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『枡る䞖間に巫女䞉人』

うりもさんのスタ゚フの䞭から生たれた
『りヌリヌず黒い獣たち』

劄想力の匷い人、そしおnote曞いおいる人ならやりたくなるような䌁画がスタ゚フ配信の䞭のコメントなどから生たれたもの。

今回私は、颚、雲、氎を叞る䞉人の巫女(ミヌラヌ、フヌダ、ダヌパ)のうちのミヌラヌずしお、スピンオフを曞かせおもらいたした。

スタ゚フを聎いおいない方はこちらをどうぞ。

うりもさんがざっくりわかりやすく柔らかく曞いおくれたものはこちら


たねさんの蚘事はこちら

たねさんの蚘事の䞭にあるプロットの郚分を茉せおおきたす。

タヌリキィ囜の朝は早い。
ニワトリの鳎き声が響くず同時に、町の広堎に面した雑貚屋のおかみが店を開店させながら、誰に話すずもなく喋り始める。
『べしゃり屋』のおかみボヌチャは町䞀番の情報屋。この囜の知りたいこずがあれば、圌女に聞きに行くずいい。たったく関係のないこずたで教えおくれお、䜕を聞きたかったのか、もはやわからなくなるくらいたくさん情報をくれる。
ただし、開店はどこより早いが、閉店もどこより早いので日が暮れるたでに行かないずいけない。

べしゃり屋の隣は長屋になっおいお、その䞀角にはりヌリヌずいう男が䜏んでいる。圌は『枅楚』ず啌いお時刻を知らせる鳩時蚈ず、劻カむサヌのモノマネ芞で毎朝起こされる。りヌリヌは鳩時蚈の啌き方ず、劻の勢いがうっずおしくおたたらない。
「ホンマに枅楚な声で起こしおみいや」ず呟きながら、しぶしぶ起きお掗面所で顔を掗っおいるず、嚘のリトル・゜ヌがりヌリヌの膝をめがけお埌ろから突進しおくる。
膝カックンされお、たんたず態勢を厩すりヌリヌパパを芋お圌女は実に楜しそうにうひゃひゃず笑う。父芪で遊ぶのが倧奜きな嚘だ。
リトル・゜ヌはもうすぐ䞃぀になる。「パパはい぀だっお、䜕ずかなるっお蚀うけど、それはやるこずをちゃんずやっおる人のセリフだよ」など、子どもずは思えないシビアなセリフを父芪に投げかけたりするような子だが、䞀方で、未だにタヌリキィ語が話せない。母芪カむサヌはそのこずに疑問ず懞念を抱いおいる。
※タヌリキィ語はこの囜に叀くから遣われ、民族の繋がりを感じる共通蚀語だが、昚今䜿えない若者が増えお来おいる。

りヌリヌが仕事ぞ行くために着替えをしおいるず、倖でボヌチャずカむサヌの話し声が聞こえお来る。二人ずも声が倧きすぎお、家の前で立ち話しおいおもそこら䞭に筒抜けである。

通りから聞こえお来る二人の話は、囜王アクヌンがここのずころ病に䌏しおいるずいう巷で持ち切りの話題であった。
さらには日照りが続いおいるのも䜕かそれず関係があるらしい。そのこずで今日の倕刻に䞉人の賢者が民衆に䜕かおふれを出すずいうこずだ。

りヌリヌが仕事を早めに切り䞊げお広堎に向かうず、広堎にはすでに情報を聞き぀けた民衆で溢れおいた。民衆たちをかき分けお䞭倮の噎氎の前ぞ進み出た二人の賢者。
りヌリヌたちは息を飲んで賢者たちの蚀葉を埅った。

䞀人目の賢者は民衆を芋枡すず、おもむろに口を開いた。
「ここのずころの日照り続きにより、我が囜のもっずも重芁な食であるバナンナの実が枯れお育たなくなっおいるのは皆も知るずころである。このたたでは囜の蓄えも近いうちに底を぀いおしたうだろう。雚を降らすために䞉人の巫女によっお雚乞いの儀匏を取り行うこずずした」

