モンゴル② DAY3・4・5 古都カラコルムで遊ぶ
先日、嫁殿と一週間のモンゴル旅行に出かけてまいりました。本稿では、モンゴル帝国の都だったカラコルムの旅についてご紹介します。なお、大草原での体験はこちらに記述いたしました。
今回は、Zutto Mongoliaさんにご案内頂きました。まだ小さい会社ですが、誠実そのものだったZutto Mongoliaさんをおススメいたします。
https://zuttomongolia.com/ja/about
話を戻しまして、草原からの移動は、ウランバートルの真東50kmくらいの草原にあるジャガーさん一家のゲルから、一度ウランバートルを通り、西南西方向へ230kmほど進みます。途中、エルデネというところにあるチンギス・カンの騎馬像の脇を通りました。モンゴルのシンボルですね。

馬頭が展望台になっていて人が見える
モンゴルは、ウランバートルをハブとしてスポーク上に道路が伸びているためにウランバートルに渋滞が発生しやすい構造になっています。ウランバートルの大渋滞を通り抜けるのに信じられないくらい時間がかかりました。ウランバートルの先は、再び大草原の中を一直線に伸びる道路をひたすら進みます。道路は時々掘れていたりしますが、ネパールのデコボコ道と比べたら天と地ほど違います。

なんと、この日はドライブしているだけで日が暮れてしまい、ツーリストキャンプで寝るだけになりました。ゲル宿泊ですが、電源があるため、スマホやバッテリーの充電が出来ました。

翌朝は、まず、近くのエルセン・タサルハイの砂丘に立ち寄ります。河床に出来た砂丘のようですが、細長い砂漠と言っていいほどの規模があり、ゴビ方面から連れて来たフタコブラクダに乗ったりできます。お約束で乗ってみたのですが、ラクダは馬よりはるかに背が高く、立ったり座ったりするときにまず前足を延ばしたり曲げたりするので、乗り降りの際に前後に激しく揺れますのでご注意!


元々は河床だったためか、大砂丘のすぐ脇に鳥や動物が棲む大湿原があり、珍しいコントラストを見せています。

砂丘からカラコルムはもうすぐ。一番の見どころは、エルデネ・ゾー寺院です。第二代のモンゴル皇帝オゴタイ・カアンの宮殿跡に作られたチベット仏教の寺院で世界遺産になっています。
108の仏塔を持つ城壁に囲まれた広大な寺院ですが、内部は5~6棟の建物しかなく、ガランとしています。1930年代に、ソ連と結んだ社会主義革勢力に対して、伝統的に権威を持っていたチベット仏教の僧たちが抗ったこともあり、境内に密集していた建物の多くが破壊され、僧たちは殺害されたとのことです。なんでも生きたまま埋められ、しばらくは地面がボコボコ動いていたとか・・。

残された本堂には、美しく彩色された仏画・仏像や、仏具など様々なものが収蔵され、お寺の本堂と一種の博物館を兼ねたような空間になっています。独特の装飾を備えつつも、その歴史を体現したような重厚な姿です。

追加料金で内部の撮影が可能となります。我々の知っているお寺の仏像とは若干雰囲気が異なっていて、独特の力強さを感じます。破壊があったためか、比較的新しい仏画や仏像が多い印象でした。



寺院の近くには、日本の支援で建設されたという博物館があります。規模は小さいながら、なかなか見ごたえがありますので、カラコルムに行ったら立ち寄るとよいと思います。

博物館には、カラコルムが帝国の都だった頃の大型の模型や、モンゴル帝国時代の貨幣、印章などの出土品が収蔵されています。遺跡から発掘された粘土の騎馬像など、人物の表情までわかるなかなかの逸品だと思います。

そのあと、近郊のオルホン川を見に行きました。オルホン渓谷には多数の遊牧文化の遺跡などがあり、世界文化遺産になっています。穏やかな流れに足を漬けたりして、しばし静かな時間を過ごしました。カラコルムのあたりは朝青龍のお父さんの出身地ということからか、その名も「アサランドリゾート」というゴージャスな宿泊施設がありましたので、ちょっと覗いて宿へ帰りました。


カラコルムで宿泊したのは、Kharakhorin Hostel &Retaurantさんです。テラスでのんびりすることもでき、居心地の良い宿でした。ご主人のバンザイさん(ニックネーム)はJICAの仕事をしたり、日本語のガイドをしたりといった経歴をお持ちで、大変日本語に堪能でいらっしゃいました。
晩御飯の後、まだ外が明るいのでスーパーで買った草原競馬の双六をやりました。草原競馬は、ナーダムというモンゴル最大の祭りの男子三大競技の一つ。ちなみに残り二つは弓と相撲です。

各馬一斉にスタートした後は、道に迷って一回休みとか、迂回ルートに行くとか、比較的単純なゲームでしたが、双六の盤面に書いてあった勝者に捧げられるモンゴル語の詩が美しくて印象的!
本番では勝者に対して朗々と謳い上げられたりするのか・・。
ぬかるんだ大地にも沈まず駆けてくる
枝分かれした木々の上に月の輝く空の下を
無数の駿馬の先頭を風のように駆けてくる
梢の上を雲が浮かぶ空の下を
数え切れぬ馬の群れを従えて
まことの速さで駆けてくる
鷹やハヤブサのように空を翔け
弓から放たれた矢のように飛ぶ
広い草原を縦横に駆け抜け
百頭の馬をも凌ぐ速さで風を巻き起こして走ってくる
ナーダムの競馬を盛り上げ
千の勇士たちの顔を喜びで輝かせる
絹の手綱を伸ばし革の手綱を取らせて走る
馬の群れの先頭となり
父祖から受け継いだ男たちの乗馬となり
主人を喜ばせ
人々の心を惹きつける
まことに知恵と才を備えた立派な駿馬である
どうでしょう、すごく素敵な詩じゃありませんか?
その晩はぐっすり休み、翌早朝はエルデネ・ゾー寺院まで散歩。
覚悟はしていましたが、ウランバートルのホテルまでの帰り230kmのうち、最後の20kmほどを進むのに3~4時間かかりました。翌週にモンゴルがCOP17をホストするため、交通規制などもあったようですが、それにしてもウランバートルの渋滞、恐るべし!!

