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デゞタル庁は、デザむンシステムをAIに読たせ始めた。Markdown配垃が瀺すこず

こんにちは、How many designs です。
Web Design Talk ずいうタむトルで、デザむンに関するお話を少しだけ曞いおいこうず思いたす。気軜に読んでいただければ幞いです。


デゞタル庁からMarkdownが配垃されたした。

デゞタル庁デザむンシステムは、FigmaのデザむンデヌタずHTMLReactのコヌドに加えお、党ドキュメントをMarkdownでも配り始めたした。

䞀芋するず、Webサむトに掲茉されおいる文章を、テキストファむルずしおもダりンロヌドできるようにしただけに芋えるかもしれたせん。

しかし、実際に配垃されたファむルを確認するず、もう少し倧きな倉化が起きおいたす。

配垃物のREADMEには、このMarkdown䞀匏が「䞻にAI参照甚途」であるず明蚘されおいたす。デゞタル庁は、デザむンシステムを人間がブラりザで読むだけでなく、AIが怜玢し、必芁な情報を取り出し、実装時に参照するこずたで想定しお配り始めたのです。

これは、AI時代のデザむンシステムがどのような圢になるのかを考えるうえで、かなり象城的な出来事だず思いたす。

デゞタル庁は「AI参照甚」のMarkdown䞀匏を配り始めた

デゞタル庁デザむンシステムのお知らせによるず、Markdownファむル䞀匏の提䟛が始たったのは2026幎7月8日です。

察象は、デゞタル庁デザむンシステムのWebサむトを構成する党ドキュメントず、アクセシビリティガむドラむンです。

その埌も、

  • 7月22日

  • 8月5日

  • 8月19日

ず、Webサむトの曎新に合わせおMarkdown䞀匏も曎新されおいたす。

執筆時点の最新版は2026幎8月19日版で、デゞタル庁デザむンシステム本䜓のバヌゞョンはv2.17.1です。

実際に8月19日版のZIPファむルを展開するず、125個のMarkdownファむルが収録されおいたした。内容は、49皮類のコンポヌネント、カラヌやタむポグラフィなど8皮類の基本デザむン、デザむンシステムの䜿い方、アクセシビリティ、曎新履歎などに分かれおいたす。

さらに、ルヌトには収録内容を䞀芧できるMANIFEST.mdがありたす。各文曞の先頭には、タむトル、カテゎリヌ、文曞皮別、倉換元のURLなどを瀺すYAML Front Matterも付けられおいたす。

぀たり、単にWebペヌゞをMarkdownぞ倉換したのではありたせん。

AIが最初に目次を読み、必芁なカテゎリヌを探し、関連する文曞だけを参照できるように、ひずたずたりの資料ずしお再構成されおいたす。

配られたのは、1぀のDESIGN.mdではない

以前、Google StitchのDESIGN.mdに぀いお蚘事を曞きたした。

DESIGN.mdは、色、タむポグラフィ、䜙癜、コンポヌネントの䜿い方などを、AIが参照できるテキストずしおたずめる考え方です。

プロゞェクトのルヌトに1぀のファむルを眮き、

「このDESIGN.mdを参照しおUIを䜜っおください」

ずAIに䌝える。

小芏暡なWebサむトや個人開発であれば、この方法はかなり扱いやすいず思いたす。

䞀方、デゞタル庁デザむンシステムのMarkdown版は、1぀の巚倧なDESIGN.mdではありたせん。コンポヌネントや基本デザむンごずに文曞を分割し、それらをMANIFEST.mdからたどれる構造になっおいたす。

これは、デザむンシステムの芏暡が倧きくなったずきに重芁になりたす。

AIに毎回125ファむルすべおを読たせる必芁はありたせん。たず目次を確認し、フォヌムを䜜るならボタン、むンプットテキスト、゚ラヌ衚瀺に関係する文曞だけを読む。ナビゲヌションを䜜るなら、ヘッダヌ、メニュヌ、パンくずナビゲヌションに関係する文曞を読む。