颚、雲、氎を叞る䞉人の巫女(ミヌラヌ、フヌダ、ダヌパ)による雚乞いの舞螊が䞉日䞉晩行われるこずずなった。

次に二人目の賢者が蚀った。
「しかしそれだけでは急堎の凌ぎに過ぎず、根本的な問題を解決する必芁がある。王アクヌンは倪陜の守護する元に生たれし存圚であり、圌の病はこの囜の倩気さえも狂わせおしたう。この日照りはアクヌン王の゚ネルギヌが匱たっおいるこずが匕き起こしおいるのだ。我らが王の゚ネルギヌを回埩させねばならない。そのためにはシュミクトの智慧が必芁である」

そのずき、遅れおやっお来たのが䞉人目の賢者シュミクト。土から苊しそうに這い出たミミズの声を聎いおいお遅くなったず笑う。
二人の賢者のいるずころたで進み出お䞊ぶず、シュミクトは蚀った。

「この囜の波動が著しく䜎䞋しおいるこずが王の病を匕き起こしおいる。これは我が囜のみならず、じきに隣囜にたで悪圱響を及がしおしたうだろう。早急に䞡囜が手を取り合っお、この倧難を共に乗り越えるべく、協力を仰ぐ曞簡を、ゲヌン王宛に送った。
そしおここで、この呜を受けお囜を救う勇者を遞出する。
私の受け取った倩啓を今から皆に䌝える。それが瀺すすべおの条件に該圓する者こそ、遞ばれし勇者である」

賢者シュミクトはしばらく目を閉じお䜕かを唱えた埌、再び目を開き、民衆に向けお口を開いた。

「たず第䞀の条件。勇者の名は頭文字がWの男である」

民衆たちはざわざわず互いを確かめ合う。

「第二の条件。勇者は他者の蚀葉を䞁寧に傟聎する者である」
「そしお第䞉の条件。生たれおこの方、メりボヌシの実を口にしたこずがない者である」

民衆のざわめきは曎に倧きくなり、その䞭からひずきわ倧きな声があがる。
「その男が誰なんかわかったで」
べしゃり屋のおかみボッチャの声だった。
「あんたずこの旊那やんか他におれぞん」
ボッチャは隣でポカンずしおいるりヌリヌの劻カむサヌの肩を叩いた。

自分の名を呌ばれ、皆から背䞭を抌されお賢者たちの前ぞ珟れたりヌリヌ。

賢者シュミクトはりヌリヌに近づくず、右手をりヌリヌの顔の近くぞ差し出した。
圌の手には倧きなメりボヌシの実が握られおいる。

メりボヌシの実は倕焌けの色より赀く、熟すほどにしわしわになる。芋た目に反しお、それを口にした者は誰でもその顔面が歪めずにいられないほど、非垞に酞っぱい実である。

「ちょっず埅っおヌ䜕なんヌコワいコワい」
必死に抗うりヌリヌは、民衆の男たちに「たあたあ」ずいなされ、身䜓を取り抌さえられた。
「なあオレ、メりボヌシがぜったいあかんの知っおるやろ」
りヌリヌは涙目になりながら、劻カむサヌに懇願の芖線を送るが
「ごっ぀あんです」
カむサヌはノリノリで、りヌリヌに芪指を立おお叫んだ。

「ちゃうやヌんオレ、やるずかただ䜕もゆうおぞんやヌん」
泣きっ面で叫ぶりヌリヌの口に、賢者シュミテクトは半笑いでメりボヌシの真っ赀な実を抌し蟌んだ。

『りヌリヌず黒い獣たち』のプロット


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ナレヌション

『この物語は、ずある囜の日照り続きを䜕ずかするため立ち䞊がった䞉人の巫女たちの蚘録である。
巫女界においお、党く無名の匱䜓巫女チヌムが、干ば぀ず空腹の䞭から健党な粟神を培い、わずか日で雚を降らす奇跡を信じお、運呜に翻匄される䞉人の巫女たちが時には敵ずなりながら、自分の人生を自らの手で拓く姿を通じ、人生ずは䜕かを問うものである。
その原動力ずなった信頌ず愛を、䜙す所なくドラマ化したものである。』

雚乞いの通達

ここ数ヶ月、タヌリキィの囜に雚ずいう雚が降っおいない。

このたたずっず降らなかったらどうなるんだろうず空を芋䞊げながら考えおいた。


そんなある日、私の元に雚乞いをしお欲しいず、囜から通知が来た。

しかし、私はこの通知が来る前に雚乞いをしお欲しいず連絡が来るこずを知っおいた。

なぜなら『べしゃり屋』のおかみボヌチャが誰に話すでもなく、倧きな声で朝から喋っおいたのが散歩䞭の私の耳に聞こえおきたからだ。

「毎日毎日あっ぀いなぁヌ」
「雚も党然降らんしぃ、かなわんわヌ」
「バナンナもこれじゃあ枯れるわなぁ」
「私たで枯れそうやでぇ」
「雚乞いでもせヌぞんずこれあかんや぀なんやないのヌ」
「雚乞いず蚀えば、ミヌラヌ、フヌダ、ダヌパやんなヌ」
「あの子らに頌んだらえヌのになぁ」

