「何もない人生」なんてない。あなたの経験が誰かの道しるべになる|船頭の道しるべ#6
はじめに
「自分には人に語れるような経験がない」
「すごい実績も、特別な成功体験もない」
「こんな普通の生活を書いて、誰が読むのだろう」
noteを書いていると、そんなふうに思うことがあります。
書くネタを探している時など
何度か浮かび上がってくる考えです。
けれど、本当に価値があるのは「成功した経験」だけなのでしょうか。
今回の「舟の語り#6」では、一つの石を通して、そんな問いを描きました。
1|物語の中の「石」は何を表していたのか
物語に登場した小さな石は、「自分の経験」を表しています。
石そのものは変わっていません。
変わったのは、置かれた場所と、それを見る人でした。
仕事で悩んだこと。
子育てで困ったこと。
眠れなかった夜。
人間関係で失敗したこと。
書けずに立ち止まったこと。
自分にとっては、「誰にでもあること」「大したことではない」と片づけてしまうかもしれません。
でも、その経験を必要としている人の前に置かれれば意味が変わる。
noteに置き換えるなら、「石を置く人」が筆者で、「石を見つける人」が読者なのかもしれません。
2|「経験の価値」は経験そのものだけでは決まらない
では、この「石」の話を、私たち自身の経験に置き換えて考えてみます。
経験の価値を変える3つのもの
①経験そのもの
何が起きたのか。
②置かれる場所
どんな文脈で伝えるのか。
③それを見る人
その経験を必要としているのは誰なのか。
たとえば、
「3歳の子どもが言うことを聞かず困った」
という経験。
本人にとっては、ただの日常かもしれない。
でも同じことで悩んでいる親が読めば、
「自分だけじゃなかった」
と思える。
解決策までなくても、経験そのものが意味を持つ。
3|成功した話だけが、人の役に立つわけではない
よくあるのは、
人の役に立つ文章=何かを成し遂げた人が書くもの
という考え。
でも実際には、
「どう成功したか」だけでなく、
「どう迷ったか」も誰かの役に立つ。
人に渡せるのは、「答え」だけではありません。
そこへたどり着くまでの迷いや失敗も、一つの経験です。
たとえば
時間がなくて悩んだ
仕事と家庭の両立に迷った
書こうとしても書けなかった
自分の経験に価値がないと思った
人と比べて落ち込んだ
こういう経験も、
「そのとき何を感じたのか」
「どう考えたのか」
「今ならどう思うのか」
そこまで言葉にできれば、それは誰かにとっての「道しるべ」になるかもしれません。
4|経験を「道しるべ」に変える3つの問い
物語ラストに出てきた問いに加えて
用意してみました。
問い① 今日、自分は何に迷った?
問い② そのとき、自分は何を考えた?
問い③ 同じことで悩んでいる人に何を渡したい?
すぐに答えが出なくても丈夫です。
船頭に聞かれたつもりで少し考えてみてください。
5|経験は「答え」ではなくてもいい
先ほどの3つの問いは、私自身がnoteを書くときにも考えていることです。
この3つがうまく埋まる日は、文章がスラスラと進みます。
反対に、答えが浮かばない日は、何十分パソコンの前にいても一行も進まないことがあります。
私が書いているのも、自分が実際に経験したことです。
もちろん、それが誰かに共感されるかは分かりません。
船頭自身も、
「お前の経験が誰に届くかなど、俺にも分からない。」
と言っています。
自分の経験は、
誰かにとって
答えになるかもしれない
ヒントになるかもしれない
安心になるかもしれない
「自分だけじゃない」と思える材料になるかもしれない
それで十分と言えるかもしれません。
つまり、
「誰かの人生を変えなければ」
「誰かを救える文章を書かなければ」
そこまで背負ってしまうと、書くこと自体が重くなってしまいます。
自分の石を、そっと分かれ道に置いておく。
これくらい肩の力を抜いている方が
届くのかもしれません。
6|ふところに入れたままでは、誰にも見つけられない
船頭のセリフの引用ですが、
経験は持っているだけでは伝わりません。
書く。
話す。
伝える。
それによって初めて、誰かが見つけられる場所に置かれる。
そしてこれは、noteを書くことそのものにもつながります。
誰かに届くかどうかは分からない。
でも、書かなければ届く可能性はゼロのまま。
7|今日できること
今日、自分は○○に迷った。
そのとき、自分は○○と考えた。
同じことで悩んでいる人に、○○を渡したい。
この3行を書いてみてください。
まとめ
私たちは、自分の人生を長く生きているからこそ、自分の経験を「普通」と思ってしまいます。
けれど、その普通をまだ経験していない誰かがいます。
あなたが迷った道。
転んだ場所。
そこで考えたこと。
それは、後から同じ道を歩く人にとって、一つの目印になるかもしれません。
大きな石碑でなくていい。
分かれ道に置かれた、小さな石でいい。
この「石」の物語をまだ読んでいない方は、ぜひこちらからどうぞ。
「何もない」と思っていた人生が、誰かの道しるべになる|舟の語り#6
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