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Illustrator用スクリプト、ハーフトーンジェネレーター

ハーフトーン表現の限界

Illustratorには作成したデータを印刷用途でも利用されるハーフトーンに変換する方法はなく、この辺はもともとRIPが行う作業です。疑似的にPhotoshopのフィルターを使用する方法や、Photoshopのグレースケールからモノクロ2階調に変換する際にハーフトーン処理を加えるぐらいしか方法がありません。
このあたりの表現方法は杉浦康平さんのぼかしと網点などで紹介されていて、低解像度の画像をモノクロの階調表現として使う方法が昔からあったわけです。

Illustratorのカラーハーフトーン効果。最大半径しか指定できない。
PhotoshopでCMYKカラーをチャンネル分解し、モノクロ2階調時に、ハーフトーンを選ぶと網点形状を変えられる。けっこう面倒くさい。

印刷風の網点表現をしたいのではなく、画像の階調表現をしたいだけなのでピクセルではなくベクターデータで欲しい。そして円形だけじゃない網点形状も使いたい。ということでダイアログを使ったスクリプトで「ハーフトーンジェネレーター」を試作し始めました。

網点形状と線数、角度を指定して画像からパスを作成

最終的に作りたい条件と、こういう機能を付け足したいと何回もClaudeに問いかけながら作成した途中経過は投稿したりもしていました。


とりあえず使わないと改変したいところは見つからない

自分が欲しいと思って作成したジェネレーターツールは、実際に使ってみないと改善点や追加機能が生まれてこないので、とりあえず現状のものをこちらからダウンロード可能にしました。
このスクリプトができることは元画像をハーフトーンに変換し、さまざまな網点形状を選び、線数・角度を指定してパスに変換します。デフォルトはモノクロですがCMYKも選べます。4版が別のグループ化された塊として重なります。

サンプル用画像


500pxの画像を3つ用意しておきました。これらの画像をダウンロードしてお使いください。


500×500pxの猫顔のイラスト(画像生成)
500×500pxのサンドロ・ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』(wikipediaより)
透過したPNGデータ


パスで網点を作るため処理はだいぶ重ためです

網点が全てベクターデータとして生成されるので大きい画像サイズを読み込んだり、線数(lpi)を大きくすると処理するオブジェクト数が増えて時間がかかります。オプションの墨だまり処理を加えるとさらに全体の繋がりを計算するのでこれも重たい。
サンプル画像のように、500pxぐらいの画像で処理をした方がよいです。試したい方はサンプル画像を使って作ってみてください。
白黒モードとCMYKモードがあり、CMYKモードにすると4つのグループ化されたオブジェクトが作成されるので、選択ツールで移動させると版ずれ風にすることもできます。
このスクリプトを使用した結果出来上がったデータや動作については保証できませんので、必要があればご自分で加工・修正してください。

使い方ガイド

PDFのマニュアル内容

ここからはおまけです

ハーフトーンジェネレーターを作っていて、階調表現を文字で置き換える表現もできるのではないかなとお遊びで作ってみたら意外と面白いのが出来たので、こちらも追加します。
阿部卓也さんの書籍「杉浦康平と写植の時代」の表紙でも使われてた表現です。写植時代においてはディジトンという文字ではなく記号で階調表現を作るものがあり印刷博物館で2024年に開催された「写真植字の百年」でも展示されていました。

この表現を作成するためのスクリプトです。画数の多い文字集合体で置き換えるモード、文字の大きさで置き換えるモード、フォントのウェイトで置き換えるモードがあります。下記の画像のような文字列で表現します。

左は文字の大きさ、右側はフォントのウエイトで変えるモード
文字の濃さとフォントを選ぶ。般若心経とかもあります。
般若心経仏陀(元画像はAdobe Stock)

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