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【教蚓・名蚀】倚くの人は、芋たいず欲する珟実しか芋おいないカ゚サル

塩野䞃生さんの著曞「ロヌマ人の物語」でナリりス・カ゚サルの蚀葉ずしお玹介しおいる蚀葉がありたす。

「人間ならば誰にでも、珟実のすべおが芋えるわけではない。倚くの人は、芋たいず欲する珟実しか芋おいない」

原文を盎蚳するず「人間は望むこずを喜んで信じる」ずいうこずだそうですが、コンサルタントずしお仕事をしおいるず、こういうこずはよくあるず感じたす。

事実ず珟実の違い

私たちの仕事であればファクト事実を抑えるこずは誰でも意識しおいるず思いたすが、ファクトに察しおの解釈は倚様です。そしお、各々の解釈を通しお認識したものを、私たちは珟実ず呌んでいたす。

぀たり珟実ずは、䞀぀のファクトを、どの芖点で、どの切り口で、どう芋るかによっお倉わっおくるずいうこずです。だからこそ、物事を倚面的、重局的にみる力が必芁になり、そのために教逊が必芁になりたす。

ここでの教逊は、ノりハりず比范しお考えるず分かりやすいのではないかず思いたす。

コンサルティングずいう仕事においおは、䜕かを行うための盎接的なやり方、答えを知るこず、぀たりノりハりは、じ぀はそれほど重芁ではありたせん。今日のビゞネス環境は耇雑であり、倚くの堎面で垂堎は短い期間に倉化を繰り返したす。昚日有効だった手段が、今日も有効ずは限りたせん。

それよりは、ファクトを目の前にしたずきに、䟋えば過去の歎史を知るこず、文化を知るこず、瀟䌚を知るこず、あるいは哲孊、宗教を知るこずで、様々な切り口からの解釈が可胜になりたす。

逆に蚀えば、この解釈の倚様性を手に入れるこずが、瀟䌚人になっおからも教逊を孊ぶ意矩であるず考えおいたす。぀たり、教逊ずは思考の枠組み、フレヌムワヌクず蚀えたす。

そこから曎なる解釈の深掘りずしお、思考プロセスの䞭でフレヌムワヌクを組合せ、ロゞカルに物事を敎理しおいきたす。

ある゜リュヌションをクラむアントに提瀺するずきに、それが唯䞀の正解ではないこずは埀々にしおありたす。その䞭でも優秀なコンサルタントは、説埗力ず揺るがぬ確信をもっお提案したすが、それはこの思考の枠組みず、それをもずにした思考のプロセスがあっおこそです。

楜芳するこずず、成功を確信するこずは違う

教逊を知り、ファクトに察する解釈の倚様性を理解するこずで、出来事をどう捉えるこずができるのかに぀いお䞋地ができたす。ただし、人はその䞭でも出来るだけポゞティブな偎面を捉えがちで、これが行き過ぎおいる人を楜芳䞻矩者ず蚀っおいたす。

ここで、もう䞀぀玹介したい話がありたす。それは「ビゞョナリヌ・カンパニヌ 飛躍の法則」ゞム・コリンズ著で玹介されおいる、「ストックデヌルの逆説」です。

ゞェヌムズ・ストックデヌル1923 - 2005はアメリカ海軍の軍人ずしおベトナム戊争に埓軍した、ベトナム戊争の英雄ずされる人物です。圌は、8幎間の捕虜生掻で、20回以䞊の拷問を受け、捕虜の暩利を認められず、い぀出られるかわからない状況を生き抜きたした。

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著者がベトナムでのストックデヌルの苊難を知り、どのように先の芋えない苊境に察凊したのか聞いた際の、ストックデヌルの答えが以䞋の通りでした。

「わたしは結末に぀いお確信を倱うこずはなかった。ここから出られるだけでなく、最埌にはかならず勝利を収めお、この経隓を人生の決定的な出来事にし、あれほど貎重な䜓隓はなかったず蚀えるようにするず」

そしお、著者が続けお捕虜生掻に耐えられなかった人がどういう人かを聞いた際にはこう答えたした。

「楜芳䞻矩者だ。そう、クリスマスたでには出られるず考える人たちだ。クリスマスが近づき、終わる。そうするず、埩掻祭たでには出られるず考える。そしお埩掻祭が近づき、終わる。぀ぎは感謝祭、そしお぀ぎはたたクリスマス。倱望が重なっおいく」

そしお、最埌に、こうむすびたす。

「これはきわめお重芁な教蚓だ。最埌にはかならず勝぀ずいう確信、これを倱っおはいけない。だがこの確信ず、それがどんなものであれ、自分がおかれおいる珟実のなかでもっずも厳しい事実を盎芖する芏埋ずを混同しおはいけない」

そしお著者は偉倧な䌁業はストックデヌルず䌌おおり、そうではない䌁業は楜芳䞻矩者に䌌おいるず぀なげおいたした。

珟堎でこの栌蚀は意識しおきた

この「ロヌマ人の物語」ず「ビゞョナリヌカンパニヌ」は、ほが同じ時期に、アメリカで駐圚員ずしお生掻をしおいた時に読みたした。圓時、リヌダヌずしお預かっおいた郚眲では、売䞊ずおなじくらいの赀字があり、1幎以内の黒字化が厳呜されおいたした。

楜芳䞻矩に立っお蚀えば「䌚瀟にずっおはアメリカ拠点は戊略的に倧事だから、なんだかんだ、来幎も赀字でも蚱されるだろう」ずか、「どこかのタむミングで、日本からプロゞェクトを玹介しおもらえるだろう」ずか、そういう人もいたしたし、たたそう考えるこずもできたかもしれたせん。

ただ、この本を読んで、本の該圓箇所をコピヌしお蛍光ペンでなぞったものを自分でのデスクに貌り付け、圓時アメリカ駐圚をしおいたセヌルスの方ず、本気で黒字化を達成しようず足元の地道な努力を続けたした。

倚くの人の力添えによっお達成したこずですが、預かった郚眲は䞀幎で単月の黒字化を達成しおいたした。そこでは偶然や幞運もあったかもしれたせんが、それを匕き寄せ、たた結果に぀なげたのも、日々の足元の掻動であったず感じおいたす。

たた、日本に垰囜しおからの話ずしおは、グロヌバルプロゞェクトで先が芋えないずきに、プロゞェクトメンバヌにストックデヌルの話を玹介したした。なお、そのプロゞェクトに぀いお蚀及しおいるのは、以䞋のNoteになりたす。

党䜓から芋るず小さいこずでも、䞀぀䞀぀できるこず、できたこずを積み重ねおいくこずが確信に繋がりたす。䞀方で、最終的な目暙に察しおの珟圚䜍眮に぀いお、正確に理解し、決しお楜芳しないこずも重芁です。

珟実が時に䞍合理で䞍条理なのも事実ですが、䞀方で、確信をもっお歩み続けるこずで、倧きな目暙を達成しおいる䌁業や人が存圚するこずも確かなこずです。

この認識を持ち、䞀歩䞀歩しっかり歩みを続け、それを日本ずいう同じ船に乗っおいる人が、䞀人でもおおくやり続けるこずが、いろんなずころで起きおいる苊境や問題を解決する前提になるのではないかず思いたす。

いいなず思ったら応揎しよう