AI普及警戒で米株全面安、リスクオフ?

米株全面安、AI普及への懸念再燃か
2/12㈭、米国株が全面安の様相、どうやらAI普及への警戒が再燃しているようです。

まだ主要メディアが米株下落の主因を報じていないので、何が起きたのかはっきりしないのですが、このようなXのポストを見つけました。朝までには主要メディアも報じるでしょうか。
⚠️US stock market is CRASHING on renewed AI FEARS:
— Global Markets Investor (@GlobalMktObserv) February 12, 2026
The "AI Scare Trade" is spreading from sector to sector, crushing stocks across the board.
It started with software, then moved to private credit, insurance brokers, financials, real estate services, and today logistics stocks… pic.twitter.com/lpMlhOtQCa
翻訳)米国株式市場が、AIへの懸念再燃で急落中:
「AI恐怖取引」がセクターからセクターへと広がり、あらゆる銘柄を押し潰しています。 それはソフトウェアから始まり、私募クレジット、保険ブローカー、金融、不動産サービスへと移り、今日では物流株が2桁の急落を記録しています。 最新の引き金となったのは、Algorhythm Holdingsからのプレスリリースで、同社のAIプラットフォームが、従業員を増やさずに顧客の貨物輸送量を+300%から+400%までスケールアップできると主張したものです。 最も際立つのは、売り浴びせそのものではなく、これらの急激な売り崩れの際に、投資家が介入して守ろうとする意志が完全に欠如している点です。 これまでAIの勝者と見なされていた銘柄でさえ、今では破壊リスクの再評価を受けています。 毎日、新しいセクターがAI破壊の懸念の犠牲者となっています。
このポストに出てくる「Algorhythm Holdings(アルゴリズム・ホールディングス)は、AI技術とンシューマーエレクトロニクス事業を行う企業ですが、これを探ってみると、このような記事がありました。
📰C.H. ロビンソン株、貨物部門のAI破壊懸念で急落
C.H. Robinson Worldwide (NASDAQ:CHRW)株は木曜日に20%急落し、人工知能による業界破壊の可能性に脆弱な企業から投資家が逃避する中、貨物輸送企業全体の大幅な売り込みを主導した。

この劇的な下落は業界の主要企業にも及び、RXO, Inc. (NYSE:RXO)が18%下落、Landstar System (NASDAQ:LSTR)が10%下落、Expeditors International of Washington (NASDAQ:EXPD)が13%下落、XPO, Inc. (NYSE:XPO)が4%下落、J.B. Hunt Transport (NASDAQ:JBHT)が5%下落した。
~この売り込みは、貨物の非効率性を標的とするAI技術企業からの最近の発表と時を同じくして起こった。Algorhythm Holdings (NASDAQ:RIME)は今週、同社のSemiCabプラットフォームがアクティブな顧客ネットワーク全体で空荷マイルを70%以上削減すると主張するホワイトペーパーを発表した。
~モルドール・インテリジェンスによると、世界のトラック輸送業界は年間約3兆ドル規模であり、トラックは走行時間の約3分の1を空荷で走っているという。この非効率性は年間1兆ドル以上の貨物支出の無駄につながっており、AIを活用したソリューションが従来の物流モデルを破壊する大きな機会を生み出している。
「AIを活用したソリューションが従来の物流モデルを破壊する」これに尽きるかな。記事中にあるように「市場参加者は貨物物流部門におけるAIの進歩によって脅かされる可能性のある高手数料で労働集約型のビジネスモデルから資金を引き揚げているようである。この動きは、最近ソフトウェア、プライベートクレジット、不動産サービス、資産運用、保険仲介部門で見られた投資家の反応と類似」ということで、先般はSaasの死~ソフトウェア関連銘柄が軒並み売り込まれましたが、要するにAIにとってかわられる可能性がある産業銘柄株があれもこれも、という懸念の波及でかわるがわる売られる地合いに変わっているということのようですね。
特に今夜はダウ輸送株の下落が大きい。

下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株 3:20時点
日本株にも調整波及、明日の日経平均は56000円台へ下落か
今日2/12㈭に一時58000円大台に乗せた日経平均ですが、58000円台では売り圧力に押され▼10.70円とわずかながらマイナスに転じ57,639.84 円で取引を終えています。

日経平均は8日投開票の衆院選後、9~10日の2日間で3400円近く上昇したこともあり、58000円大台への達成感、明日2/13㈮のオプションSQを控え、風向きが変わりそうなムードもありました。そもそも衆院選後、ドル円相場は5円ほど円高となっており、これも上値抑制要因ですね。
そして、今夜の米国株全面安です。
日経平均先物は現在56000円台まで下落してきています。

明日の日本株市場は調整入り濃厚ですね。
リスクオフでキャッシュ化、ドル買い?lクロス円下落に注意
米国のVIX指数も20を超えてきました。

リスクオフの様相です。こういう時は円高よね、、、と、そう単純ではありません。株売り=キャッシュ化はドル買いになるためです。
これだけ米株が崩れているのに、ドル円は意外と下値が固い印象ですね。

安全資産とされる米国債に資金逃避となっている側面もあるようで、今夜米金利は軒並み下落しているのですが、ドル安は加速していないのです。

今夜は住宅関連指標の悪化も金利低下要因となった可能性もありますが。
ドルストレート通貨チャートを見ると、ユーロ安、ポンド安、NYドル安、豪ドル安、カナダドル安です。人民元を除いて軒並みドルスト通貨安。つまり、ドル高気味というわけです。米金利が下がっているのに、です。これは為替市場でリスクオフのドル買いもある、ということでしょう。

下段 キウイドル 豪ドルドル ドルカナダ 3:40現在
というわけで、ドル円相場が意外と下がらぬ中、クロス円の下落が大きくなっています。特にユーロ円、豪ドル円、NYドル円などの下落が大きいですね。

下段 NZドル円 豪ドル円 カナダ円 3:42現在
ユーロ円、ポンド円はすでに上昇トレンドが崩れてしまったように見えます。2月に2年3か月ぶりの利上げを実施し利上げサイクルに入った豪ドル円のトレンドが非常に強かったのですが、トレンドを維持できるでしょうか。リスクオフ時に最も売られるのが豪ドルだったりします。
貴金属再下落に注意、半値戻りのゴールドも下落に転じる
1月に急騰急落した貴金属市場、特にゴールドは半値程度リバウンドしていましたが、今夜はリスクオフムードで再下落の様相。株下落時に安全資産として受け皿となり買われるという特性もないではないですが、リスクオフ時の初動はキャッシュ化ですから何もかも売られる、というパターンです。
しかも、乱高下中でありまだボラティリティが落ち着いていないんですね。今回の急騰急落劇の舞台裏には中国の投機家の存在もあった模様で、彼らのポジションがどのように整理されているのか・・・まだ、完全に底入れして上昇基調にはいったかどうか確信が持てる状況にはありません。

下段ドル建てプラチナ ドル建てパラジウム 3:50時点

