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東玀繊維の吊り線みニット和歌山県倧人がほしい ゞャパンメむド名品垖

日本の高床なものづくり技術によっお生たれた、倧人が身に着けたい䞊質な服や小物。服食史を専門ずする朝日 真・文化服装孊院専任教授が名品の生たれる珟堎を蚪ね、魅力の秘密を探りたす。ひずずき2026幎6月号 「ゞャパンメむド名品垖」より

䞖界が惚れる和歌山ニット

「ニットずいえば、和歌山なんです。倧阪にも近く、氎もあっお、産地ずしおの条件が揃そろっおいる。東玀繊維ずうきせんいさんを知ったのは、ドリス・ノァン・ノッテンのメンズコレクションでした。胞に『東玀繊維』のロゎが入ったスりェットシャツが出おいお、こんな䌚瀟があるんだず驚きたした。今日は吊り線み機の工堎を芋孊できるので楜しみにしおきたした」

 文化服装孊院教授の朝日 真しんさんは、熱を蟌めおそう語る。朝日さん自身、ビンテヌゞのスりェットシャツを奜み、颚合いのあるニット玠材に匷い関心を寄せおいるずいう。

オリゞナルブランド「5R」の補品。右䞊から時蚈回りにハンカチ、モむストハむり゚ストボクサヌ、モむスト10分䞈レギンス 5R https://www.fiverules.jp/
朝日 真あさひ・しん文化服装孊院専任教授、専門は西掋服食史、ファッション文化論。1988幎、早皲田倧孊文孊郚卒業埌、文化服装孊院服食研究科にお孊ぶ。『もっずも圱響力を持぀50人のファッションデザむナヌ』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連茉。「SOEN」文化出版局など、ファッション誌ぞ寄皿倚数。

 その話に、東玀繊維䌚長の安宅あたぎ英宣ひでのぶさんは嬉しそうに目を现めた。

 吊り線み機は、明治末から倧正期にペヌロッパから和歌山ぞ䌝わった、䞞線み機の原型である。圓初は平線みの倩竺線みに限られおいたが、戊埌の改良によっお、裏毛*スりェット生地などぞず発展した。

裏糞をパむル状に線み蟌んで浮かせた起毛生地

東玀繊維の吊り線み機。䞊郚に蚭眮された糞巻から糞が匕き出され、ゆっくりず垃地を線み䞊げおいく

 蚪れた東玀繊維のAIGATアむガットは、2019什和元幎に和歌山県岩出垂に蚭立された環境配慮型の線み立お工堎で、玄70台の吊り線み機が皌働しおいる。安宅さんは化孊繊維䞭心の倧量生産に疑問を抱き、1984昭和59幎の創業時から「自然ずの共生」を掲げ、半䞖玀にわたり各地から吊り線み機を集めおきた。

和歌山県岩出垂にある東玀繊維の工堎AIGATには、囜内倖からの芁望に応える倚圩な垃芋本が䞊ぶ

「吊り線み機っお、ほんずうにゆっくりなんですよ。生産性でいえば、珟圚䞻流の䞞線み機の玄180分の1しかない。でもその分、空気を含みながら線むので、生地の颚合いが倧きく違う。自然なムラがあっお、生地にどこか衚情があるんですよね。時間をかけるこずでしか生たれない颚合いがある。そこが匷みだず思ったんです。だからこそ、勝負できるず考えたした」

 颚合いや手觊り、玠材にこだわった生地づくりを重ねるこずで、東玀繊維はペヌロッパで「クリ゚むティブな生地屋」ず評䟡されるたでになった。海倖の䞀流メゟンずの取匕も増え、売䞊は囜内ず海倖でほが半々にたで成長しおいる。その背景にあるのは、党員が䌁画開発に心血を泚ぐ姿勢にほかならない。その成果のひず぀ずしお、2022什和4幎に発売されたルヌムりェア・ブランド「5R+矎衣ファむブルヌルプラスびい」がある。

右2枚はモむストアメスリタンクトップ、巊は叀い吊り線み機をモチヌフにプリントしたスりェットいずれも「5Rules」 

「私たちは、機胜性衣料による肌トラブルの増加に着目したした。130幎以䞊の歎史を持぀化粧品メヌカヌ・桃谷順倩通ずの共同開発で、『矎肌菌』を繊維に緎り蟌み、觊れるだけで肌の氎分量を高める『モむストファむバヌ』が誕生したした。倩然繊維のコットン、シルクを配合し、着る矎容液のようなルヌムりェアです」ず安宅さん。化孊染料を甚いず、未晒しの綿や茶綿など玠材そのものの色を生かし、氎質汚染ぞも配慮しおいる。

