琵琶湖まで歩けるの?⑨蹴上〜一乗寺
夏の間お休みしていた「そすいさんぽ」。
おひさしぶりの今回は、蹴上からスタート!
「そすいさんぽ[疏水分線コース]」のパンフレットに従い、ねじりまんぽから歩きはじめる。
まずは水路閣へ。

水路閣には何年か前に来たことがある。
その時は、上から水路を見ることができるとは知らずにいた。
今日こそは!と階段を上る。
なるほど、こんな感じなのね。

役目を終えた古い建造物だと思っていたが、今も現役で使われているとは。小さく感動する。
ちゃんと流れています。琵琶湖の水。
疏水分線は、鴨川や桂川など京都市内を流れる多くの川とは反対に、南から北へと流れている。
京都では北のほうが標高が高いという感覚があるため、哲学の道の水が南から北へ流れていると初めて知ったときは、軽く混乱した。
しかし、琵琶湖から疏水をたどって歩くうちに、水路は等高線に沿いながら、ごく緩やかに下るよう勾配が緻密に計算されているのだと実感できるようになった。
そのまま水の流れに沿って進みたいところだが、下流側の道は行き止まり。
反対の琵琶湖方面へは歩いて行けるようだったので、行ってみる。


少し進むと、蹴上発電所と、発電所へ延びる送水鉄管。
さらに進むと、インクラインに出た。
疏水をくまなくたどるのならば、インクラインからのこの道も分線コースに設定してほしかったなあ。
そんなことを思いながら、元のコースへ戻る。
南禅寺の三門を横目に、永観堂方面へ。さらに哲学の道へと進む。
ここから銀閣寺までは、言わずと知れた京都のエモスポット。
春と秋は大混雑するが、この日はほとんど人がいなかった。
「ボランティアやってます。よかったらやってって〜」
笹舟おじさんに声をかけられ、橋の上から笹舟を疏水へ流す。

水面までは、まあまあ距離がある。
ひっくり返って沈んでしまうのでは?とドキドキしたが、そのまま水に浮かび、流れていってくれた。
おじさんは、「ちゃんと浮かんで流れたら、あなたの人生も順風満帆」と、笑顔で道行く人に話しかけていた。
歩きながら笹舟についていくと、ちょっとした淀みに引っかかり、止まってしまった。
「ああ、私の人生こんなもんか」
しばらく眺めていると、笹舟は再び流れに乗って動き出した。
なんとなくほっとして、笹舟を追い越し、歩みを進めた。

パンフレットを見ていると、疏水の表示は途中で終わり、その先は「河川」と表示されている。
見た目には違いがわからない。
どういうことなんだろう?
そんなことを考えながら歩いていくと、「琵琶湖から14キロ」の看板が現れた。
このあたりからは、住宅街を抜けていく感じ。
お腹が減ってきたが、コンビニも、お昼ご飯を食べられるお店も見当たらない。
今日の目標は、琵琶湖から15キロ地点。あと少しだ。

そして到着。
ここから数分歩き、茶山・京都芸術大学駅から叡山電車で帰る。
芸大の名を冠する駅だけあって、ホームではヤノベケンジの《SHIP’S CAT (Tower)》が迎えてくれた。
そして、あの観光列車「ひえい」も見ることができた。



次は一乗寺から、[疏水分線コース]を最後まで。
【そすいさんぽの記録はこちら↓】
2026.9.6
琵琶湖疏水 蹴上〜一乗寺
