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原油高止まらずドル高加速

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日銀、利上げペース加速に柔軟姿勢で瞬間円高局面

片山財務大臣の為替市場への牽制発言、日銀の利上げに関する観測報道でドル円相場は瞬間円高に振れる局面がみられた7/22㈬のマーケットですが、どうしても足元の為替市場は原油高に起因するドル高の傾向が強く、すぐに元の水準を回復。

ドル円5分足

片山大臣の「適切に断固たる対応をする」といった市場牽制には市場の反応は限定的。牽制発言は繰り返されることで市場が慣れてしまうものですね。ただし、ドル円上昇加速にブレーキをかける=時間稼ぎにはなっているものと思われます。

そして反応がより大きかったのが、この報道。

~日本銀行は、利上げペースを半年に1回程度の市場見通しよりも加速させることに柔軟な姿勢だ。
~市場では半年に1回程度との見方が多い。ブルームバーグによる6月会合直後のエコノミスト調査でも5割超が次回利上げを12月と予想した。物価の上振れリスクを踏まえ、それよりも早く追加利上げが検討される可能性がある。

前回の日銀の利上げが今年6月でしたから、次回は12月利上げが市場のコンセンサスでしたが、今日の報道で早ければ9月にも次の利上げがあるとの観測が台頭するか、ということですが、足元では中東情勢による原油高再燃が産油国でない日本の交易条件を直撃、円売りドル買い圧力が強く、これに抗うほどのインパクトにはなっていないというのが現状。

ドル円日足、7/21の上昇が大きかったですが、7/22は市場への牽制発言と日銀利上げ加速観測報道でややブレーキ。

ドル円日足 2:10

原油高止まらず、ドル金利さらに上昇~ドル高圧力高まる

7/20、親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアに対する海上封鎖を宣言したことを受け、21日にはサウジ産原油を積んだタンカー2隻が実際に紅海でUターンし、危険を避けるためスエズ運河方面へ引き返したことが確認されました。

ホルムズ海峡が事実上の封鎖状態にある中、この紅海が迂回ルートとしてより重要となっていました。

サウジアラビアは長年、隣国イランと対立してきたため、ホルムズ海峡を人質に取られても国家が破綻しないよう、巨額の費用を投じてペルシャ湾側から紅海側(ヤンブー)へ原油を運ぶパイプラインを整備しました。
しかし、紅海(バブ・エル・マンデブ海峡)までもがフーシ派に脅かされたことで別ルートからの原油供給も断たれるリスクに直面しています。日本を含む世界各国は、「ホルムズ海峡がダメでもサウジの紅海ルートがあるから全滅は免れる」という前提でエネルギー安全保障を考えていましたので、ここを狙うイラン側は米国との交渉を有利に進めるために、世界を窮地に追いやるという手段に出たということですね。

こうした事態を受け、トランプ米大統領は7/21、イラン中部のピックアックス山を「近く非常に激しく攻撃する予定だ」と警告。米軍は21日まで11日連続でイランを攻撃していますが双方が攻撃の応酬を続け、再び全面衝突に陥るとの懸念が高まっています。というわけで原油上昇が止まりません。

WTI原油価格

これが米金利上昇をもたらしています。

米国債利回り

そりゃドル高になりますって。

株式市場はイラン情勢とは距離を置く展開

大きく上昇しているわけではありませんが、これだけ中東情勢リスクが高まり金利が上昇している局面にあっても米国株市場が大きく崩れるという印象はありません。意外としっかりとした推移ですね。

上段 ダウ平均 S&P500 SOX指数
下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株  2:30時点

中間選挙を11月に控えたトランプ政権、このまま原油高、ガソリン高を許しては上下院ともに敗北するリスクが高まります。どうせどこかでTACOるだろう、と市場はこの地政学リスクを楽観しているのだと思われますが、金余りなんでしょうかね。正直今年の株式市場の強さには驚かされます。

7/21㈫はTSMCが2027年に受託生産価格を最大10%引き上げる方向で協議中と報じられ米国株市場で半導体株が上昇した、という「良いNEWS」に市場が反応する地合いに変わっています。先週まではTSMCの好決算でも株が売られる地合いでしたが、今週から同もセンチメントが好転したように見えますね。

ただし、7/22水曜の日経平均は寄り付きからAI・半導体主導で急伸し、一時+1,360円までありましたが、大引けでは▼116円まで売られています。日本株市場は戻り売りが強い展開でしたが、米株はこのまましっかりで引けるのでしょうか。また、決算発表シーズンですので決算をうけた株価の反応が重要となってきます。今夜は取引終了後にアルファベット・テスラ・IBMが決算発表予定ですが、好決算で売られる展開となるか、素直に上昇できる環境に戻っているのか。

7/23,ECB理事会~据え置き予想

ECBは6月にサプライズで0.25%利上げに踏み切りました。(中銀預金金利2.25%)今回7月会合では約88%の確率で据え置きが織り込み済み。6月のユーロ圏インフレは2.8%(5月3.2%から鈍化)、コア2.4%と落ち着きつつあり、追加利上げは9月観測が主流。焦点はラガルド総裁会見でしょうか。

本日の主な予定です。

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