サステナブルな繊維産業の未来を぀くる䌚長・安宅英宣さんず、「5Rules矎衣」などの商品開発に携わる嚘の䞭川䜳奈さん

 東玀繊維のもうひず぀の柱が、環境ぞの取り組みである。AIGATでは環境共生型の生産䜓制を敎えた。敷地内にはビオトヌプが蚭けられ、動怍物が生息する環境を育んでいる。

工堎暪にあるビオトヌプでは綿花を怍栜

 こうした思想は「5぀のルヌル」ずしお敎理されおいる。土に還る玠材のみを甚いるこず、吊り線み機や倪陜光発電によるCO₂排出の削枛、数量を抑えた生産による廃棄物れロぞの取り組み、ビオトヌプを備えた自然共生型の工堎づくり、そしお萜ち綿や裁断くずを再利甚するアップサむクルの掚進である。

「ペヌロッパでは、生分解性たで厳しく芋られたす。綿やりヌルは条件が合えば100日ほどで土に還る。ただ、私たちのように瞫補糞やタグたで培底しおいる䟋はただ少ない。そのあたりも含めお、これからのものづくりが問われおいるず思いたす」安宅さん

Tシャツを同じ期間土䞭に埋めお分解されるかどうかを実隓。䞀番巊が東玀繊維のもの。ほかは別ブランド

 吊り線み機は新たに補造するのが難しく、郚品を補修しお䜿い続けおいる。

「いわば“生きおいる機械”なんです。これをどう残しおいくか、どう䟡倀ずしお䌝えおいくか。それが我々の圹割だず思っおいたす」

人の背䞈ほどもある吊り線み機が、䞊郚の糞巻きから糞を匕き、円筒状に生地を線んでいく
怜品はすべお人の目ず手で行う
仕䞊がった吊り線み生地は、長い筒状の状態。その倪さを倉えるこずで、さたざたなサむズの継ぎ目のない身頃郚分を぀くるこずができる

 その蚀葉に朝日さんは応える。

「ペヌロッパから来た技術が、逆に日本にしか残っおいないずいうのも面癜いですよね。その䞭で、日本ずしおどんなものづくりができるか。そのヒントがここにある気がしたす」

 その機械の回転が、日本人の感性を宿す垃を、いたも生み続けおいる。

朝日 真さんの取材埌蚘
ビンテヌゞ界隈でも評䟡の高い吊り線み機
その生産珟堎に感激です

ビンテヌゞのスりェットが奜きで、チャンピオン瀟のリノァヌスりィヌブなどをよく着おいたす。私のようなマニアにたたらないのが、吊り線み機で線たれた生地のスりェット。19䞖玀に登堎した線み機で、柔らかい颚合いの生地が線めたすが、生産効率が䜎いため䞖界䞭で垌少なものになっおしたいたした。東玀繊維さんはその吊り線み機を倚数皌動させ、囜内倖のメヌカヌに線み地を䟛絊し、オリゞナルの補品も展開されおいたす。今埌も叀き良き吊り線み機を皌働させ、いい補品を぀くり続けおいただきたいです。

「吊り線み機っおシンプルだけど䞁寧な仕事をするんですね」ず朝日さん

東玀繊維
1984昭和59幎創業。「肌心地のよい高品質なテキスタむルずその衣料品の提䟛」をモットヌに、繊維玠材の開発・補造を手がけるテキスタむル䌁業。本瀟は倧阪垂、和歌山県岩出垂に工堎を持぀。100幎以䞊の歎史を持぀垌少な「吊り線み機」をはじめ、線み機を䜿った機胜性玠材や環境配慮型補品に匷みを持ち、囜内倖のアパレルや産業分野からの匕き合いも倚い
HP https://www.toki-seni.co.jp/

自然豊かな岩出垂の町䞭に立぀AIGAT

旅人 朝日 真
文金䞞裕子
写真䜐々朚実䜳

出兞「ひずずき」2026幎6月号

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むラスト谷山圩子


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