水彩についての覚え書き①
2026年6月末から水彩を勉強し始めた。
この記事を書いているのは2026年7月14日。2週間ほどで得た知見をまとめてみる。
忘れっぽい自分のためにナレッジを書き留めておこうと思ったのだが、せっかくならと思い記事にしてみた。
もし同じように水彩に悩む方にとってメリットのある記事になったら幸いである。
ちなみに私は美大卒でも、絵画教室に通っているわけでもない、4年ほど前に突然独学で絵を描き始めた会社員(本職デジタルマーケティング)である。
美術を学ぶ際の定石を知らないため、その前提で読んでいただきたい。
また、右脳(直感的)で描くような教材が巷では流行っているが、私は左脳しか機能していないのではないかというほど論理派である。理屈っぽい内容である旨を予め伝えておく。
水彩自体は、2023年頃に一度手をつけてみたことがある。が、漠然とした苦手意識を感じ挫折、3年経過、今に至る。
さて、水彩に挑戦するにあたってまず着手したのは「なぜ自分が水彩に対して漠然とした苦手意識を感じているか」を正しく理解することからだった。
水彩絵に必要な変数を洗い出し構造化し、更にその中で自分の中の「水彩が苦手」を言語化してみたところ、私の考える苦手構造はこうだった。
透明水彩絵に必要な変数と、自分の苦手意識の源泉(苦手は★)
①道具(水彩特有):
紙、筆、絵の具
②技術(水彩特有):
水の量★、水彩特有の色ムラ★
③技術(絵自体):
完成形を事前に想像する★、色使い★、デッサン
①道具(水彩特有):紙、筆、絵の具
これに関しては技術は不要。水彩に慣れるまでは無条件で誰かの真似をすればいい。
私はすでに持っている道具や好きなものを優先して選んだ。
紙:モレスキン(水彩紙)
筆:ぺんてる水筆、STAEDTLERウォーターブラシ
絵の具:ホルベイン 透明水彩24色(使うのは10色程度)
透明水彩はチューブから出して固形化させて使うことができるため、Amazonでクォーターパンを購入し自作のパレットを作った。画材などで己の機嫌を取り、絵を描くモチベーションを上げることも非常に大事である。

②技術(水彩特有):水の量★、水彩特有の色ムラ★
私が苦手意識を感じる大きな要因の一つである「水の量」、シンプルに試行回数が必要だったため、ここが一番時間がかかっているところだ。
前回の水彩挫折の要因仮説としては、貧乏性かつ、せっかちな自らの性格だった。
貧乏性なので絵の具をすこしだけパレットに取り、筆先にだけつけて薄く塗る。
→乾いたあとに重ね塗りすれば濃くなるのだが、せっかちなので乾くのを待ってられない。
→乾くのを早くさせるために、水の量を少なくしてしまう。
→絵の具も水も少なくて、色が伸びず透明水彩らしさがない
→なんか苦手
結論から言うと、透明水彩は水がすべて!!!!である。
YouTubeの教材動画などでも「水をたっぷりと含ませて……」とよく言っているが、本当にそう!思った以上にビシャビシャでいい。
滴らない程度に、筆の根本までたっぷり水分が含まれた状態が体感としてはベスト。
パレット上でしっかりと水と絵の具を混ぜ、それを筆に根本まで染み込ませた状態で塗る。
私は以下のような2つの練習を行った。
▼練習
1.均一に塗る練習
・鉛筆などで3×3cmほどの四角を描き、その中を均一に塗る
・四角を塗りつぶす間に筆から水がなくなりぱさぱさになったり、水が多すぎて色ムラができた場合は再度チャレンジ
2.透明水彩らしい色ムラを作る練習
・先に紙に色を広げたい部分に水を張っておき、そこに筆先をちょんとつける
・水を張った部分にふわっと色が広がるとOK
・紙の質によって広がりやすさがあるらしい。試したい場合は水彩紙アソートを買ってためすといい
③技術(絵自体):完成形を事前に想像する★、色使い★、デッサン
デッサンは水彩以外でも必要な技術なので今回は一旦横に置いておくとして、「完成形を事前に想像する」「色使い」についてはここで語る。
私は普段モノクロのペン画を描いているため、色に関して全く肌感覚がない。
自分が使う色がわからないと、絵の完成形は事前に想像しづらい/できない。つまり「完成形を事前に想像する」と「色使い」には相関性があり、色使いがわかるようになれば自然と完成形が想像できるようになるはずだ。(※デッサンやスケッチなど基礎的な絵の技術がある前提で)
なので、とにかく色使いを学ぶことにした。
私が特に苦手意識を感じていたのは、「色の選択肢が多すぎてどの色を塗ればよいかわからない」という部分だった。せっかく色があるんだからと沢山の色を使いたがり、結果色が変に濁って絵が汚くなってしまって「私は水彩ができない」というレッテルを自ら貼っていく。
じゃあどうすればいい?考え抜いた末行ったのは、非常にシンプルなことだった。
私が試している方法は「色を縛る」ことだ。これで簡単に統一感のある絵を描くことができるようになった。
工程1
1,下描きを描く
2.ベースの色を1色決める(色はなんでもOK)
3.ベース色で、光の当たるところ以外すべて薄く塗る(水多めで)
4.同じ色を先程より絵の具の量を増やして少し濃くし、影を塗る
・影用に彩度を落としたい場合は、すこーしだけ黒を足す