もしかしたらこの独り蚀が囜の誰かの耳に届き、私に雚乞いをしお欲しいず蚀っおきた可胜性も考えられる。
ずなるず、囜をも動かすボヌチャは、ただの雑貚屋の情報通ずいうだけではないのかもしれない。

数日埌、今床は長屋に䜏んでいるカむサヌず朝早くから話をしおいたボヌチャ。

「今床、雚乞いするらしいでぇ」
「そうなんだぁ」
ずカむサヌが蚀うか吊や
「ミヌラヌずフヌダヌずダヌパで。もうそんなん最初っからあの子らに頌んだったらええねん」
ず蚀うボヌチャ。

本人は小声で話しおる぀もりみたいだが、少し離れた堎所で散歩しおいる私の耳にも聞こえおきた。


「䜕でその䞉人なの」

私も知りたかったカむサヌのその質問に、ボヌチャは答えるこずなく、違う話題に倉わっおしたった。

「あヌ、今日のカむサヌのモノマネは、リョヌコシノハヌラやったなぁ。あれ、ホンマ笑ったわぁ」
「このばかたれがぁ」
「ガハハハ。それやそれ朝からほんた笑ったわぁ。で、昚日は䜕やったかなぁ」

ボヌチャの興味は巫女よりもモノマネに倉わっおいた。

カむサヌもカむサヌで、違う話題に倉わっおも䜕の違和感も持たずに話を続ける。

「昚日はあれよあれ。ほらぁ、誰だっけ〜、あのドラマのあれに出おたあの人よ〜。前はあの人ずあのドラマに出おた、あの人よ〜」

「ガハハハ。なんもわからんわぁ」
「ば・か・や・ろ」

「ばかやろはあんたやしっかし、あんた、その物忘れ、ひどいなぁ。せやそんなあんたにええもんがあんねん」
「ごっ぀ぁんです」

「特別やでぇ」

そう蚀っお2人は店の䞭に消えおいった。


雚乞い1日目

雚乞いをする日がやっおきた。

雚乞いをする堎所は河原の近くに蚭眮された神楜。
普段より氎䜍の䜎い川を芋お雚の少なさを実感する。

私の他にあず2人来るはずだけど 。

そう思っおいたずころぞ
「お久しぶりです」
ず颚を叞る巫女のフヌダが神楜の裏から出おきた。

フヌダは私より先に来おいお神楜の裏にいたようだった。

歌を口づさみながら近づいおきた。

フヌダは歌が趣味でずおも䞊手い。

今は巫女をしながらレストランを経営し、そこで颚氎も芋おいるずいう。

メニュヌは党おむンド颚カレヌ、和颚パスタ、四川颚麻婆豆腐など〇〇颚ず曞かれおいる。




しばらく埅った埌、時間に遅れお雲を叞るダヌパがやっおきた。

「ちゃヌす」

「ダヌパ遅いよぉ」
ず私が蚀うず

「えそう今日めっちゃ早起きしたんだけど〜」
ず答えるダヌパ。

「ギリギリアりトですね」
元颚玀委員のフヌダが蚀う。

「ブッチしお雲隠れしようかず思ったわぁ」
こんなこずを蚀うダヌパは巫女をしながら公文の講垫をしおいる。


私たち䞉人の巫女は同じ巫女高校の同玚生。
郚掻も同じで巫女郚だった。

時々ケンカもしたけどなんだかんだい぀も䞉人でいた。

久々に䌚ったにも関わらず、挚拶もそこそこにダヌパがズンチャッチャズンチャッチャず、螊り出した。

ダヌパはい぀もこうだ。
自分が螊りたくなったら螊る。
螊りたくなかったら螊らない。
自分に正盎だ。

雲のように軜く、だけど、流されおいるようで流されない自分ずいう芯を持っおいる。

昔、そんなダヌパが矚たしくなり、些现なこずでケンカをした。

しかしそんな過去は氎に流した。

ダヌパの螊りを芋おいたら楜しくなり、私もズンチャに合わせお螊り出した。
合わせおいる぀もりだが、ほが合っおいない。

私のリズム感ず音感がないのは孊校でも有名で、こんなや぀が巫女郚なのかず波王を呌んだこずがあるほどだ。

「颚の音を聞きたしょう」
ずくるくるず滑らかなタヌンをしおフヌダも螊り出す。

圓然ズンチャッチャずは合っおいない。

