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ばんどころはな(番所鼻)へ!

 そういうところがあるというのは最近知りました。facebookの指宿風景クラブ(正式名称を忘れてしまった!)で教えてもらったんです。

 1月4日の朝に行ってみました。行こうとは思っていましたが、空はものすごく曇っていました。でも、何とかなるかなという安易な気持ち。


 指宿から40分ほどクルマで走って現地に着くと、待ち構えている方がいて、開聞岳の左側から太陽が出て来るよと教わりました。すごい、早速地元の人に教えてもらえた。しばらく太陽を待ちたいと思いました。

 山頂からの「ダイヤモンド開聞」が見える場所は他にあるそうですが、教えてくださった方はそちらから移動されてきたということでした。この日は雲の加減でダイヤモンド開聞は見られないと判断したので、こちらに移動したのだということでした。朝日と開聞岳というのをいろんな形で写真に撮ろうとしている人がいるなんて、すごい人はたくさんいるもんです。改めてびっくりしました。

 その方は、初日の出の時も、この番所鼻(ばんどころはな)に来て、しっかりと初日の出をつかまえたそうです。当日は、ものすごい人が出ていて、岩礁の上にもみんなが陣取って、それぞれに太陽を拝んでいたということでした。そうした「人々の営みと太陽」というのがテーマなのです、というのもこの方から教わりました。どうやら学校の先生らしく、PTAの新聞には毎年この方の朝日と開聞岳が載っているそうです。学校の偉い方なのかなと思ったりしましたっけ。

 確かに、キレイな風景はプロに任せればいいわけで、アマチュアは、自分たちの祈りや思いを写真の中に載せなきゃいけない。ただキレイに撮ればいいというだけじゃつまらないなんて、そうなんだよな。


 少しだけ明るさは増しています。待つのはなかなか簡単ではないけど、たぶんもうすぐなのです。そんなに寒くなかったし、仲間がいたし、言葉を交わしていると、好感の持てるおじさんではありました。

 でも、ひょっとして管理職の方かもしれなかった。大したものだと素直に感心しました。現役の先生なんですね。私は、名乗ることのできないただのオジイだし、番所鼻の初心者なので、神妙にお話を聞くばかりでした。


 ずっと微妙、ずっとキレイ、そんなに寒くない。となりのおじさんは目の前を鳥が横切るチャンスを楽しみにしているのだそうで、それを待っていた。

 私は、それはどうでもいいことだったし、おじさんが切望するトリというのはカモさんたちでした。カモが横切るのが特別なんだな。知らなかったのです。カモなんかより、ただもう感動的な風景に心洗われていたのです。


 太陽が出て来ました。ありがたい。こんなに空に雲が広がっているのに、東側だけ明るいなんて、とてもありがたい。蒼い開聞岳は魅力的だった。


 やがてすぐに太陽は雲の中に入りました。おじさんはお仕事に向かうということで、去って行かれました。4日ですけど、学校で動物たちへのエサやりとか、あれこれ仕事はあるそうです。学校の先生は真面目なのです。誰かがやらなきゃいけないなら、自分が名乗り出てやってしまうみたいでした。この献身的なところがすごいです。


 さて、私は、指宿の母の家に帰り、朝ごはんを食べることにしたんです。たぶん、朝日をチラッと見ました。蒼い空にどんどん上っていく太陽も素敵だけど、短い時間に瞬間的に照らされた風景の中にいるのも楽しかった。