最新|セレンと腸内細菌の関係:独自の代謝産物を生み出す仕組み
同じ食材を、同じくらいの量だけ食べているのに、なぜか体への現れ方が人によって違う。栄養について調べていると、そんな感覚を覚えることがあります。
摂った栄養素の量がそのまま体に反映されるわけではなく、間に何かが介在しているのではないか。そう思わせる新しい報告が、2026年に日本の大学から発表されました。
舞台になったのは、必須微量元素「セレン」です。免疫や抗酸化、甲状腺ホルモンの代謝に関わるとされるこのミネラルをめぐって、千葉大学の研究チームが、腸内細菌が思いがけない役割を担っている可能性を示しました。
食事から摂ったセレンが、体に届くまでの間に、腸の中でどのような変化を受けているのか。その一端を見ていきます。
◼️記事の要点
千葉大学の研究チームが、ラットを用いた実験で、腸内細菌がセレンの代謝に独自の影響を与えている可能性を報告しました。
腸内細菌は、食事由来のセレンとは異なる「セレン代謝産物」を作り出しており、その量は腸内細菌の有無によって大きく変わることが示されています。
摂取したミネラルが体内でどのような形になるかには、腸内細菌の存在そのものが関わっているという、ミネラル代謝の新しい切り口を示す研究です。
そもそも、セレンとはどのような栄養素か
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