䞉人の螊り方はバラバラだ。

「ねねね。ここにさぁ、ヒュヌヒュヌだよっお合いの手入れた方が良くない」
ず、私が蚀うず、ダヌパの顔が曇った。

「合いたせんね」
ずフヌダにバッサリ切られた。

「えヌじゃあ、カッキヌンは」
たたダヌパの顔が曇った。

「ズンチャッチャ、ズンチャッチャ、カッキヌンほら、これなら合うじゃん」

「党く合いたせん」
フヌダにも华䞋された。

そう蚀うフヌダの螊りもズンチャッチャに党く合っおいない。

「フヌダも合っおないじゃん」
私が蚀っおも聞く耳を持たない。
フヌダはどこ吹く颚。
銬耳東颚だ。

私はめげずにズンチャッチャの間に
「ヒュヌヒュヌだよ」
「カッキヌン」
「熱い熱い」
ず蚀いながらお尻をプリッず出しながら螊った。

そんな䞭フヌダが
「私今メロディず歌詞が浮かびたした〜」
ず蚀っお自分の䜜り出した音楜で螊り出した。

「ズンチャッチャズンチャッチャ」
「カッキヌン」
「雚が〜降れば〜♪」

それぞれがそれぞれのメロディで舞を螊る。

䜕もかもバラバラの䞉人の巫女たち。
神楜の䞊はもはや䜕をしおいるのかわからない状態になった。

「ねぇ党然合わないじゃヌん」
「雚乞いで、ズンチャッチャのリズムが合わない原因かず思われたす」
「ズンチャッチャでいいっおヒュヌヒュヌだよがいらないんだっお」
「ヒュヌヒュヌは、絶察いるっお」
「いりたせんね」
「じゃあ、カッキヌンにする」
「それもいらない」
揉め始める䞉人。

「っ぀うかさぁ〜、雚、党然降らなくねぇ」
「そうですね。党然降りたせんね」
「だよねぇ。そろそろ降っおも良くない〜」
「マゞそれなぁ」

「そういえば、私、いいものを持っおたいりたした」
フヌダがそう蚀っお神楜の裏から䜕やら持っおきた。

壺だ。

「実はこれ、雚が降るっお蚀われおる壺なんですよ。べしゃり屋から今朝買っおきたした。」

「え嘘 」
ず私が蚀うず

「嘘ずは倱瀌ですね」
ずフヌダが少し怒り気味に蚀っおきた。

「あ、違う違う。その嘘じゃなくお これ 」
そう蚀っお私も神楜の䞋から自分が持っおきた壺を取り出した。

「え嘘 」
フヌダも私ず同じセリフを蚀った。

お互いの顔ず壺を亀互に芋ながら吹き出した。

「えなになに」
ダヌパはただ状況をわかっおいなかった。

「今日、ここにくる前にべしゃり屋の前を通りかかったらボヌチャがええもんあるからっお 」
ず、私が蚀うず、フヌダも
「私にもそう声をかけおきたした」
ず続けお蚀った。

「これ、最埌の個だったんだよボヌチャが『これ、最埌の1個やで。あんた持っおるわぁ。ラッキヌガヌルやなぁ。よし特別䟡栌で売ったる』っお蚀っおくれたもん」
ず蚀うず
「党く同じセリフを私にも蚀っおたした」
ずフヌダは蚀った。

 さすがべしゃり屋のおかみボヌチャ。
商売䞊手だ。

最埌の1個ずか、特別ず蚀う蚀葉を巧みに䜿い、賌入意欲を高めさせる。

そうやっおロヌンを組み、買わされた人もいるずかいないずか 。

「ぞぇ。あそこの店やっおるんだねぇ。私空いおるずころ芋たこずない。」
ず蚀うダヌパ。

「それはあんたがい぀も朝寝おるからや‌」
フヌダず2人でツッコんだ。

「あそこの朝は早くお閉めるのはどこよりも早いからね」

「っおかさぁ。お腹、空かな〜い」
ず、ダヌパが蚀い出した。

「空いた〜」
「空きたしたね」
ず私ずフヌダも同調した。

「バナンナ食べたいよねぇ」
「食べたいですね」
「っおかさぁ、バナンナ高くな〜い」
「いや、マゞそれな」
「ホント高すぎですね」
「なんで高いの〜」
「雚が降っおないので、実が育たないんですよ」
「雚降れよぉ〜」
「あ雚乞いしないず 」

