芋出し画像

The Tale of the Indigo Night

雚の音は、䞖界の調埋

すべおの境界線が氎に溶けおゆく、淡い矀青の倜のおはなし。


​その喫茶店は、激しい雚が䞖界を芆い隠す倜にだけ、アゞサむの茂みの奥にひっそりず「しずく」を萜ずすように珟れたす。

​雚宿り喫茶『しずく』


​軒先には、星の砎片が溶け蟌んだような青い雚粒のランタンが揺れ、ガラスの扉を開けるず、珈琲の銙りに混じっお「懐かしい蚘憶」の匂いがしたした。

​「今倜の迷い子は、あなたね」

​カりンタヌの奥で、黒猫が静かに琥珀色の瞳を光らせたす。店䞻がそっず差し出したのは、あたたかい『雲のクリヌム゜ヌダ』ず――信じられないほど透き通った、䞀足の長靎でした。

​

それは透明な長靎




この雚の街に眮き去りにしおしたった、あなたの『倧切な忘れ物』を探しに行くための靎よ」

​少女がその靎にそっず足を入れた瞬間、䞍思議なこずが起こりたした。

靎の衚面に、たたたく星屑や、満ちおいく䞉日月、小さな雚傘の暡様が、淡い光を攟ちながら浮かび䞊がったのです。それはたるで、倜空そのものをガラスに閉じ蟌めたかのよう。これを履いおいるず、䞍思議ず冷たい雚が少しも怖くなくなりたした。

​「さあ、終電の時間が近づいおいるわ。遅れないようにね」

​黒猫に促され、少女はきらめく氎溜たりを静かに螏み鳎らしながら、アゞサむの咲き乱れる小埄を歩いおいきたした。

​蟿り着いたのは、『玫陜花あじさい駅』

​倜の闇ずアゞサむの藍色が溶け合うホヌムには、ぜ぀んず眮かれた朚目のベンチず、文字盀が逆回りに進む叀い時蚈。そしお、静かに滑り蟌んできたのは、窓からあたたかな金色の光を挏らす、レトロな䞀䞡線成の「終電」でした。

​行き先衚瀺に光るのは『終電Last Train』の文字。

この電車は、誰も知らない明日ぞず向かう、倜の旅人だけの特等垭。

​少女が透明な長靎で䞀歩、電車のステップに足をかけるず、アゞサむの花びらが倜颚に舞い、きらきらず光る雚粒が圌女を祝犏するように包み蟌みたした。

​車窓から振り返るず、玫陜花駅も、雚宿り喫茶『しずく』も、たるで最初から幻だったかのように、深い藍色の倜霧の䞭ぞず消えおいきたす。

​けれど、少女の足元には、たしかに優しく発光する「氎硝子の靎」が残されおいたした。

それは、どんなに深い雚の倜でも、決しお迷うこずのない、圌女だけの光の道暙。電車はガタゎトず音を立おながら、星を散りばめた倜空の圌方ぞず、ゆっくり走り出すのでした。



#3぀のお題に空想のひらめきを
#片桐みかんさん䌁画

みかんさん、宜しくお願いしたす🙇‵


山䞭サトシさん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

​

みかんさん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞



YasuhutoMorimotoさん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

䞃海文さん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

梓さん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

柊玅葉さん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

西野光照さん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

梓さん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

海藻うさぎぎょんさん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたす(^人^)💞

朔倪さんの玠晎らしい䜜品を是非ずもご堪胜䞋さい。
蚘事玹介、ありがずうございたす(^人^)💞

菊池ひろみさん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたすm(_ _)m

ひかるキラキラ䞇華鏡さん、マガゞン収録しお䞋さりありがずうございたすm(_ _)m

いいなず思ったら応揎しよう