ドーナツを買うとか、買わないとか
高校生の頃、ひいおばあちゃんが亡くなった。
母方の祖父母の家に同居していて、確か90代半ばくらいだったと思う。私が生まれたときから、ずっと「おばあちゃん」だった人だ。
亡くなったときは、みんな寂しさよりも、「ばあちゃん、お疲れ様」みたいな雰囲気だった。
学校が終わってから、母と祖父母の家へ車で向かった。
田舎のお通夜というのは、親戚総出で準備をする。
私は何となく、おじちゃんの部屋で漫画を読んで過ごしていた。
苦手なのだ、親戚付き合いが。
特に母方の親戚は、みんなコミュニケーション能力が高すぎる。全員、上沼恵美子くらい絡んでくる。
誰彼構わずイジるし、次から次へと話題が飛んでくる。
あの世界で生きていくには、それなりの会話力と瞬発力が必要なのだ。
私はそんなやりとりが嫌で、2階に閉じこもっていた。
そこへ、学校から直接来た姉が登場した。
両手に、たくさんのドーナツを抱えて。
するとどうだ。
親戚中が、姉を大絶賛。
「なんて気が効くんだ!」
「成長したね!」
「こんなことができるなんて頼もしい!」
「さすが長女!!」
姉が褒められまくっている。
そうですよ。
私はそういうのできないんです。
だって、まだ高校生だしね。
車も運転できないし。
気も効かないし。
そもそも、「そうだ、みんなの分ドーナツ買っていこう」なんて、思いつきもしなかった。今考えれば、高校生にそんな気の使い方を求めなくてもいいと思う。
でも当時の私は、2歳しか違わない姉に、なんだか格の違いを見せつけられたような気がした。
姉は私と違って、あの上沼恵美子たちともうまく会話ができる。
ドーナツも買える。
気も効く。
姉はいいな。
私は姉みたいになれない。
何で私は、こうなんだろう……。
ここで普通なら、姉への嫉妬とか、劣等感とか、そういう話になりそうなところだが、私は生粋のシスコンである。
姉すげえ……かっけえ!
私の姉、最高でしょ?
私の姉なのよ、あの人!!
私の姉ってば気が効くんだぞ、この野郎!!
ほら、みんな私の姉が買ってきたドーナツ食べたらいいじゃない!!!
むしろ誇らしくなっていた。
そんな私に姉が言った。
「猿吉もドーナツ食べな〜」
ヤッホー!!
お姉ちゃん大好き!!
私は今、45歳まで成長した。
まだ、親戚にドーナツを差し入れできる人間にはなっていない。
相互フォローのオルカさんよりバトンをいただき、こちらの企画にチャレンジせてもらいました!
主催者のマイキーさん、楽しい企画に参加させていただき、ありがとうございます✨
「ど」から始まるエッセイということで、こんな感じに仕上がりました。
私はいつも勝手にエッセイタグとか気分でつけちゃってるんだけど、これってエッセイなのかな。ドキドキ。と思いながら書いてみました。
オルカさんの記事↓
オルカさんは、めちゃくちゃおもしろい記事をたくさん書かれていて、私は大ファンになり、ストーカーなみにスキをつけまくってしまいました。スカッとしたり共感したりしんみりしたり爆笑したり…ラジオもかっこよくて、本当素敵なnoter(やっと英語覚えた)さんです。
今回は楽しいバトンを回してくださり、ありがとうございます!
さて、これバトンなんですって!
どうしよう。ほら、私ビビリなもんで「猿吉ごときがバトンなんて調子乗りやがって!猿山に帰れ!」とか言われたらショックで、その人の悪口100日間毎日noteに投稿チャレンジとか始めてしまうかもしれないじゃないですか。
だから回したい気持ちをグッと堪えここで止めようと思ったのですが……(ただ怖かっただけ)
3名以内に回すってことは、1名でもいいんですよね?ではでは、いつもお題をいただいている、我らが「考えすぎクラブ」部長のみちよさんにぜひ!!
みちよさんのこういうところが大好き↓
ルールはこちら↓
●バトンを渡した人の記事のタイトルの最後の文字をタイトルにつける(今回は「か」)
●本文140字〜3000字
●締め切りが8月31日まで
●「#エッセイしりとり」のタグをつける
●3名以内で次の人に繋げる(繋げなくてもいい)
部長、たまには私からお題を渡させてください♡
もちろん、お忙しかったり気分が乗らなかったりしたら、全然スルーで構いません!!
(何やら賞金も出るらしいですよ!ウシシ🐮)
いいなと思ったら応援しよう!
応援いただけると嬉しいです!チップはネタ収集という名目の活動に使用されます。たぶん有効に。