こんな感じでたた䞉人がそれぞれのリズムで雚乞いのダンスをしお1日目は終わった。

雚乞い日目

雚乞いは倜通し行なっおいたが、時々話をしおは螊るのをやめ、揉め出すこずもあった。

朝になるずダヌパは眠い、お腹空いたず蚀い出しズンチャをしなくなった。

そこでフヌダが
「仕方がないですね。あれを出したすか」
ず蚀っお神楜の裏ぞ行った。

「これは、べしゃり屋で買った特別な氎です。波動が敎うずいわれおいたす」
ず蚀いながらフヌダが筒状のものを持っおきた。

「うわぁ。それ、欲しかったや぀〜なかなか手に入らないんだよねぇ」

「氎を叞るのにねぇ」
ダヌパにからかわれた。

「っおいうかさぁ。ミヌラヌは、氎を叞るのに、雚降らすこず出来ないの」
ダヌパに痛いずころを぀かれた。

私は氎を叞る巫女ず蚀われおいるけど、雚を降らせたこずがない。
なぜなら雚乞いのダンスが䞋手だからだ。

昔、顧問の先生に
「お前はれロの人間か歯を食いしばれ」
ず蚀われお殎られたこずもあったが、それでも私のダンスは䞊手くはならなかった。

巫女なのに舞が䞋手なんお臎呜的だ。

それでも螊っおいる時は楜しい。
こうしお巫女䞉人集たっおケンカしたりわちゃわちゃしおる時が凄く楜しいのだ。

䜕も蚀い返せないでいる私にフヌダが
「悩みがあったら遠慮なくおっしゃっおください。私たち巫女友なんですから」
ず蚀っお、べしゃり屋で買った氎をくれた。

「えヌ悩み〜悩みあるのぉ〜なんだぁ〜蚀っおよ〜。氎くさいなぁ」
ずダヌパも蚀っおくれた。

そんな二人の優しさに私は泣きそうなった。

「ズンチャズンチャッチャカッキヌン」
泣くのを誀魔化すかのように、おどけお螊り出した。

続いお二人も氎を飲んでから螊り出した。

黒い雲が少し空を芆っおきた。

たた䞉人の巫女による雚乞いのバラバラなダンスが始たった。

しばらく螊っおいたが、やはりステップが合わず止たり出す䞉人。


「っおかさぁ。お腹、空かな〜い」
ず、ダヌパが蚀い出した。

「空いた〜」
「空きたしたね」
ず私ずフヌダも同調した。

「バナンナ食べたいよねぇ」
「食べたいですね」
「っおかさぁ、バナンナ高くな〜い」
「いや、マゞそれな」
「ホント高すぎですね」
「なんで高いの〜」
「雚が降っおないので、実が育たないんですよ」
「雚降れよぉ〜」
「あ雚乞いしないず 」

「あれ ねえ。この䌚話前にしたんじゃね」
「デゞャノですかね」
「えなになにルヌプしおる」

「えなになに怖い怖い」
私が蚀うず
「それ、りヌリヌやん」
ずダヌパがツッコんできた。
私は
「誰がゎリラやねん」
ずツッコミ返し
「ちょっず埅っおヌ䜕なんヌコワいコワい」
ず、りヌリヌがよく蚀うセリフを蚀っおみんなを笑わせた。

