第三十七話 800万の負債
令和3年頃。
俺は無職だった。
うつ病になってから、思うように働くことができなかった。
でも、生活していかなければならない。
そんな中で、借金は少しずつ膨らんでいった。
気がつけば、俺が抱えていた負債は約800万円。
その中には、亡くなった親父の入院費、約200万円も含まれていた。
親父の最期の時にかかったお金だった。
親父が残したものは、10億円以上の借金。
俺は相続放棄をした。
それでも、親父の入院費まで含めて、自分自身にも大きな負債が残った。
無職で、収入もない。
800万円なんて、とても返せる金額じゃなかった。
「このままじゃ、どうにもならない」
そう思った。
そして俺は、自己破産をすることになった。
あの頃の俺は、働くこともできず、借金を抱え、毎日を生きていくことだけで精一杯だった。
自己破産をしたことは、今でも忘れられない。
でも、あの時の俺には、それしか前に進む方法がなかった。
