保護者の応援はどこまでOK?|少年サッカー審判が現場で引いている「3つのライン」
試合中のペナルティーキックの直前、
ふと耳に入ってきた声がありました。
「外せ!外せ!」
一瞬、「え?」と思いました。
声のする方を見ると、競技のフィールドの外で、
観戦している子どもたちと保護者の姿。
試合は6年生の地域大会。
雰囲気も引き締まっていて、
どの試合も一つの判定が流れを変えるような空気感でした。
そんな中で起きた「応援の声」。
このとき私は、改めて考えさせられました。
保護者の応援は、どこまでがOKで、どこからがNGなのか。
📝はじめに
少年サッカーにおいて、保護者の応援は欠かせません。
「ナイスシュート!」
「ドンマイ!」
こうした声は、間違いなく子どもたちの力になります。
実際、現場に立っていても、ポジティブな声かけに救われている選手は多いと感じます。
ただ、試合が進むにつれて、声の「中身」が少しずつ変わっていくことがあります。
選手への直接的なプレーの指示
相手選手へのプレッシャー(ヤジなど)
審判の判定への異議
それぞれ現場で対応はしましたが、正直に言うと、どれも「簡単に正解が出る話」ではありませんでした。
なぜなら、保護者など観客は、サッカー競技規則上は「外的要因」として扱われ、外的要因への懲戒処置については、サッカー競技規則には書かれていないからです。
第3条「競技者」
7.競技のフィールドにいる部外者
監督他、チームリストに氏名が記載されている役員(競技者または交代要員を除く)は、チーム役員である。競技者、交代要員またはチーム役員としてチームリストに氏名が記載されていない者は、外的要因とみなされる。
チーム役員、交代要員、交代して退いたもしくは退場となった競技者または外的要因が競技のフィールドに入った場合、主審は、次の行動を取らなければならない。
・それらがプレーを妨害しているのなら、プレーを停止する。
・プレーが停止したときに、そのものを競技のフィールドから退出させる。
・適切な懲戒処置をとる。
第3条「競技者」より抜粋
第12条「ファウルと不正行為」
4.懲戒処置
(中略)
競技者、交代要員、交代して退いた競技者またはチーム役員のみにレッドカードまたはイエローカードを示すことができる。
第12条「ファウルと不正行為」より抜粋
保護者などによる観戦ルール違反については、
大会主催者が定めている規約と、大会ごとに定められる「大会要項」に基づき、大会主催者が、懲戒処置を検討・実施することとなります。
では、試合中に保護者などによる観戦ルール違反があって、試合の進行に影響を与えた場合、主審として、どう対応するのか?
実際にあった事例に基づき、
現場での判断と対応について整理して行こうと思います。
この点、保護者には意外と知られていないように見受けられますが、
「知らないまま、観戦ルール違反をしてしまっている」
「知らなかったではすまされない」
ことでもあります。
ここから先では、
3つの具体的なケースで
主審としてどう判断・対応したか?
をできるだけ実務ベースで整理していきます。
試合を観戦する保護者の皆様
チームを率いる指導者(チーム役員)の皆様
向けのポイントも整理してみましたので、
この記事の続きをご一読頂ければと思います。
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