山種美術館は春爛漫、花満開の話。
昨秋に行った山種美術館。
今回の展示は、「花・flower・華 2026-横山大観の桜・川端龍子の牡丹・速水御舟の梅-」ということで、川端龍子が気になるので行ってきました。
山種美術館にバスで行く
毎度お馴染み、恵比寿駅下車。
西改札口を出てここから緩やかに坂を上るのか……とちょっと疲れたので、今回はバスで行くことにしました。
「学06 日赤医療センター」行きのバスに乗ります。
日赤医療センター行きのバスは都バスの中で料金が安め。
通常の料金は210円ですが、「学」のつく系統は180円です。
おおむね、10分に1本程度の頻度(朝夕のラッシュ時は増便あり)です。
山種美術館の最寄バス停は「広尾高校前」です。バス内のアナウンスでも山種美術館最寄りと放送されるので、バス停名を忘れてもだいたい何とかなります。
【特別展】花・flower・華 2026

展覧会名:【特別展】花・flower・華 2026-横山大観の桜・川端龍子の牡丹・速水御舟の梅-
会期:2026年2月28日(土)~5月10日(日)
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日[5/4(月・祝)は開館]
会場:山種美術館 (東京都渋谷区広尾3-12-36)
チケット:一般1400円(1200円)、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
春の学割:大学生・高校生500円
※( )内は前売券価格
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円、左記いずれかのうち大学生・高校生500円
※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金。
※複数の割引・特典の併用不可。
今回は、会期が春休みにかかっているため、学生は格安で観覧できるようです。ちょっと渋いかもしれないですが、親子連れで美術鑑賞するにはとても良いのではないでしょうか。なんてったって500円ですからね。
今回の特別展では図録ありませんでしたので、受付で一般のチケット代を払って入館します。図録ほしかったのですが、残念。
地下の展示室に降りると、一番初めに現れたのは川端龍子の「花の袖」。一八というアヤメの一種が描かれた絵で白い花びらが緑の葉によく映えます。
春爛漫~夏の香り~秋の彩り~冬の華、春の訪れ
並びとしては、春夏秋冬の順で書く季節のお花をメインにした絵画が並んでいました。
春は何といってもサクラです。色んな時間の桜の花が並んでいました。
菱田春草は実線で縁取りした桜に美人が描かれており、横山大観は桜でもやっぱり日輪入れていました。
夜桜の絵画(屏風含め)が三点ありましたが、作者の観点がそれぞれ違っているのが浮き出ていて面白かったです。
また、桜以外にも吉田善彦はかすんだ藤の花が幽玄な雰囲気で、これからの藤の季節を楽しみになります。
夏は牡丹の絵がたくさん。
春草の牡丹は掛け軸で上半分の余白たっぷり。
サブタイトルにもなっていた川端龍子の「牡丹」は輪郭を実線で描くことなく色彩のみで花や葉を表現していました。春草や大観が研究していた朦朧体を思い出します。
写真を撮ることが唯一許されていた、速水御舟の「牡丹花(墨牡丹)」は水墨画的な濃淡で牡丹の花びらが表現されていて、茶の間にすごい合ってそうという小学生並みの感想です。

