e-sportsとスポーツファーマシスト
薬剤師の取得できる資格に スポーツファーマシストというものがあります。
東京オリンピックが開催される際に、一度注目されたのですが、
それから何年か経ち、あまり注目されなくなった印象があります…。
この資格、突き詰めるととても面白いんです!
今回はそれを少しだけ、紹介させていただこうと思います。
内容は、2027年にサウジアラビアで
オリンピック競技として開催を予定されていた
(2025年10月に中止になってしまいましたが)
e-sports!!
IOCは中止ではなく、見直しと再考としているようです。
これもスポーツですので、我々スポーツファーマシストが関われるのです。
① なぜ“e-sports × 薬”なのか?
e-sports は世界的に競技人口が増え、プロリーグ、国際大会、賞金規模なども拡大。
競技特性として
長時間の集中
高反応速度
精神的ストレス管理
が必要で、身体能力とは少し違う“パフォーマンスの質”が問われる。
➡ 薬・サプリ・エナジードリンクとの距離が近い競技と
言えるのではないでしょうか。
② スポーツファーマシストとは?
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が認定する資格。
役割:
一般医薬品やサプリメントに含まれる成分が、競技で禁止されていないか助言する
選手が知らぬ間に違反しないようサポートする
本来は陸上・水泳など従来のスポーツでの需要が中心。
➡ 医薬品の「安全な使い方」を競技者に伝える専門家です!
③ e-sports における薬物課題
e-sports では世界的に、
「集中力を上げる薬」「覚醒作用のある薬」が問題化した事例がある
と報道されてきた(ADHD 治療薬・覚醒作用の薬など)。
これに関しては明言は避けますが、何度か発覚し、
薬物検査が実施されるようになってきています。
また、
エナジードリンクの多量摂取
サプリ成分の誤認
睡眠不足・生活リズムの崩壊
もパフォーマンス低下や健康リスクにつながることは確実に説明できる点であると言えるのではないでしょうか。
➡ “強くなるためにリスクを取る若い選手”が多く、医薬品の知識不足によるトラブルが起こりやすい領域なのです。
④ スポーツファーマシストが e-sports を支援できる理由
メリットを述べさせていただくなら、
1. 「使っていい薬/ダメな薬」の交通整理ができる
風邪薬、鼻炎薬、眠気止めなど、コンビニで買える薬でも、
競技によっては禁止成分が含まれることがある。こうした誤使用リスクを分かりやすく伝えられる。
2. サプリメントの“思わぬ成分”を避けるための助言
海外製サプリなどは、表示と違う成分が含まれる報告があるため、
競技者にはリスク。「安全な選び方」を教育できる。
3. 生活習慣・体調管理のアドバイスが非常に有効
e-sports 選手がよく抱える問題
眼精疲労
頭痛
肩こり
睡眠不足
エナジードリンク過多
これらは薬だけでなく生活改善で大きく変わる。
➡ “薬のプロ”としてだけでなく“体調管理の専門家”としても機能できる。
⑤ では、実際に何ができるか
A. チームや大会での薬相談窓口
風邪をひいた時に何を使えるか?
頭痛薬は?鼻炎薬は?
→ 違反リスクを防ぐ。
B. セミナー・教育活動
10〜20代の選手に“カフェインの使い方”“睡眠戦略”“サプリの安全性”を教える。
C. 健康管理の基礎サポート
眼精疲労への OTC 提案
生活リズムの整え方
カフェイン過量の危険性説明
D. チームドクターとの連携
医師と協力し、治療薬が禁止薬物に該当しないか確認する。
※いずれも現行制度の枠内で実施できる内容のみとなっております。
⑥ 将来の可能性
e-sports へ医学・薬学専門家が関わる事例は、欧米ですでに増えている。
日本でも、スポーツファーマシストが「e-sportsチームのサポート」を行う余地は十分。
「若い選手を守る」「健康で強くなる」をサポートできる、社会的意義の高い分野となる。
⑦ 最後にまとめ
e-sports は薬学の知識が求められる新しい競技領域。
スポーツファーマシストは
「薬の安全な使い方」「体調管理」「違反防止」
という形で大きく貢献できる。若い世代の健康を守りながら競技力向上を支援する、
未来志向の新しいスポーツ支援モデルになり得る。
ちょっと長くなってしまいましたが、
なんか面白そうな気がしませんか?
興味がある方はぜひ、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
スポーツファーマシスト公式HP
https://sportspharmacist.jp/