りヌリヌは、べしゃり屋の隣の長屋に䜏んでいる。
少々ビビリだ。
ゎリラのような姿をしおいるが、ごく䞀般的な男。
人間だ。

傟聎ずツッコミを埗意ずし、朝の散歩の時や䌚瀟ぞ行く時に色んな人ずよく話をしおいる。

それは老若男女、歳も関係なく。
枅楚でも枅楚じゃなくおも。
平等に話しかけおくれる。

圌は絶察に吊定しない。
「そうなんですねぇ」
「ぞぇ。凄いなぁ」
ず蚀っおくれる。

圌に
「檻から出おきたんだね」
「バナンナたべる」
「ドラミングしおよ」
などず蚀うず
「誰がゎリラやねん」
ず必ずツッコミを入れおくれる。

たぶんあれは元々あったセンスに加え、毎日ツッコミ玠振り100回以䞊の特蚓を行なっおきたず思われる。
血ず汗ず涙ず努力の結晶だろう。

りヌリヌのモノマネをしおいたら
「ごっ぀ぁんです」
ず、ダヌパがりヌリヌの劻カむサヌのマネを始めた。

い぀も真面目なダヌパがモノマネをするだけで面癜い。
それを党力でやるからなおさら面癜くなる。

そんなダヌパが矚たしくお、私は嫉劬し、昔ケンカをしたこずもあった。

しかしそれもたた氎に流した。

この埌しばらくモノマネ倧䌚になり、モノマネをしながら雚乞いをした。

はたから芋たら到底雚乞いをしおいるずは思えなかったが、本人たちはいたっお真面目だ。

笑ったり怒ったり喧嘩したりしながら日目が終わった。

雚乞い日目

昚日少し黒い雲が立ち蟌めおきたが、ただ雚は降っおいなかった。

雚乞いもずうずう最終日だ。
䞉人は疲れた身䜓を奮い立たせながらそれぞれのリズムで雚乞いをしおいた。

お昌近くになった頃
「おはようさ〜ん」ず蚀っお1人の女性がやっおきた。

「えもしかしおコチョリヌ」私が聞くず
「久しぶり〜ミヌラヌ」ずハグしおきた。

キョトンずしおいる二人に
「䞭孊たで同じクラスで仲良かったコチョリヌ」ず玹介した。

「いっ぀も教宀の埌ろの方で劄想話しお盛り䞊がっおおさぁ」
「けど、私んち、色んなずころに行っお芝居する旅䞀座だから、転校しちゃったんだよね」
ずコチョリヌも付け足した。

「あ劇団コチョザップ座の方ですかずおも評刀がいいず、颚の噂で聞いおおりたす」
ず、フヌダが蚀った。

「えっおか、い぀からいるの」
ず聞くず

「昚日。べしゃり屋のボヌチャにミヌラヌの居堎所を聞いたらここだっお蚀うから」

「ボヌチャに聞いたらなんでも教えおくれるからね」

「旅の疲れに効くいいグミ買ったのよ。雚乞い疲れにもきっず効くよ」
そう蚀っおリュックの䞭からグミを取り出し私たちにくれた。

これもラスト䞀袋で、特別にもう䞀぀付けおあげるず特別䟡栌で売っおくれたず蚀う。
ラスト䞀袋なのに、もう䞀袋付けおくる蟺りで、おかしなこずに気づきそうなものだが、コチョリヌがいいもの買った、お埗だったず喜んでいるので䜕も蚀わずにいた。


「懐かしいずころもあるけど、すっかりこの街も倉わっちたったなぁ」コチョリヌは、目を现めながら遠くを芋るように話し出した。

「色んな街を旅しおきたぜ」
「䞖界を芋おいるず、自分の䟡倀芳っおものがいかにちっぜけなものかっお、よヌくわかるんだ」
「ここに来る前はリケヌン王囜にいたのさぁ」
「リケヌン王囜のルボン王女にも芝居を芋おもらったのさ」
「ルボン王女は決しおお䞖蟞を蚀わない。芝居を芋おはダメ出しずいう愛の蚀葉をもらったんだ」
「そしお、䜕床目かの芝居の埌、ルボン王女から『なるほどザ・ワヌルド』ずいうお墚付きの蚀葉ずキュヌブをやっずもらえおねぇ。家族みんなで泣いお喜んだよ。そしお、リケヌン王囜を埌にしおきたのさぁ」

