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ドル円実弾介入か、牽制発言直後の急落

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口先介入から実弾介入か?ドル円高値から5円近く円高へ

17時前: 片山さつき財務大臣
「断固たる措置を取るタイミングが近づいている」

17時30分過ぎ: 三村財務官
「いよいよ断固たる措置を取る時が近づいている。これは最後の退避勧告として申し上げる」「(関係各所と)緊密に連絡を取っている。携帯を離さずに、しっかりやっていきたい」

これらの発言を受けてドル円相場はご覧の下落に。

ドル円5分足

口先介入、牽制だけでも1円近くはずるずる下げていたのですが、19:25あたりからの下落は、どうやら実弾介入があった模様。

これは日足チャート。まあ、牽制発言だけではこれだけの下落にはなりませんね。160.72円の高値(円安ドル高)がありましたが、介入後155.55円まで5円近い円高ドル安となりました。

ドル円日足

2024年にもゴールデンウィーク介入がありました。

2024年4月29日の介入
介入額: 5兆9,185億円(1日の規模として過去最大)
直前に 1ドル=160.24円の高値 ⇒  数時間で 154円台 まで下落(6円近く)

振り返ると160円台乗せで介入実施。今回も160円台です、そしてゴールデンウィーク期間。ここから気を付けたいのは2024年のケースでは、この1度の介入で終わらなかったことです。

直後の5月1日(日本時間2日未明)にも、米FOMC後に3兆8,700億円の追加介入が行われ、連休中の合計額は約9.8兆円に達しました。
FOMC後ですのでホントまだ日本勢が眠っている時間ですよ、そこで追い打ちをかけるように介入が入った。ここでドル円レートは約157.50円 近辺から 153.00円近辺まで、約4円〜5円下落しています。

これで終わりではないかもしれない、ということです。
どうせまたドル高円安になるでしょ、とドル円ロングを作るのもリバウンド狙いではアリかもしれませんが、2回目があるかもしれません。そうしたリスクには備えながらトレードしましょう。

円安ドル高加速の背景、FOMCと原油急伸

ドル円が160円台後半まで円安進行となったことが日本当局の介入のトリガーとなったと思われますが、なぜここにきて160円台を超えてするするとドル円が上昇していったのか。

【FOMC】
4月FOMCでは政策金利は据え置かれました。
FFレートは 3.50%~3.75% (2025年12月時点から継続)

市場が反応したのは"据え置き"そのものではなく、反対票が4票出たこと。8対4の決定で、4人の反対は1992年10月以来34年ぶりです。

1名が利下げを主張:ミラン理事
3名が声明文の「緩和バイアス」文言削除を主張=タカ派
ベス・ハーマック(クリーブランド連銀総裁)
ニール・カシカリ(ミネアポリス連銀総裁)
ローリー・ローガン(ダラス連銀総裁)

つまりタカ派が3名。これに反応してFOMC後ドル高が進行しました。

もう一つのサプライズ。
パウエル議長は議長退任後もFRBの「理事」として残ることを正式に表明しました。パウエル氏の議長としての任期は5月15日で終了します。これまで議長が退任と同時に理事も辞めるのが慣例だったため、この「残留」は非常に異例の判断として注目されます。トランプ大統領が期待するハト派シフトは、構造的にすぐには起きにくいと受け止められる内容となりました。パウエル氏の理事任期は2028年1月31日まで。

FOMC直後、CME FedWatchで2027年に利上げが行われる確率が45%まで上昇しています。利下げ期待が剥がれただけでなく「次の一手は利上げ」シナリオが台頭したことが、ドル高円安を加速させました。

【原油高加速】

4/29 イラン国営テレビは、米国による艦船拿捕の継続やイスラエルによる攻撃に対し、「前例のない(過去最大規模の)攻撃」を行う準備があることを示唆。

4/30 Axiosによると、米中央軍(CENTCOM)はイランの石油インフラや港湾施設を標的とした「短く強力な」攻撃計画を策定し、報復能力の物理的破壊を意図している。

などの報道を受け、停戦交渉の進展がないばかりか再び戦闘状態に入るリスクが懸念されたと思われ、原油が急騰しました。

WTI原油は一時110ドルを超えています。

WTI原油

この原油高でドル高が進行、加速していったことで日本当局は介入を決断したものと思われます。

FOMCタカ、イラン情勢不透明も米株高

こうした状況にもかかわらず、今夜の米国株は非常に強い。

上段 ダウ平均 S&P500 SOX指数
下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株

イラン戦争で先行き不透明なため半導体銘柄に資金集中、と解説されてきましたが、なんと今夜はダウ平均も力強い上昇。キャタピラーの決算がよく、9%程度上昇していることなどに牽引されているようです。

ダウ構成30銘柄チャート

ウォルマートやシスコシステムズなんかも強いのね。。。

というわけで、原油高、そして介入による円高にもかかわらず、日経平均夜間取引でも崩れていません。明日の日本の株式市場も問題なさそう。

日経平均先物 夜間取引

ECB理事会:3会合連続据え置き、6月利上げ観測浮上

預金ファシリティ金利:2.00%に据え置き、3会合連続
声明では「インフレの上振れと成長下振れのリスクが強まった」と指摘。ここだけを取り上げるとスタグフレーションに警戒しているのかに受け止められますが、ラガルド総裁はこれを否定。

ユーロ圏?のインフレ率は今月、ECBの目標である2%を大幅に上回る3%に上昇。イラン戦争で原油価格が約4年ぶり高値に押し上げられているため、インフレ率は一段と上昇する見通しで、二次的影響を通じてインフレスパイラルを引き起こす可能性がある。
ラガルドECB総裁は記者会見で、金利据え置きの最終決定は全会一致だったとした上で、利上げの可能性について政策当局者が「詳しく」議論したと明らかにした。また、この日の決定は「なお十分とはいえない情報に基づきつつも、十分な検討を経て意思決?定を行った」とし、次回6月の会合が新たな評価を行う「適切な時期」になると述べた。

どやら6月会合が利上げの注目会合となりそうです。市場は2026年中の3回の利上げを織り込んでいますので、最初の利上げは6月ではないか、ということですね。

BOE金融政策委員会:8対1の据え置き、利上げ反対者が登場

英国中央銀行は金利を3.75%で据え置きを決定。
票決は8対1。1人の委員が0.25%の利上げ(4.00%へ)を主張しました。

ポイントは反対票の方向性が大きく変化していることにあります。

2月会合:5対4(4名が利下げ主張)
3月会合:9対0(全員一致で据え置き)
4月会合:8対1(1名が利上げ主張)

利上げを主張する委員が出てきた、ということね。
BOEも金利据え置きながらタカ派的会合となりました。

FOMCは3名のメンバーがタカ派に、ECBは6月会合での利上げの可能性、BOEは利上げ主張の委員誕生、とすべて金利は据え置かれたもののタカ派的会合となりましたが、今日は何といっても日本の介入のインパクトが強すぎて、ドル安が顕著。会合の結果ユーロ高、ポンド高となったのかどうかよくわかりません。。。

通貨インデックス比較

豪ドル、NZドルなどオセアニア通貨も上昇していますし、ドル独歩安ですね。
連休中、ドル円には追加介入が入る可能性も否めませんので、反発狙いのロングは目を離さぬようポジション管理しましょう。

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