100点とれますように、と本気で願った日。
私とスタバの関係
私はよくスタバを利用する。
スターバックスは、バリアフリーのお店が多くて、車いすで入れるお手洗いがあるところも多い。そして何より、スタッフさんが本当に優しい。
どこの店舗に行っても、さりげない気づかいをもらうたびに、
「ああ、また来よう」って思う。
だから私にとってスタバは、コーヒーを飲む場所というより、ちょっと安心できる場所。
はじめましてのスタバ
先日、仕事帰りに初めて行く西宮のお店に立ち寄った。
いつもの店舗じゃないから、ちょっとだけ緊張しながら入店。
席を探していると、スタッフさんがすっと近づいてきてくれた。
「この椅子、はずしましょうか?」
その一言が、どれだけ嬉しいか。
気づいてくれたことが嬉しくて、
「ありがとうございます!お願いします!」と、私は満面の笑み。
テーブルは少し低めだったけれど、そこしか空いていなかったし、とにかく“居場所”ができたことにホッとしていた。
突然あらわれた、優しいヒーロー(高校生)
注文に行こうとした、そのとき。
高校生らしき二人の少年が、少し緊張した面持ちで近づいてきた。
「ここの席、使いにくいと思うので、僕たちが使っている席と変わりますが、どうですか?」
え?
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
「ここで大丈夫ですよ」と反射的に答えたけれど、
「よかったら、僕たちの席を使ってください。僕たちは向こうに行くので。」
と、もう一度。
なんてまっすぐな申し出。
そこの席には車いすマークがあった
彼らのテーブルには、参考書や英語びっしりのノートが広がっていた。
どうやら試験勉強中。
そしてそのテーブルには、車いすマーク。

他のテーブルより少し高めで、膝も引っかからない。
車いすのフレームもきちんと入る設計。

きっと、私を見て、
「この席の方が使いやすいだろう」
と考えてくれたのだろう。
わざわざ離れた場所から、声をかけに来てくれた。
もしかしたら、勇気もいったかもしれない。
優しさって、静かにすごい
二人はそそくさとテーブルを片づけ、奥の席へ移動。
その背中が、なんとも頼もしくて、まぶしかった。
ありがたくて、嬉しくて、胸がいっぱいになった。
こんなふうに自然に、迷いなく、行動できる少年たち。
日本の未来、明るすぎるやろ。
とっさに出た言葉は…
思わず私の口から出たのは、
「ありがとうございます!100点とれますように!」
……あってたのか?!
いや、もう母の気持ちが勝った。
でも本気でそう思った。
どうか、努力が報われますように。
どうか、優しさもちゃんと返ってきますように。
あの日、私はコーヒー以上のものをもらった
コーヒーはもちろん美味しかった。
でもあの日、私がもらったのは
“テーブル”じゃなくて、“思いやり”だった。
優しさは、大きなことじゃなくていい。
ちょっと席を譲ること。
ちょっと声をかけること。
それだけで、誰かの一日を、こんなにもあたたかくする。
あの二人の少年へ。
本当にありがとう。
そして――
やっぱり100点、とれますように。
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