美容は、じぶんの身体とのコミュニケーション。
昔から美容が好きで、日々それなりに気にして生きている。
美容というのはおもしろいもので、取り入れるとだんだんと生活の中に常識のように浸透していき、むしろそれがないと違和感を覚えるくらいになる。
私の生活にも、そんな暮らしの根幹をなすような美容習慣がいくつもあり、一つひとつが私の見た目や雰囲気、心持ちまでを作ってくれている。
▼これはその一部。
朝起きたら、まずは湯船に浸かって身体を温め、柔らかい泡で洗顔し、その後スキンケアをする。
朝ごはんの前に白湯か温かいお茶を飲み、胃を温める。食事は低脂質・高タンパクを心がけ、足りない分はサプリで補う。
氷の入った飲み物は基本的に飲まない。飲むなら常温かホット。
外出時は、紫外線に当たりすぎないよう、でも当たらなすぎないようにする。
流行りのメイクを研究し、新しく発売したコスメをチェックする。興味のある美容医療があれば、予算の範囲内で試しに行く。
自分に似合う服装を考えながら、日々ファッションをアップデートする。
週に2回はジムに生き、筋トレと有酸素運動をする。(プロテインも欠かさずに)
夜もかならず丁寧にメイクを落とし、髪の毛を洗い、スタメンのヘアオイルとヘアスプレーとヘアミルクを使い、髪の毛をケアしてからドライヤーで乾かす。
寝る前には部屋を薄暗くして、15分ほどストレッチをしてからベッドで眠りにつく。
ざっと思いつくだけでも、毎日これ以上のことをコツコツと積み重ねながら暮らしてきた。もはや努力しているという認識はなく、ただ日常を過ごしているという感覚。(独身生活を謳歌しているとも言えるが、ちょっと目を背けさせていただきたい)
ところが、先日半年ぶりくらいに高熱を出して、この暮らしが一気に崩れた。
3日ほど、スキンケアどころかお風呂にも入れず、食事も睡眠もままならない。「美容」なんて頭に浮かべている余裕すらなく、熱に蝕まれた思考回路で身体中の痛みと仕事に手を付けられない焦りを受け流しながら、ただ天井を見上げていた。
そうこうして、やっと回復してきたとき、久しぶりに洗面台の鏡の中に映る自分自身をじっと見て、あまりのボロボロさにちょっと吹き出してしまった。
数日ケアを怠っただけで、肌は乾燥してなんだかくすんで見えるし、毛穴は詰まるし、髪はパサつくし、身体中がむくんでいる。
そりゃ病み上がりというのももちろんあるのだが、「やはり日々のケアがちゃんと効いているのだな」と驚いてしまった。
こういうとき、私の身体は、常に私の行動や考えに則って変化していて、私が在りたい方向に少しずつ進んでくれているのだと、改めて気がつく。
スキンケアをすれば肌にツヤが出て、筋トレやストレッチをすればボディラインが整う。なんて素直で、喜ばしいことだろうか。
それは私が「コントロール」しているというよりは、むしろ私自身と私の身体が呼応するような営みで。
「私の身体はいつだって私の味方でいてくれているんだ」という自信が胸のあたりから温かく湧き上がってくる。
もちろん、呼びかけたところで応えてくれないことだって多々あるが、それはそれで私なのだ。私は私以外にはなれないし、けれど今日よりちょっと変化した私にはなれる。
これからもきっと美容は好きだし、ずっとそれなりに取り組んでいくのだろうけれど、いつかライフスタイルの変化によって美容にあまり気を回すことができなかったとしても、この「身体とのコミュニケーション」をする感覚を覚えておければ、前を向けるかもしれない。
そんなことを考えながら、病み上がりの身体を丁寧にケアしている。
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