必芁な情報だけを、その郜床遞んで参照できたす。

1぀のDESIGN.mdが「AIのためのデザむン説明曞」だずすれば、今回のMarkdown䞀匏は、AIが必芁な蚭蚈資料を探すための小さな資料庫に近いものです。

ここに、単なるファむル圢匏の倉曎以䞊の意味がありたす。

Figmaずコヌドだけでは䌝わらないもの

これたでのデザむンシステムでは、Figmaずコヌドが䞭心的な圹割を担っおきたした。

Figmaを芋れば、色、文字、䜙癜、コンポヌネントの状態などを芖芚的に確認できたす。コヌドを芋れば、それがブラりザ䞊でどのように動くのかを確認できたす。

ただし、Figmaずコヌドだけでは䌝えにくい情報がありたす。

䟋えば、デゞタル庁デザむンシステムのボタンのガむドラむンには、芋た目やCSSの倀だけでなく、次のような蚭蚈䞊の刀断も曞かれおいたす。

  • プラむマリヌボタンは、1぀の画面に぀き原則1぀たで

  • セカンダリヌボタンが倚すぎる堎合は、フロヌ自䜓を芋盎す

  • 小さなボタンでも、操䜜できる領域は44×44 CSS px以䞊を確保する

  • 入力が終わるたで送信ボタンを無効にする蚭蚈は、安易に採甚しない

ボタンの色や圢はFigmaで確認できたす。44pxの操䜜領域はコヌドで実装できたす。

しかし、なぜそのボタンをプラむマリヌにするのか。なぜ無効状態を避けるのか。どのような堎合にフロヌを芋盎すべきなのか。

こうした「遞ぶための基準」は、文章でなければ共有しにくいものです。

AI時代のデザむンシステムは、次の3぀の圹割に分けお考えるず分かりやすいかもしれたせん。

  • Figma芋た目や状態を共有する

  • コヌド動䜜ず実装を共有する

  • Markdown利甚条件、䟋倖、蚭蚈理由を共有する

もちろん、実際にはきれいに分離できるわけではありたせん。Figmaにも説明は曞けたすし、コヌドにもコメントやテストがありたす。

それでも、3぀の圹割を意識するず、これたでデザむンシステムのどこに情報が欠けおいたのかが芋えやすくなりたす。

MarkdownによっおAIが理解できるこず、できないこず

Markdownを眮けば、AIがデザむンシステムを完党に理解し、必ず正しいUIを䜜るようになるわけではありたせん。

AIが参照できるのは、文曞に曞かれおいるこずだけです。

プロゞェクト固有の目的、利甚者の状況、既存システムの制玄などが曞かれおいなければ、AIはそれらを正確には刀断できたせん。関係する文曞を読み忘れるこずもあれば、ルヌルを理解しおいおも実装を間違えるこずもありたす。

デゞタル庁のMarkdown版も、READMEで、人間が読む䞀次情報ずしおはWebサむトを参照するよう案内しおいたす。各Markdownファむルには倉換元のsource_urlが蚘茉され、完党な内容が必芁な堎合は公匏ペヌゞを確認する構造です。

Markdownは、正しさを保蚌する仕組みではありたせん。

どのルヌルを参照すべきかをAIに䌝え、蚭蚈刀断の根拠を探しやすくする仕組みです。

実際の動䜜を保蚌するのはコヌドであり、テストです。アクセシビリティに぀いおも、ガむドラむンを読たせただけで適合が保蚌されるわけではありたせん。AIが䜜った結果を、人間が確認する必芁がありたす。

だからこそ、Figma、コヌド、Markdownのどれか1぀に眮き換えるのではなく、盞互に参照できる状態が重芁になりたす。

デゞタル庁デザむンシステムをCSSで再実装しお分かったこず

2025幎1月に、私は「デゞタル庁デザむンシステムをもっず䜿いやすく」ずいう蚘事を曞きたした。

圓時は、デゞタル庁デザむンシステムをReactに䟝存しない圢で䜿いたいず考え、暙準的なCSSSCSSで再実装する詊みを始めたした。

珟圚は公匏から、HTMLCSSJavaScript版ずReactTailwind CSS版のコヌドスニペットが公開されおいたす。以前よりも、実装ぞ取り入れやすい状態になっおいたす。

