かつてのフラグシップ ISO50とシャッター音 CANON EOS 1Ds MarkⅡ
フラグシップモデル。まさにメーカーを代表する、その時代の最高級カメラ。それを手にすることは、カメラ好きにとって一つの到達点でもある。

EOS 1Ds Mark II(以下、1Ds Mk II)を中古で購入したのは、発売から約10年後のこと。当時約90万円だった価格もようやく手の届くものとなり、憧れだったキヤノンのフラグシップを手にした時の感動は今でも忘れられない。

購入の決め手は「シャッター音」だった。静音化が進んだ現在のミラーレスとは対照的に、1Ds Mk IIの「シャキーン」と響く独特のシャッター音は、撮るたびに写欲をかき立ててくれる。周囲の人が思わず振り向くほどの存在感も、このカメラならではの魅力だ。

RAWに記憶されている色を最大限に再現できた
さらにお気に入りなのがISO50モードである。RAWでもISO50で撮影でき、Lightroomで現像すると他のISOとはどこか違う空気感を感じる。また、キヤノンのフィルム時代を思わせる鮮やかな発色も、このカメラの大きな魅力だ。フィルムでいうとVELVIA50のISO50のようだ。

透明感が際立っている
フラグシップには、その時代だからこそ実現できた個性がある。私にとって1Ds Mk IIは、ISO50の描写と唯一無二のシャッター音、それだけでも所有する価値のある特別な一台なのである。

木々の陰影と葉っぱ1枚1枚が描写されている

手持ちでハイキーに撮影
モニターからでもわかる特別な描写

光の先にある濃い赤色が浮かび上がった


人がいないカウンターでシャッター音が響いた
