最新|セレン不足は大腸がんの主要な危険因子だった:20万人のメタ解析でリスク上昇と関連
世界で大腸がんと診断される人は、年間およそ200万人にのぼると報告されています。その数は年々増え続けているといいます。
大腸(結腸・直腸)にできる良性のポリープから始まるこの病気は、初期にはほとんど症状が出ないまま進みます。便通の変化、原因のわからない体調不良、腹痛、血便、貧血といった変化が現れてくるのは、多くの場合もう少し進行してからです。
手術で早期にがんを取り除けたとしても再発の不安は残り、5年後に生存している人はおよそ半数にとどまるとされています。食事や生活習慣による予防に、より力を入れる意味があります。
そんな中、2026年にBMC Public Health誌に掲載された新しいメタ解析が、微量ミネラルのセレンと大腸がんリスクの関係について注目すべき報告をまとめました。
記事の要点
16件の研究・約20万人を対象にした新しいメタ解析で、セレンの摂取量が多い人ほど大腸がんのリスクが低いという逆相関が報告されました。
欧州とオーストラリアの集団を対象にした分析では、セレン摂取と大腸がんリスクの間に統計的に有意な逆の関係が確認されています。
血中セレンが低い人へのセレン酵母の補充で大腸がんを含む複数のがんが約50%減ったとする試験がある一方、もともとセレン値が高い人への補充では効果が見られませんでした。
ここから先は
3,681字
/
2画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
