追悼仲代達矢「人間の條件」
俳優の仲代達矢さんが11月8日に肺炎で逝去された。
数多くの映画やドラマ、演劇人として活躍された名優だ。
仲代氏が若きの頃に大抜擢された小林正樹監督作品の映画「人間の條件」第四部のソ満国境でのソ連軍戦車との戦闘シーンを見て追悼したい。
映画『人間の條件』のソ満国境での対戦車戦闘シーンである。
映画『人間の條件』は、日本映画。原作小説の全6部を3本の映画作品としたトリロジー構成で、1959年から1961年にかけて公開された。
作家の五味川純平の同名小説の映画化作品である。

全6部構成で上映時間9時間31分と紹介される事もあるが、全6部構成とは原作の小説の構成であって、映画はまず原作の1部2部のみを作品化して公開され、続いて3部4部で一本、さらに5部6部で一本というふうに、「映画」としては3作品で構成されている。

戦闘シーンは陸上自衛隊の協力を受け、北海道内の自衛隊演習地内で撮影された。
私には見覚えのある風景がたくさんある。
遠くに恵庭岳も写っていたりする。
劇中に登場する九九式短小銃には、分解清掃や戦闘の場面では同自衛隊から貸し出された実銃が使用され、射撃の場面では空包を使用している。

第4部の戦闘シーンでは同じく自衛隊の協力でキャリバー30の機関銃が登場する。
ソ連軍との戦闘シーンでは、草で擬装されて輪郭を隠したM4中戦車がソ連軍戦車として登場している。

このソ連軍戦車部隊を演じているのは北恵庭駐屯地に駐屯していた103戦車大隊、現在の72戦車連隊である。
主演の梶上等兵を演じた仲代達矢さんは戦車が頭上を通過するシーンは怖かったと後に語っていた。
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