最新|亜鉛とセレンで夏の免疫を整える:過不足なく活かす摂り方
日本人の3〜4割が、亜鉛の面では「摂れているつもりで、実は足りていない」状態にあるとされています。順天堂大学が13,100人分の血清データを解析した研究では、34.8%が亜鉛欠乏症、45.5%が潜在性亜鉛欠乏の基準に該当したと報告されました。
一方でセレンは、魚介を日常的に食べる日本の食卓では比較的満たされやすいミネラルです。
亜鉛とセレンは、どちらも免疫がすこやかに働くための土台を支える微量ミネラルで、汗をかき食欲が落ちやすい夏は、その土台がわずかに揺らぎやすい季節でもあります。
多く摂ればいいというものではなく、「必要な分を、無理なく満たす」ことが本題です。この記事では、2つのミネラルが免疫でどんな役割を担っているのか、そして日々の食卓でどう過不足なく取り入れるかを、最新のレビュー論文をもとに整理します。
記事の要点
亜鉛は免疫細胞が育ち働くための材料として、セレンは体を酸化ストレスから守る酵素の部品として、それぞれ免疫の土台を支えています。
日本人は亜鉛が不足気味になりやすい一方、セレンは魚介中心の食生活で満たされやすいなど、ミネラルごとに事情が異なります。
大切なのは大量に摂ることではなく必要量を満たすこと。牡蠣・赤身肉・魚介・ナッツなど身近な食材で、過不足なく取り入れる工夫を紹介します。
2つのミネラル、それぞれの基本
亜鉛は体内で200種類以上の酵素の材料になっている微量ミネラルです。
細胞分裂やたんぱく質の合成、味覚を感じる仕組み、皮膚や粘膜の健康など、体のあらゆる「つくる・治す」働きに関わっています。加齢とともに不足しやすくなることも知られており、味覚の変化や肌の調子として現れることがあります。
セレンは、体の中でつくられる抗酸化酵素「グルタチオンペルオキシダーゼ」などの部品として働くミネラルです。
活性酸素によるダメージから細胞を守る仕組みの一端を担い、甲状腺ホルモンの代謝にも関わっています。土壌に含まれるセレンの量は地域によって差が大きく、世界的には人口の1〜2割程度がセレン不足の傾向にあると報告されていますが、魚介や内臓肉を日常的に食べる日本の食卓は、セレンを満たしやすい環境にあります。

免疫という共通の持ち場での役割
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