🌿 見上げれば大山、足元にはわらび
今日は、ご近所さんにわらびをいただいた。
今まで私は、毎年山まで取りに行っていた。
急な斜面を登りながら、少し怖い思いをして、
それでも春の楽しみとして、わらびを採っていた。
アク抜きをして、干しわらびにして、
一年分の保存をしていたのも、毎年のことだった。
けれど今年は、熊が怖くて、山に入ることをためらっていた。
そんな中で、ふと知った。
わらびは、すぐ近くにも生えているということを。
ご近所さんの縄張りから、少しだけ離れて、
朝一番に、わらびを探しに行ってみた。
誰もいない静かな時間。
足元を見ながら歩いていると、
ひっそりと、小さな命が顔を出していた。
桜の花びらに囲まれて、
誰にも気づかれずに、そこにあった。

今朝の収穫は、ちょうど母と二人分。
細いけれど、やわらかそうなわらび。
これなら、きっと美味しい。
味噌汁で食べたことはなかったけれど、
せっかくの新鮮なわらびだから、入れてみようと思った。
調理の仕方に少し迷ったけれど、
ChatGPTに聞いてみると、
「新鮮なら、さっと塩ゆでで大丈夫」と教えてくれた。
それならと、早速やってみることにした。
こうして、朝の散歩が、
そのまま食卓へとつながっていく。
なんだか、少しだけ豊かな気持ちになった。
少し小雨が降っていても、
鳥の声はやさしく響いていた。
気がつけば、夢中で歩いた45分。
見上げれば大山、
足元には、わらび。
今日もまた、
必要なものは、ちゃんと与えられていた。