これでまずは1色で絵が完成した。ただこれだけなら色は関係なく、単にデッサンの問題である。
ここからが色についてだ。
工程2
1.色相環、明度・彩度表を出す ※リンクを参考に
・色相環
・明度・彩度
2.サブ色を選択する(1色or2色)
・選んだベース色の「色相環の2つ隣まで」「同じ明るさ」をサブ色とする
・(絵の具次第だが)ベース色と同量の絵の具、水量を使えば、だいたい同じくらいの明るさになる
・ベース色に近めの色の絵の具に、ベース色を混ぜると、ベース色に近い色合いのサブ色が出来上がる
3.サブ色を使って、モチーフに色をつける
・陰影は工程1でつけてるので、陰影は不要。モチーフに対して色を均一に塗るだけでOK
・光の当たるところには塗らないようにすると、透明水彩らしくなる。

ここまで使った色はベースとサブの3色程度。これでも十分色は出るのではないだろうか。
ベース色の2つ隣くらいまでならベースとの差分が小さく、絵が汚くなることがない。
ちなみに「先に陰影をつけて、その後色を塗る」というのはグリザイユという手法である。一般的には黒や灰色、セピアなどで行うらしい。なので今回やっているものはグリザイユモドキだ。しらんけど。
さて、ここまでで絵を完成させたと言いきってしまってもいいが、せっかくなら色で遊びたい。そんなときにポイントカラーをつける。ポイントカラーの選び方・塗り方は以下の通りだ。
工程3
1.ポイントカラーを選択する
・ベース色の反対(補色)か、それに近い色を選択する
2.ポイントカラーを塗る
・ポイントカラーなので、目立たせたいところだけ塗る。広い範囲は塗らない。
・完全にベースカラー、サブカラーが乾いたあとに塗ること。混ざると汚くなるよ。
これで最低限の色合いで統一感のある絵は完成だ!
できあがったものの参考例はこちら。

このロジックをでやれば、色が混ざっても汚くなりづらく、完成させたのにしょんぼりすることはなくなるだろう。苦手意識をなくす、という課題はクリアできそうである。
まあ、あくまでこれは水彩の練習メニューのようなものなので、数学の公式みたいなものだ。当てはめれば論理は知らずとも最低限は解ける問題のようなもの。
将来的にはこれをベースにして自分らしい水彩絵の見せ方を模索できればと思う。
一旦得た知見はこんなもの。あとは試行回数を増やしながらさらに自分らしい色使いを模索していく。
今はこれを1日1ページ、30分ほどでやっている。スケッチブック1冊はだいたい15-30枚程度なので、1ヶ月後には丸々1冊終わっているだろう。たった1ヶ月でどれほど成長できるだろうか!ワクワクしかない!
一旦は7月丸々かけて水彩の練習をしているので、7月終わったら振り返りをしようと思う。
7月を振り返って、いいナレッジが得られたら、それを活かして更にいい絵が描けるようになるといいな。
以上、水彩を勉強し始めて2週間での覚え書きでした。
次回があるかは私の気分次第。SNSでは練習絵を上げていくよ。
それではまた会う日まで。グバーイ。
