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「地域貢献って言うけど、それ誰のため?」

〜ペスカドーラ町田が“なくてはならない存在”に近づいている理由〜

「地域貢献を大事にしています。」
これは、どのプロスポーツチームでも掲げる言葉です。
もちろん、
ペスカドーラ町田も例外ではありません。
・地域イベントへの参加
・子供向けスクール
・ホームゲームの開催
どれも、間違いなく価値のある取り組みです。
でも、ずっと考えていることがあります。
それって、本当に“地域のため”になっているのか?
僕はこれまで、
フットサルの現場にずっと関わってきました。
だからこそ思うのは、
“スポーツが好きな人の視点”で、物事を作りすぎているんじゃないか?
ということです。
ここで一度、前提を変えてみます。
あえて、
「スポーツに興味がない人から見たらどう見えるか?」
これを想像してみる。
例えば、
・試合結果は気にしていない
・選手の名前も知らない
・観に行くきっかけもない
つまり、
“存在は知っているけど、関係はない”
この状態です。
そしてこの層は、
少数ではありません。
むしろ、
圧倒的に多い側です。
ここで一つの仮説を置きます。

仮説:地域貢献は“届いていない可能性がある”

・活動はしている
・でも伝わっていない
・そもそも見られていない
もしこれが事実だとしたら、
どれだけ良いことをしていても、価値は生まれていないのと同じになる。
ここから先は有料にします。
理由はシンプルで、
ここからが“どう変えるか”の話だからです。

なぜズレが生まれるのか?

結論から言います。
“スポーツの中で完結しているから”です。
・フットサル教室
・試合観戦招待
・ファンイベント
これらはすべて、
フットサルに興味がある人には刺さる。
でも、
興味がない人には届かない。
ここで重要なのは、
“届ける努力”ではなく、“出会い方の設計”です。

ペスカドーラ町田に起きている変化

ここからが本題です。
ペスカドーラ町田には今、
一つの大きな変化が起きています。
それが、
クラブハウスの存在です。
クラブハウスができたことで、
これまでとは違う接点が生まれています。
・たまたま食事に来た人
・試合があることを知らない人
・そもそもクラブを知らない人
そんな人が、
店内で行われていたパブリックビューイングを見て、
「初めてフットサルを見た」
「初めてペスカドーラ町田を知った」

こういう状態が実際に起きています。
さらに、
全日本選手権優勝でいただいたお花を見て、
「これ、何のお祝いなんですか?」
と声をかけられることもある。
これ、一見すると
“まだ知られていない”状態です。
でも僕は、
ここに価値があると思っています。
なぜなら、
・クラブの場所に来ている
・でも目的はフットサルじゃない
この状態が生まれているからです。

なぜこれが“地域に根ざす”ことなのか?

クラブハウスには、
フットサルを目的としていない人も来る。
・ご飯を食べに来る
・友達と過ごしに来る
・たまたま立ち寄る
その中で、
自然とクラブに触れる。
これは、
これまでの地域貢献とは全く違います。
・イベント → わざわざ来る人だけ
・クラブハウス → たまたま出会う
この差は大きい。
つまり、
“興味がない人との接点が生まれている”
そして今、
“なくても困らない存在”から、
“あった方がいい存在”に変わり始めている。

そんな感覚があります。

「他クラブが真似できる設計」に落とす

ここからは、
ペスカドーラ町田で起きていることを、
どのスポーツクラブでも再現できる形に分解します。
最初に言います。
これは“良い取り組み”ではなく、“やらないと生き残れない設計”です。

① クラブハウス=接点装置にする

クラブハウスは、
ファンのための場所ではありません。
“スポーツ目的じゃない人が入ってくる場所”にする。
・飲食単体で成立する
・居心地がいい
・誰でも入りやすい
これができていないと、
ただの内輪施設で終わります。

② パブリックビューイングはイベントにするな

重要なのは、
「知らないうちに見ている状態」
・食事をしている
・会話をしている
その横で試合が流れている。
これが、
一番自然に“初めて”を生む。

③ 会話が生まれる余白を作る

「これ何ですか?」
この一言が価値です。
・トロフィー
・写真
・ストーリー
説明しすぎないことで、興味が生まれる。

④ 売らない

・説明しない
・押し付けない
・まず人として接する
結果、
“あの人がいるチーム”になる。

⑤ ゴールはファン化ではない

目指すべきは、
「生活の一部になること」
・なんか知ってる
・なんかいいよね
・よく行く場所
この状態ができた時、
“なくなったら困る存在”に近づく。

結論

正直に言います。
これをやらないクラブは、
“一部のファンに支えられるだけの存在”で終わります。
逆に、
これをやったクラブは、
“地域の中に溶け込む存在”になる。
競技の強さでもない。
スター選手でもない。
「日常にどれだけ入り込めるか」
これが、
これからのスポーツクラブの勝ち方です。

最後に

地域貢献は、
やることが目的ではない。
日常に入り込み、関係を作ること。
その積み重ねが、
「気づいたら、なくなったら困る」
そんな存在を作る。

「応援される努力より、忘れられない設計を。」

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