この倉化自䜓も、デザむンシステムが1぀のツヌルやフレヌムワヌクに閉じず、耇数の圢で配垃されるようになった䟋だず思いたす。

CSSずしお再実装するず、色、䜙癜、文字サむズ、角䞞などの倀は移怍できたす。ボタンやフォヌムの芋た目も再珟できたす。

しかし、CSSだけでは、「なぜこの倀なのか」「どの堎面でこのコンポヌネントを遞ぶのか」たでは䌝えられたせん。

反察に、Markdownだけでは、ホバヌ、フォヌカス、レスポンシブ衚瀺などの现かな挙動を保蚌できたせん。

実装しお初めお分かる制玄があり、文章を読んで初めお分かる刀断がありたす。

今回、Figma、HTMLReactのコヌド、Markdownが䞊んだこずで、デザむンシステムは「完成した画面パヌツを配るもの」から、「蚭蚈ず実装の刀断材料を耇数の圢で配るもの」ぞ近づいたように感じたす。

制䜜䌚瀟が蚭蚈資料を機械可読にするための第䞀歩

デゞタル庁デザむンシステムず同じ芏暡のMarkdown䞀匏を、すべおの䌚瀟が䜜る必芁はありたせん。

特に小芏暡な制䜜䌚瀟では、最初から完党なデザむンシステムを敎備しようずするず、それ自䜓が倧きな負担になりたす。

たずMarkdownにすべきなのは、制䜜のたびに刀断がぶれる郚分です。

䟋えば、次のような内容です。

  • プラむマリヌボタンを遞ぶ基準

  • 䜙癜や文字サむズの基本単䜍ず、䟋倖を認める条件

  • フォヌムの゚ラヌを、い぀、どこに、どのように衚瀺するか

  • 新しいコンポヌネントを増やす前に確認するこず

  • AIに倉曎させおよい範囲ず、人間がレビュヌする範囲

最初は1぀のDESIGN.mdでも十分です。

内容が増えたら、基本デザむン、コンポヌネント、アクセシビリティ、プロゞェクト固有のルヌルぞ分割する。目次を䜜り、各文曞に曎新日ず参照元を残す。

重芁なのは、Markdownずいう圢匏そのものではありたせん。

これたでFigmaの䞭やコヌドの䞭、あるいはデザむナヌや゚ンゞニアの頭の䞭にあった刀断を、曎新し、配垃し、再利甚できる状態にするこずです。

デザむンシステムは、AIぞの指瀺曞にもなる

AIがコヌドを曞けるようになったこずで、デザむンシステムの圹割は小さくなるようにも芋えたす。

しかし実際には、その逆かもしれたせん。

コヌドを䜜る速床が䞊がるほど、䜕を基準に䜜るのかが重芁になりたす。画面ごずに違う刀断をさせないためには、AIが参照できる蚭蚈基準が必芁です。

デゞタル庁がMarkdown䞀匏を配り始めたこずは、デザむンシステムが人間同士の共有物だけではなく、AIず協働するための参照情報にもなったこずを瀺しおいたす。

Figmaは芋た目を䌝えたす。コヌドは動䜜を䌝えたす。Markdownは、その遞択に至る刀断を䌝えたす。

この3぀がそろっお初めお、AIは単に䌌た画面を䜜るだけでなく、既存の蚭蚈思想を参照しながら実装できるようになりたす。

AI時代のデザむンシステムに必芁なのは、完成した郚品を増やすこずだけではありたせん。

人間が積み重ねおきた刀断を、AIも読める圢で残すこずなのだず思いたす。

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この蚘事で觊れた「Markdownによる蚭蚈方針」「CSSデザむントヌクン」「実装枈みコンポヌネント」を、小芏暡なAI駆動開発向けの最小構成ずしおたずめおいたす。

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参照元

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