見出し画像

書店がまた、閉店してた

徒歩圏内にある個人書店が閉店した。いつのまにか、ひっそりと。休日なのに、電気がついてないなと思って見たら、張り紙があって気づいた。ああ、ついに。我が街の個人書店が絶滅してしまった。

もともと書店の少ない街ではあるけれど、ほどよく人口が多いから、狭くても小さくても、チェーン展開している書店がいくつかある。そんなチェーン書店すら閉店するご時世だから、個人書店はさぞ大変だったんだろうなあと想像できる。

閉店した個人書店は、店頭販売よりも、美容院や病院の待合室に置く雑誌などの配達で成り立っていたらしい。でも今は、どこもかしこもスマホで時間を潰す。どんな状況だったかは、推して知るべし。

本当に、街から書店が消えるんだとついに実感した。わたしは、たくさん本を買う生活はしてないけれど、書店のない暮らしは考えられない。ふらふらと歩くだけで、ふしぎと気力が満ちる場所だから、これからも存在してほしい。

ただ、以前より書店にわくわくしない気持ちも多少ある。ネットで見る売れ筋の本ばかりが店内の一等地にどっと並べられている感じとか、不安を煽ったり安心をくすぐったりする自己啓発本の山とか、いつ見ても似た本ばかりに思えて触手が伸びない。そう感じるのは、歳をとったせいかもしれないけれど、少しだけ心がしぼむ感覚は間違いない。

加えて、気軽に買える値段の本が減ったのも、わくわく減少の一因かもしれない。かといって、「今日は買えないなー」と思って見逃すと、今生の別れになりかねないから困る。それから、単行本と文庫本の値段の差がなさすぎて、どっちを買うか悩むのも困る笑。

下り坂に突入したとき、個人の人生ならばいつかまた上り始めるけれど、産業はどうなんだろう?どこかで道を変えない限り、ずっと下り続ける気がして怖い。でも、正解なんてないんだろうなあ。あるとしたら、非効率きわまりない愛と情熱だったりして。と、有隣堂の快進撃を見て思ったりする。

さあ。今日も、本を読もう。
小説でもマンガでも、図鑑でも自己啓発でも。

蛇足なのですが、去年初めて書店で働きました。でも、全然続きませんでした……汗。数少ない近所の書店だったのに、ささやかなトラウマになり通えなくなってしまいました泣。好きな場所で働くってムズかしいですね。


いいなと思ったら応援しよう!

広山しず サポートいただけたら、とてもうれしいです( ´ ▽ ` )!いただいたサポートは、おいしい蒸しパン購入に使わせていただきます◎