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牛久大仏

のどかな田園風景や低い建物が続く茨城の道を車で走っていると、遠くの空に突如として巨大なシルエットが姿を現します。高さ120メートル、ギネスブックにも登録されている世界最大級の青銅製立像「牛久大仏」です。
初めて見る人は、そのあまりのスケール感と、周りの長閑な景色とのギャップに思わず言葉を失うかもしれません。足元まで行くと、そこには四季折々の花が咲き誇る広大な庭園が広がっており、綺麗に手入れされた花壇や木々が訪れる人の目を楽しませてくれます。また、夜になると頭のあたりにある赤い光(航空障害灯)がピカピカと点灯するので、真っ暗な夜空の高いところにポツンと浮かぶ光を見て「うわっ」とびっくりするような、昼間とは違う不思議な迫力もあります。

ただ、最初にこの大仏様が完成したとき、私は「なんで牛久のこんな辺鄙なところに、こんな巨大なものを作ったんだろう…」と、正直かなりの違和感を覚えていました。
地元であるからかなかなか足を運ぶことはありませんけれど、車を走らせていると、建物の隙間や遠くの空に、ふとした瞬間に大仏様が視界に入ってきます。あんなに違和感があったのに、いつの間にか気にも留めなくなり、ふと気づくと遠くの方にドーンとそびえ立っています。
私よりも後に生まれた「お若い大仏様」なので、遠くから姿が見えると「あらこんにちは。お元気でしたか?」と、妙な親しみを感じている自分がいます。

あんなに強烈な違和感を感じていたものが、時間の経過とともにすっかり馴染み、私の中ではいつしか「ご近所さん」という親しみのある存在に変わっていました。

私たちが身体のために「新しい習慣」を始めるときの感覚も、これとよく似たところがありますね。
今までやっていなかった動きを取り入れたり、生活のペースを少し変えてみたりしたとき、最初は「なんだか落ち着かないな」「ぎこちないな」と違和感を覚えるものです。かつての私が、のどかな風景にそびえ立つ大仏様に反発していたように。

そこで「自分には合わない」とすぐに遠ざけたり、焦って結果を求めたりせず、無理のないペースで少しずつ日常に取り入れていくと、身体はちゃんとその変化に適応し、いつの間にか「自分のもの」として自然に受け入れてくれます。
外から無理やり自分を変えようと力まなくても、私たちの身体には、新しいものを自分の一部として馴染ませていく、しなやかな力が最初から備わっているのだと思います。

今日もどこかで、あのご近所の大仏様がのんびりと街を見渡しています。皆様も、自分の身体のペースに耳を傾けながら、いつもの自分のままで心地よい一日をお過ごしください。

カイロプラクティック ふぅ
岡部 英則(おかべ ひでのり)
茨城県牛久市田宮町407-1( https://fuuu.jp/

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