「人生で一番危険なのは、立ち止まれないこと」船頭の道しるべ#1
毎日、仕事や家事、育児に追われている。
やるべきことを一つ終えても、また次の「やるべきこと」が待っている。
気づけば一日が終わり、
「今日も何もできなかったな」
そんな気持ちになることはないでしょうか。
けれど、本当に何もできなかったのでしょうか。
もしかすると必要なのは、もっと速く進むことではなく、
「自分はどこへ向かっているのか」
を一度立ち止まって考えることなのかもしれません。
こんにちは😃久居です。
今回は『舟の語り#1』で描いた、主人公と虎の船頭との出会いから、
「立ち止まって、自分の目的地を確かめること」
について考えてみます。
物語では――
仕事、家事、育児。
毎日を懸命に過ごしているのに、自分のやりたいことが分からなくなっていた男。
「このままでいいのだろうか」
そんな思いを抱えながら夜の街を歩いていると、不思議な神社を見つけます。
鳥居の先に広がっていたのは、静かな湖。
そこで男は、一艘の舟を漕ぐ虎の船頭と出会いました。
船頭は男に答えを教えません。
代わりに、いくつかの問いを投げかけます。
「最近、笑ったのはいつだ?」
「お前は、何を目指している?」
しかし、男は答えられませんでした。
毎日懸命に舟を漕いでいたはずなのに、
自分がどこへ向かっているのか分からなくなっていたのです。
船頭は、そんな男に立ち止まることの意味を伝えます。
ここから、男と船頭の舟旅が始まりました。
船頭が伝えたかったこと
1|速く漕ぐことより、目的地を確かめる
忙しい毎日では、
「次は何をしなければならないか」
ばかり考えてしまいます。
仕事を終わらせる。
家事を終わらせる。
子どものことをする。
明日の準備をする。
もちろん、どれも大切なことです。
けれど、それだけを繰り返していると、いつの間にか
「何のために頑張っているのか」
が見えなくなることがあります。
舟にたとえるなら、
目的地を確認しないまま、ただ必死に櫂を動かしている状態です。
どれだけ速く漕いでも、向かっている方向が違えば、望んだ場所にはたどり着けません。
だから、ときには櫂を止める。
「自分は、どこへ向かいたいんだろう」
そう考える時間も、人生には必要なのだと思います。
、2|自分の航路を決められるのは、自分だけ
物語の中で、船頭は男に答えを教えませんでした。
その代わりに、問いを投げかけます。
なぜなら、
人生の目的地は、誰かに決めてもらうものではないからです。
本やSNSを見れば、たくさんの「正解」が見つかります。
仕事ではこうするべき。
子育てではこうするべき。
人生はこう生きるべき。
参考になるものはたくさんあります。
けれど、その人にとっての正解が、自分にとっての正解とは限りません。
最後に自分の舟の舵を握るのは、自分です。
だからこそ、ときには誰かの答えを探すのではなく、
自分自身に問いかけてみる。
その時間が、自分なりの航路を見つけるきっかけになります。
3|迷っている時間も、航海の一部
「立ち止まっている場合じゃない」
「もっと頑張らないと」
そう思うことがあります。
けれど、立ち止まることは必ずしも後退ではありません。
今いる場所を確認する。
目的地を見直す。
進む方向を変える。
そのためには、一度櫂を止める必要があります。
迷うことも同じです。
迷っているからこそ、
「自分は本当はどうしたいのだろう」
と考えることができます。
迷いは遠回りではなく、航路を確かめるための時間。
そう考えると、立ち止まっている自分の見え方も少し変わるかもしれません。
あなたの目的地は、どこですか?
ここで少しだけ、自分自身に問いかけてみてください。
「今、自分は何を目指しているだろう?」
そして、もう一つ。
「今やっていることは、その目的地につながっているだろうか?」
すぐに答えが出なくても構いません。
むしろ、すぐに答えられないからこそ、考えてみる意味があります。
今日できる、小さな一歩
紙でも、スマホのメモでも構いません。
3分だけ時間を取って、
「今の自分が大切にしたいこと」
を思いつくまま書いてみてください。
家族との時間。
自分の時間。
仕事。
健康。
趣味。
挑戦してみたいこと。
立派な目標である必要はありません。
書き出してみると、
「自分はこっちへ進みたかったんだな」
と、ぼんやりしていた目的地が少しだけ見えてくることがあります。
まとめ|櫂を止めることも、前へ進むこと
毎日を懸命に生きていると、
立ち止まることに不安を感じます。
けれど、舟はただ速く漕げばいいわけではありません。
今いる場所を確かめる。
目的地を見直す。
必要なら、航路を変える。
そのために櫂を止める時間も必要です。
だから、迷ったときは無理に答えを出そうとしなくてもいい。
少しだけ立ち止まり、
「自分は、どこへ向かいたいんだろう」
と問いかけてみる。
その時間は、何もしていない時間ではありません。
次に櫂を入れる方向を決める、大切な航海の時間です。
この考え方が生まれた物語は、
こちらからどうぞ
『このままでいいのだろうか 眠れぬ夜に出会った船頭|舟の語り#1』
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