2026年8月24日|アドバンテストとソフトバンクGで日経平均を約563円押し下げ。半導体安はどこまで続く?|日本株・米国株のポイント解説と明日の展望
今日のマーケット情報を整理して、ポイント解説していきます。
この連載では、明日の仮説を残し、翌日に同じ基準で答え合わせをしていきます。
平日は毎日更新していますので、継続して読みたい方は、初月無料のメンバーシップからお試しくださいね。
1. マーケット情報
日本株(8月24日終値)
日経平均:65,528.09円(-488.27円/-0.74%)
TOPIX:4,073.29(+6.00/+0.15%)
東証グロース市場250:771.37(+2.90/+0.38%)
米国株(前営業日・8月21日終値)
S&P500:7,674.37(+33.21/+0.43%)
NASDAQ:26,180.46(+113.29/+0.43%)
NYダウ:53,277.01(+517.80/+0.98%)
FANG+:18,371.43(+75.05/+0.41%)
SOX指数:11,740.40(-59.62/-0.51%)
金利・為替・商品(8月24日・前日記事比)
米10年金利:4.710%(+0.003ポイント)
日本10年金利:2.860%(-0.020ポイント)
ドル円:159.12円(+0.31円)
WTI原油:85.18ドル(-1.29ドル/-1.49%)
金先物12月限:4,696.26ドル(+76.26ドル/+1.65%)
前営業日の米国市場は主要3指数がそろって上昇し、NYダウは517ドル高。
ただ、SOX指数は0.51%下落し、エヌビディア決算前の半導体だけは慎重なままです。
その流れを受け、今日の日経平均は488円下落しました。
一方、TOPIXは0.15%高、グロース市場250も0.38%高。
東証プライムは値上がり841銘柄、値下がり658銘柄となり、33業種のうち20業種が上昇しています。
なぜ、ここまで景色が違うのでしょうか?
アドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄だけで、日経平均を約563円押し下げたためです。
キオクシアも指数を約80円押し下げ、韓国KOSPIが3.12%下落するなど、アジアの半導体売りが日本へ波及しました。
一方、サービス、建設、その他製品、卸売には買いが入りました。
売買代金は7兆636億円と低調でも、841銘柄が上昇し、TOPIXがプラスを保った事実は見逃せません。
今日の日本株は、日経平均だけなら弱い。 でも、株式市場全体まで弱かったわけではない。
17時台の日本10年金利は2.860%へ低下し、WTI原油も85.18ドルへ反落。
ドル円は159.12円と円安でも、先週末に警戒された三条件が同時に悪化したわけではありません。
では、明日は幅広く強気でよいのでしょうか?
僕は、まだそこまで単純ではないと考えています。
日経平均を押し下げた半導体の売りが続くのか、それとも内需・サービス株の買いが残るのか。
明日は「指数が反発するか」より、「今日残った買いを、どの銘柄が引き継ぐか」を見ます。
2. 昨日の仮説を答え合わせ
主仮説にキオクシア、過熱確認に川崎汽船を置きました。
結論は二つとも不成立。
読み違いを曖昧にせず、判断へつなげます。
主仮説 キオクシアホールディングス(285A)
キオクシアは、8月24日の始値から終値まで上昇し、同じ時間帯のTOPIXを上回る。
判定:不成立(方向・相対とも不成立)
キオクシアは5万5,010円で始まり、5万930円で終了。
始値から終値まで7.42%下落し、0.04%下落したTOPIXを7.38ポイント下回りました。
安値は5万310円となり、見方を変える水準の5万1,910円を終値でも回復できませんでした。
金曜日は安く始まったあとに4.56%買い直され、企業の利益や自社株買いを支えに強さが残ると考えました。
しかし今日は、SOX指数の下落や韓国株安を伴う半導体全体の持ち高調整が勝ちました。
金曜日の買い直しを「企業固有の強さ」と見すぎたことが、今回の読み違いです。
決算内容が変わらなくても、株価を動かす力が会社の数字から外部環境へ移る局面を、もっと早く見抜く必要がありました。
過熱確認 川崎汽船(9107)
川崎汽船は、8月24日の始値から終値までTOPIXを下回る。
判定:不成立(方向・相対とも不成立)
川崎汽船は3,406円で始まり、3,465円で終了。
始値から終値まで1.73%上昇し、TOPIXを1.77ポイント上回りました。
終値は、テーマ継続へ見方を変える水準に置いた3,410円も上回っています。
金曜日の7.28%高は外部材料の比重が高く、週明けには過熱が和らぐと考えました。
しかし、外部材料で始まった上昇でも資金が一日で抜けるとは限りません。
高値圏で引けた銘柄を「上がりすぎ」と判断するなら、価格が崩れ始めた証拠まで待つべきでした。
企業の数字が強くても、直前の株価を動かす主因が外部環境へ移っていないか確認する
外部材料による上昇でも、高値圏を維持している間は過熱だけを理由に逆方向を置かない
大きく下げた銘柄を、値幅だけで反発候補にしない
「二つ外れたあとに、また明日の仮説を置くの?」と思いませんか?
だからこそ今日は、6.24%下げたキオクシアを安易な反発枠には入れず、二つの企業連携を発表した一銘柄へ絞ります。
この先で整理するのは、次の三点です。
なぜその銘柄を明日の主仮説に置き、下げた半導体を置かないのか
買いの継続を判断する価格と、迷わず見方を変える価格
エヌビディア決算前でも使える、指数と個別株の確認順
仮説は外れないふりをするためではなく、次に同じ場面が来たときの判断を一段よくするためのもの。
今日はその修正を、明日の一銘柄と三つの価格へ落とし込みます。
ここから先は
この記事が参加している募集
いただいたご支援は、より「実務で使える」記事づくりに大切に活かします。

