『君の味方』
『君の味方』
ドアが強く閉まるたび
少しだけ目を伏せる
誰も責めてはいないのに
「ごめんね」が先にこぼれる
季節に合わない長い袖で
指先までも隠しながら
大丈夫だよって笑うから
僕も笑うしかなかった
聞けば崩れ始めそうで
聞かずにいれば遠くなる
差し出した手のこの距離を
埋める言葉が見つからない
ここにいる
ここにいるよ
届かなくてもそばにいる
この夜を消せなくても
朝になるまで離れない
ここにいる
ここにいるよ
言葉にするのは苦手だけど
君が君を信じられなくても
何度でも言うよ
君は悪くない
小さな物音がするたび
呼吸がすっと浅くなる
やさしい声を選ぶほどに
暗闇を思い出させてしまう
「もう平気」と言う横顔を
信じることが優しさなら
信じきれずに立ち止まる
僕は優しくなりきれないみたいだ
連れ出すことが救いじゃない
行先をしめすことでもない
君が選べるその日まで
居場所を照らし続ける
ここにいる
ここにいるよ
届かなくてもそばにいる
痛み自体を背負えなくても
隣で一緒に息をしてる
ここにいる
ここにいるよ
何も変えられず無力だけど
君が君を責めそうな夜は
何度でも言うよ
君は悪くない
ここにいる
ここにいるよ
届かなくてもそばにいる
たとえ昨日を消せなくても
いつまでも明日を待ってる
ここにいる
ここにいるよ
完璧じゃなくてもここにいる
まだ届かなくても歌ってる
君が君の名前をいつか
やさしく抱き抱えられるまで
ここにいる
ここにいるよ
君のそばにいる


