「症状」はメッセージってどういうこと?
ホメオパシーからみえる健康的生き方―「症状」はメッセージってどういうこと?
質問
「ホメオパシーは、どんな病気に効きますか?」
と質問をいただくことがあります。
厳密にいえば、ホメオパシーは「この病気に効く」という考え方ではないのですが、
S先生は、よくこんな風にお答えになっていました。
30年以上ホメオパシーをしてきて、どんな不調でもある程度のところまではできるという確信があります。
しかし、脳の損傷はとても難しいと言わざるをえません。
失った機能そのものを取り返すことは出来ません。
僕の実感としては、慢性的な症状には、かなりのところにアプローチできると感じています。
ホメオパシーは自然治癒力に働きかけるものです。
自然治癒力がしっかり働くようになると、ときに驚くことがあります。
長年ホメオパシーをしてきて、自然治癒力は本当に素晴らしいと深く感じています。
いつもそうお答えになっていたのを思い出します。
ホメオパシーはあなたの感じ方に目を向けます。
わたしがS先生の通訳をみてきたなかで感じるのは、
ホメオパシーは、一般的には症状とも扱われないけれど、ご本人にとっては辛く気になる症状、日々の生活の質(QOL)を下げてしまうような症状が、とても得意なのではないかということです。
そうした症状は、病院で相談しても検査では異常が見つからなかったり、「ストレスかもしれませんね」と説明されたり、対処療法が中心になることも少なくありません。
例えば、こういった症状があって悩んでいる方をSNSなんかでお見かけすると、ホメオパシーがお役に立つのではないかなあ、と感じます。
・呼吸をすると喉にころころと「木の葉」が引っかかっている感覚がして、酷い違和感があるけど、検査をしても原因がわからない。
・顔の一部がムズムズして、虫が這っているような感覚があるけれど、虫はいなくてどうしてだかわからない。
・背中が痛くてたまらない。まるでフグのトゲに刺されているような痛みがある。原因がはっきりせず、神経が触っているのだろうが、どうしようもないと言われる。
なぜなら、こうした症状には、「本人にしかわからない感覚」が強く表れているからです。
喘息ならヒューヒューする、息苦しいと感じます。
でも、「木の葉が喉に引っかかっている感覚」は全く違う印象です。
喉がヒューヒューとは、明確に違う感覚をご本人は持っておられるはずです。
「虫が這っている感じ」も独特の感じ方です。
チクチクやジンジン、痺れた感覚とは違うために、その方はそう表現されるのでしょう。
背中の痛みも同じです。
トゲと感じるだけでもよさそうなのに、「フグ」のトゲと感じるのはなぜだろうと感じます。
ホメオパシーでは、そういった「その人だけの感じ方」に、とても大切なヒントが隠れていることがあります。
面白いのは、そのような独特の感覚が、ホメオパシーのお薬、レメディの資料には書いてあることがあることです。
だからこそ、大切なのは、「自分はどう感じているんだろう?」と自分の感覚に目を向けることなんです。
そして、診察を受けるかどうかは別にして、自分の感じ方を丁寧に見つめていると、
「わたしはこう感じていたのかもしれない」と、なんとなく思い浮かんできたり、気が付くことがあります。
そして、不思議なことに、それだけで症状が楽になることもあります。
「本当にそんなことで良くなるんなら苦労しないよ」と、思われるかもしれないのですけれど、そうするだけで少しでも楽になるなら儲け物くらいの気持ちでぜひ、自分の気持ちや感じ方に目を向けてみてください。
症状はメッセージとよく言われる、その意味が、もしかすると感じられるかもしれません。
腕の痛みと思い出
4月の入学式。
わたしは重たい荷物をたくさん持って、長い道のりを歩いて帰りました。
翌日は筋肉痛。
しかし、何日経っても、何週間経っても、右腕が痛いままでした。
筋を痛めたと言えばその通りなのですが、両手に同じ重さを持っていたのです。
どうして右だけ?
だんだん何か持ち上げるのもしんどくなってきました。
そこで、いつから始まったか、きっかけに目を向けてみました。
なんで右腕が痛いの?と、自分の心の奥底にある気持ちにも目を向けてみると、
「この子を手放したくない」、「安全な場所にいさせたい」、「不用意に傷つくことから守りたい」、という気持ちが湧き上がってきました。
これは自分では認めたくない感情でした。
「子どもは自我を持っていて経験から自ら学ぶ」、「親がなんでも守るべきではない」と、理性的に頭の中では、わたしは考えています。
そして、同時に思い出したことがありました。
トランスパーソナル心理学のワーク
若く未婚だった時、わたしは吉福伸逸先生のトランスパーソナル心理学のワークショップに参加する機会がありました。
そこで、「悩みを抱えた子どもの話を聴く」というワークをしました。
頭の中では、「子ども役の方の横に座って、話したくなるまで待つことがいちばんだろう」と思ってワークにのぞみました。
ところが、実際のわたしは違いました・・・。
悩みを話すように説得し、話してくれない子どもを追いかけまわして、
「こんなにあなたのことが大切、あなたを助けたい、なんでも話して。」と必死で詰め寄りました!
もう本当に困りました。こんなことやっても無意味だとわかってる。
でも…もしここで辞めたら、子どもは見捨てられたと感じるかもしれないと思うと、辞めることができませんでした。
もちろん、最後まで話してもらえることはありませんでした。
こころと頭と身体は、考えることもやることも、本当に違うんだよな…
と、わたしが感じるのはこの経験からです。
最悪の自分を受け止めて…
自分にこんな傾向があることを、未婚なのに…目の当たりにさせられて…。。
子どもが生まれたら、こんなわたしでどうしたらいいんだ!!
こんなこともう2度とやりたくないぞ!
本当に最悪でした!!笑
今では、あのワークをしてくださったことに感謝しています。
実際に子どもが生まれてからは、この傾向がわたしにあることを理解しているのといないのとでは、子育てが大きく違ったなあ、と感じています。
自分の良くない傾向を自覚することは、とってもとっても嫌になるのですけれど・・・。
自分に注意深い目を向けることは、自分の嫌なところを受け止めて、理解して、そして、増幅させない努力にも向かうと思います。
こころの奥にある「この子を手放したくない」という気持ちを認めると、社会へ踏み出すこの子を、この子のペースで支えていこう、と、目の前の我が子に目が向かいました。
わたしの目の前にいたのは、もう赤ちゃんではなく、自分の力で少しづつ社会を歩き始めている我が子でした。
腕の痛みは日に日に減っていきました。
自分だけの感じ方に目を向けて
ホメオパシーの通訳をしていると、症状とこころの感情が繋がっている場面を本当によくみてきました。
だから、わたしは自分のこころに目を向けることは本当に意味のあることだと感じています。
「症状」を自分はどう感じているか、それを感じられるのは、自分だけだ!とよく思います。
ぜひ注意深く目を向けてみてください。
きっと自分の事を理解することにもつながります。
そして、もし「症状」も軽くなることがあれば、嬉しいです。
もちろん、自分の気持ちや感じ方に目を向けても、何も思い浮かばないこともありますし、それだけでは症状が変わらないこともあります。
そんなときには、その人だけの感じ方や症状の特徴を丁寧にたどっていくクラシカルホメオパシーは、お役に立てることがあると、わたしは感じています。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
いつもの記事は火曜日と金曜日の午前中にUPします。
また読みに来てくださいね!
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