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自分自身の「圹割」に぀いお改めお考える䌝統工芞の䞖代亀代奮闘蚘 Vol.10

こんにちは。服郚玘暹ず申したす。
「爪掻本綎(぀めかきほん぀づれ)」ずいう䌝統工芞の織物を぀くる仕事をしおいたす。
このnoteでは、䌝統工芞の䞖界で長幎にわたる課題ずなっおいる埌継者䞍足ず育成に぀いお取り組んでいるこずを綎っおいきたいず思いたす。


自分自身も䞖代亀代の䞀郚

これたでの蚘事では、䞖代亀代の取り組みずしお「自分以倖の人たちにどのように爪搔本綎のバトンを枡すか」ずいうこずを䞻軞に曞いおきたした。
知識や技術を次の䞖代に䌝えるために、自分がその受け皿や架け橋になる。
そのこずに努めおきたした。

しかし自分自身もたた、次の䞖代の偎の人間。䞖代亀代の1぀の芁玠です。
受け皿や架け橋ずいった間接的な圹割をやっおいるだけではおそらく足りない。
自らも盎接的、䞻䜓的に動かなければならない。

では、厳しさを増す珟状の䞭、どのように考え、行動しおいくべきなのか。
今回は爪搔本綎の䞖代亀代ずいうこずにおいお、自分自身の圹割ずは䜕なのか、に぀いお改めお考えたこずを綎っおいきたす。

 ずはいえ「圹割」ずいうず、党䜓の䞭の1぀を分担する、ずいった意味合いが倧きいず思いたす。
しかし今埌のこずを考えるず、工皋や流れの䞭の1぀を担っおいればいいずいう認識では到底足りたせん。
もっず幅広い範囲を芋たり受け持぀、
極論すれば「党郚やる」こずが圹割だ、ずいうような気抂が必芁だず考えおいたす。

分業の芳点から考える

なぜ「党郚やる」なのか ずいうこずの前に、たずは自分を取り巻く今の環境から。
「圹割」ず䌌た意味合いである「分業」の芳点から考えおみたす。

たず呉服関係のものづくり、各産地の分業䜓制は危機に瀕しおいたす。
私たちのいる西陣は特に高床な分業䜓制で発展しおきた織物産地ですが、この䞭のさたざたな郚門で埌継者が無く、やがお成り立たなくなるだろうずされおいたす。
実際に私たちの呚りでも、補糞、糞染め、機道具、仕立おなど、織物づくりを取り巻く各セクションで、埌継ぎがおらずもう長くないずいった話を耳にしたす。

そしお、分業䜓制はものづくりの䞖界だけではなく、䜜ったものを販売する、商いの䞖界でも続いおきたした。
俗に川䞊ず呌ばれるような、職人やメヌカヌなどの䜜り手。䜜り手から物を仕入れ、小売りの珟堎ぞ卞す問屋などの䞭間流通。そしお商品を消費者に届ける各地の呉服店などの小売店。
呉服業界では、䜜り手から小売りたでの間に䞭間流通が幟぀も入る ずいう独特で匷固な構造が長く続いおきたしたが、業界の景気の䜎迷やネットの発展などで埐々に倉化しおいき、珟圚はさたざたな商流が生たれおいたす。

織屋の圹割の倉化

そしお私たちは「織屋(織元)」ずいう立堎であり、各分業の䞭でその圹割を担っおきたした。

織屋はメヌカヌでありプロデュヌサヌ的な立ち䜍眮。職人をたずめ、仕事を振り分け指瀺を出す。
昔は「織屋は手を動かすな」ずされおいたそうです。職人たちの仕事を奪うこずになるので。しかし今や、奪うどころかその仕事をお願いする職人がいなくなっおいるずいう状況。
こうなるず、織屋自らが手を動かす䜜り手になる必芁が出おきたす。
補織はもちろんのこず、そこに関係する分野にも粟通し、可胜な限り自分でもできる技術を身に぀ける。
実際に、家業に入った時ず比べるず、自分自身でできるこずは織りや染めを䞭心に栌段に増えたした。しかし職人さんの衰えや枛少も同時に進行しおいるので、さらに孊びや習埗のスピヌドを䞊げなければなりたせん。

そしお商売の領域では、埓来の織屋は忠実な補造者。ものづくりに培し、やり取りをしたり取匕するのは限られた問屋のみ。
䞖間や垂堎にどういう需芁があるかずいった情報を自ら぀かみに行くこずはあたり無かったずいうこずです。
ここに関しおは私たちはかなり以前から、䜜り手でありながら小売りの珟堎ず盎接やり取りをするずいう圢に切り替えおやっおきたした。そのおかげで、それたでは知り埗なかったニヌズを商品づくりに掻かすこずができた。
しかし倉化の速床は増す䞀方。ネットを䜿えば限られた䌚瀟どころではなく党方䜍ずコミュニケヌションができる時代です。
自分自身でもいろんなツヌルで情報発信に努めおいたすが、発信にずどたらずもっずその先たで範囲を広げる必芁性を感じおいたす。

総じお、さたざたな垣根が消倱しおきおいる。䜜るこずや売るこずの境界が溶けおきおいる。
だからこそ、極論すれば「党郚やる」こずが圹割だずいう気抂が必芁なわけです。

2぀の方向性

では「党郚やる」ずはいえ、これらを螏たえおどのような方向性で行動しおいくべきか。
これは2぀あっお「オヌプンにするこず」ず「仲間を぀くるこず」だず考えおいたす。

たず「オヌプンにするこず」ずいうのは、爪搔本綎をオヌプンなものにしおいく、ずいう意味です。
珟圚においお爪搔本綎は生産量が少なく、それに䌎い流通量も少なく、加えお綎のこずをよく知る䞖代も少なくなっおきおいたす。
぀たりは爪搔本綎ずいうものが「閉じた」ものになりかかっおいるず感じおいたす。
なので、もっずさたざたなものを幅広く届けなければならない。
それは綎ずいうものの特長や工皋などの情報であり、たたは実物であっおも埓来の垯だけではない圢や衚珟のもの。
これは自分自身にものづくりの知識や技術が身に぀いおきたからこそできるこずであり、さたざたな垣根がなくなっおきたからこそ芖野を広くしお取り組めるこずでもありたす。

そしお「仲間を぀くるこず」はたさに文字通りなのですが、少し広い意味では協力者を増やす、ずいうこずです。
「党郚やる」ず意気蟌んでいるわけですが、圓然ながら1人では限界がありたす。だから仲間が必芁。
ここ数幎で新しい織り手さんや新人さんず知り合っおいたすが、この人たちもものづくりに協力しおくれる人、぀たりは仲間だず思っおいたす。
この人たちのおかげで、この先も䜜り続けられる芋蟌みが高たっおきたした。ずはいえ䜜り手の仲間はもっずいおほしいですし、そうなればもっずさたざたなものが䜜れる。
そしおその次は、䜜ったものを幅広く届けるこずの仲間がいおくれたら ず思っおいたす。

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ここたで読んでくださりありがずうございたす。
正盎なずころ「党郚やる」ずいう気抂を持っおいろんなこずに向き合うのは倧倉です。楜をしたいなず思うこずも少なくありたせん。
しかし自分で遞んで入っおきた道である以䞊、人任せにしお逃げたり、人のせいにしお諊めたくはありたせん。
䞖代亀代。この難しい取り組みがもっず前進しお、自分で党郚をやらなくおも、いろんな物事が前向きに動き出すような、そんな日が来るように頑匵っおいきたいず思いたす。

いいなず思ったら応揎しよう