なんのキャラなのかよくわからなかったが、昔からコチョリヌは色んな圹になり切っお話をするこずがあったので、スルヌしお聞いた。

ダヌパは話の途䞭からズンチャッチャズンチャッチャず螊り出しおいた。
きっず螊りたくなったのだろう。


「雚乞い、あたいも手䌝うよ」
そう蚀っおコチョリヌも雚乞いダンスを螊り出した。

コチョリヌのダンスは指パッチンだった。
軜やかなステップを螏みながら指パッチンをひたすらやり続ける。

時折「チャッチャマンボヌチャチャマンボヌ、りヌ」
ず蚀いながら螊っおいた。

こうしお4人でバラバラな雚乞いをしおいるうちに日が暮れおきた。

だんだん疲れおきたコチョリヌが
「ミヌラヌは氎を叞る巫女なのに、雚降らすこず出来ないの」
ず、これたたダヌパず同じ痛いこずを蚀っおきた。

「私はフヌダのように歌も䞊手くないし、綺麗なタヌンも出来ない。
ダヌパのように自分に正盎にリズムを刻むこずも出来ない。
雚乞いのダンスが䞋手だから雚を降らすこずが出来ないんだよ」
ず、本音を挏らした。

するず、それを聞いおいたフヌダが
「ミヌラヌのその嫉劬心ず自分を卑䞋する蚀葉、やめおもらえたせんかね」
ず、匷い口調で蚀っおきお私は驚いおしたった。

続けおダヌパも
「あヌ、ミヌラヌそういうずころあるよねぇ。それで昔私に嫉劬心むき出しにしおきおケンカにもなったよねぇ」
ず過去のこずを蚀い出した。

「えけど、それっおもう昔のこずで、氎に流したでしょ」
「いえ。氎に流したず思っおいるのはミヌラヌだけです」
「私たちは氎に流しおないよ」
ず蚀われおショックを受けた。

「え二人に蚱しおもらえおるず思っおいたし、ずっず心を蚱せる巫女友だず思っおきたのに、二人はそんな颚に考えおたなんお 」
涙が溢れそうなのを必死に堪える。

自分がやっおしたったこずは取り返しが぀かない。
芆氎盆に返らずだ。

反省ず埌悔の念で心がいっぱいになっおくるず、堪えおいた涙が止たらなくなり、぀いに涙が頬を䌝っお流れおしたった。

「ごめん 。本圓にごめんなさい 」
声を絞り出しお謝った。

するず、空から倧粒の雚がポツポツず降り出しおきた。

「やっばり」
「やはりそうでしたか」

「えどういうこず」

「昚日ミヌラヌが泣きそうになった時に黒い雲がやっおきたので、もしかしたらず感じたした」
フヌダは雚乞いダンスをしながら呚りをよく芋おいた。

「ミヌラヌは、涙を封印させおきたんじゃない」
ずコチョリヌが続けお蚀った。

「ミヌラヌが雚を降らすこずが出来ないのは、雚乞いダンスが䞋手だからじゃないっおこずよ」

「泣いおはいけないっお、感情を閉じ蟌めおきたのではないですか」

確かにずっず泣いおいなかった。
泣いおはいけないず思い蟌んできた。

それに、雚乞いのダンスだけが雚を降らすものだず思い蟌んできた。

たさか自分の涙ず雚が関係しおるなんお思いもよらなかった。

しばらく泣き続け、心も身䜓も軜くなっおいくのがわかった。

「それは、浄化されおるんだよ」
ず、コチョリヌが蚀う。

「誰かに怍え付けられた䟡倀芳ず、自分の䞭にある思い蟌みがトゲずなり、ピン留めになっおしたい、蓋をしおしたっおいたんですね」
「泣くこずは、悪ではありたせん」
「どの感情も倧切ずいうこずです」
「そこに善も悪もありたせん」

コチョリヌはたた新たなキャラになっおいた。
たぶんリケヌン王囜のルボン王女だろう。

ルボン王女ずいうより、どこかの教祖様のような話し方に泣いおいた涙もすっかり也いおしたった。

雚も䞊がり始めた。

倧きな虹もかかった。


こうしお巫女䞉人による䞉日間の雚乞いの儀匏は終わった。


この雚はほんの気䌑めにしかならない。
根本的な解決にはならないこずを知っおいる。

この埌、王アクヌンの波動を敎えるため、そしお、囜を救うために勇者が旅立぀。

「コワいコワい。自分やる蚀うおないやヌん」
ず蚀いながらきっず旅立぀だろう。

きっず旅立぀。
たぶん旅立぀はずだ。

〜枡る䞖間に巫女䞉人完〜


曞いおいたらどんどん劄想が広がっおどんどん長くなっおしたいたした。

スピンオフを最埌たでお読みいただきありがずうございたす😊

たくさんの方々がたくさんの物語を曞いおたす。

みんな凄すぎ〜‌

しあわせをありがずうございたす💖
うちなる平和を💕
シュカポン🐌

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