だったそうです。
本社で過酷な労働状況だった2人は
同時に支社に異動願を出し
ずっと力を合わせて働いてきました。
B君は旦那の片腕のような存在でした。
旦那は遺品整理ができず
その後眠れなくなり
暫く休職しました。
復職してから旦那は
B君の話は殆どしませんでした。
ただたまにポツリと
線香ぐらいはあげたかったと
言っていました。
B君のお墓も
結局分からずじまいで
B君の一周忌の日は
自分の部屋で線香を焚いて
黙祷していました。
片付けてない遺品が
まだまだ沢山あってさ
片付けていたら
BがデザインしたTシャツが
出てきたんだよ
だから着てあげようと思って
旦那はそう言いながら
Tシャツの胸のプリントを
スリスリと撫でていました。
お墓参りはできないけど
そうやって思い出してあげることが
B君は1番嬉しいと思うよ
私がそう伝えると
旦那はうなずいて
元気に出勤しました。
『俺のこと絶対忘れないでくださいね』
それがB君の最期の言葉でした。
自分がデザインしたTシャツを
着て働く旦那の姿を見て
きっとB君も
喜んでくれているはずです。
今日の1曲
Take That
Back for Good