他にも、芍薬、朝顔、菖蒲。瑞々しい青系のお花が爽やか。
夏の花のところに龍子の「八ツ橋」が飾られていて、尾形光琳の「八橋図屏風」をインスパイアした屏風。終戦の年に一週間で描かれた、すごいエネルギーの塊でした。
小林古径の「白華小禽」は白い大きな泰山木の花に、瑠璃色の小鳥が止まっていて、その鳥のフォルムが何ともいえず美しいものでした。
チラシにも載っていたのは、田能村直久の「百花」。どうも百科事典のような感じで草花を描く仕事だったらしいのですが、あまりにバランスよく色彩豊かな花々が描かれていて、受けたからには美術的にも良くしてやろうという気概がありました。
\ただいま展示中!/#田能村直入 《百花》(#山種美術館 )
— 山種美術館 (@yamatanemuseum) April 1, 2026
色とりどりの画面は、まさに百花繚乱!🌸🪻🌼🏵️
四季の草花100種類を描いた華やかな画巻です。
なんと、巻末には100種類全ての名称も記されています😲
長さ3mを超える画巻全体を#花2026展 にて展示中!
ぜひ会場でお楽しみください✨ pic.twitter.com/ME532cjZJd
ショップにはこの絵柄の一筆箋がありましたが、正直レターセットが欲しかった。
秋はやっぱり菊。
菊と小鳥の絵が良かったのですが、やっぱり秋は地味……仕方ないけど。
この季節の最大手の花、菊の絵が意外になかったような気がします。
冬は全然なかったかなー?と思ったら、梅の絵が結構ありました。
まぁ、暦の上では春のポジションだけど、梅は寒い時期に咲いたりしますからね。
重政周平の、蝋梅を描いた「素心蝋梅」がとてもよかったです。近くから見ると滲んで「あれ?」と思うのですが、ちょっと離れて観ると、まるで写真のように見える不思議。黄色いはずの蝋梅が青く描かれていて、蝋梅に積もった雪の白さと調和し、画面から冷たさが伝わってきました。
#花2026展 で展示中🌸
— 山種美術館 (@yamatanemuseum) March 20, 2026
重政周平《素心蝋梅》(#山種美術館)は、当館の公募展 #Seed2024 の優秀賞受賞作品。画家自身の庭にある蝋梅をモティーフに、黄色の花弁を冬のイメージの青で表現した作品です。
ぜひご覧ください。 pic.twitter.com/Hbv2VNsjAe
他にも、四季を一点ずつ描いた荒木十畝の「四季花鳥」など、四季をセットで描いている絵もかかっていました。
#花2026展 開催中!
— 山種美術館 (@yamatanemuseum) March 15, 2026
四季の草花100種が描かれた田能村直入《百花》や、色鮮やかな四季の花々を画面いっぱいに描く荒木十畝《四季花鳥》など、百花繚乱の世界をお楽しみいただける春らしい展覧会です。
皆さまのご来館をお待ちしています!
画像:荒木十畝《四季花鳥》(#山種美術館) pic.twitter.com/kcQefdM19a
お楽しみのお菓子
山種美術館は、地下が展示室、一階に受付とカフェがあります。
カフェでは特別展ごとに、掛かっている絵画をモチーフにしたオリジナルの和菓子が提供されており、それをいただくのも今回の楽しみでした。
(前回行ったときは時間がなくてパスしたので)
今回は小林古径の「白華小禽」をモチーフにした「花の香り」という和菓子をいただきました。

泰山木の花を模した白い花のあしらった練り切り。中は黒糖を使った餡(大島あん)です。
お茶とセットでいただきました。歩き疲れた疲れた身体に染み渡る甘さ。
ごちそうさまでした。
振り返って
花と一言で言っても、本当に色んなお花を描いているなぁ、と感心しました。桜の絵が多かったのも季節柄でしょうが、他の季節の花もとても素敵でした。
個人的に一番気に入ったのは、小林古径の「白華小禽」でした。
瑠璃色の小鳥が何とも言えない素敵なフォルムで枝に止まっていて、白いお花との対比でとても爽やかでした。
\ただいま展示中!/ #小林古径 《白華小禽》(#山種美術館 )
— 山種美術館 (@yamatanemuseum) April 8, 2026
ふっくらと肉厚な、白い花びらの泰山木🌼
かぐわしい香りに、瑠璃鳥も引き寄せられたのでしょうか。
花の白、葉の緑に、ビビッドな青が印象的な一作。
会場にて、一足先に初夏へ思いを馳せてはいかがでしょうか?#花2026展 pic.twitter.com/gfdN7ei3UC
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