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海の日を前に、焼き芋屋がやっと出会えた「これだ」の紅芋

来週は海の日ですね。石垣島に住んでいると、この時期はどうしても海に気持ちが向きます。でも今日は、あえて畑の話をさせてください。
うちの壺焼き芋、今まで県外産の紅はるか(中が黄色い、いつもの品種)をメインに仕入れて焼いてきました。それとは別に、紫色の紅芋の焼き芋にも、実はずっと挑戦してきたんです。ただ正直に言うと、「これだ!」と思える芋には、なかなか出会えませんでした。
そんな中、地元のファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」で、初めて「ニライむらさき」という品種を見つけました。今日はその話です。

ゆらてぃく市場で出会った、知らない名前の芋


ニライむらさきという名前を、僕はその時初めて知りました。ゆらてぃく市場に並んでいた紫色の芋に「ニライむらさき」というラベルがついていて、聞いたことのない品種だったので気になって買ってみたんです。
紫色の紅芋は、これまで何本も試してきました。見た目のインパクトがある分、期待値も上がります。でも実際に焼いてみると、味がぼんやりしていたり、甘さが物足りなかったり。「色はきれいだけど、リピートしたくなる味じゃないな」という結果が続いていました。品種を変え、焼き方を変え、それでもなかなか納得のいく一本に出会えなかったんです。
今回も「また今回もダメかもしれない」くらいの気持ちで壺に入れました。
結果は、今までで一番よかったです。じっくり低温で焼き上げたところ、甘みがしっかり出て、後味もすっきりしている。これまで試してきた紫の紅芋の中で、初めて「これは商品として出せる」と思える一本でした。

なぜこの芋だけ違ったのか


理由を調べてみると、いくつか納得できる点がありました。
まず焼き方です。紫の紅芋は紅はるかと違い、低温でじっくり時間をかけて焼かないと甘さが出にくい性質があります。今回はそこを意識して、いつもよりゆっくり火を入れました。品種の実力を焼き方でちゃんと引き出せたことが、大きかったのだと思います。
もうひとつは、この品種が石垣島に多い赤土の土壌(島尻マージ)と相性がいいとされていることです。しかも病気に強く、収穫が安定しやすいという特徴もある。つまりこれは、石垣島の畑で無理なく育てられる可能性がある芋、ということです。
うちが今メインで使っている紅はるかは県外産です。船で運ばれてくる分の輸送コストもかかりますし、天候次第で入荷が乱れることもあります。もしニライむらさきが石垣島産で安定して仕入れられるようになったら、県外産に頼らない焼き芋が作れるかもしれない。ゆらてぃく市場で見つけたこの一本を食べながら、そんなことを考えました。

10月の産業まつりで、味比べをしてみたい


うちは八重山の産業まつりに、これまで3年連続で出店してきました。今年もぜひ出たいと思っているのですが、今回は地元産の焼き芋で勝負したいという希望があります。
具体的には、いつもの紅はるか(黄色)と、今回出会ったニライむらさき(紫)を並べて、お客さんに味比べしてもらうテストマーケティングをやってみたいんです。色の違いも楽しんでもらいながら、「石垣島の畑で採れた芋の味」を実際に食べて確かめてもらう機会にできたらと思っています。
まだ「試しに焼いてみたら美味しかった」という段階なので、これから安定して仕入れられる農家さんを探したり、量産に見合う価格を確認したり、ひとつずつ準備を進めるつもりです。10月の産業まつりまでに、どこまで形にできるか。今年の目標がひとつ増えました。

まとめ


海の日を前に、島の海だけでなく島の畑にも目を向けてみました。ゆらてぃく市場でたまたま見つけた一本の紫の紅芋が、何年も探して見つからなかった「これだ」の味だったかもしれません。10月の産業まつりで、紅はるかとニライむらさきの味比べができる日を楽しみに、準備を進めていきます。


#日記 #コラム #石垣島 #焼き芋 #地産地消 #産業まつり

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