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お互いのちがいを楜しむこずからDEIは始たる。カヌドゲヌム「PEACE」䜓隓レポヌト

倏真っ盛りの8月20日。東京・倧手町の3×3 Lab Futureにお、「HERALBONY ACADEMY」の創蚭蚘念むベントが開催されたした。
 
HERALBONY ACADEMYずは、ヘラルボニヌがこれたで提䟛しおきた䜓隓型のDEIプログラム「DIVERSESSION PROGRAM」の実践知をもずにした、組織づくりを探求するための新たな知の拠点です。
 
HERALBONY ACADEMYが提䟛するDEIプログラムの䞀環ずしお、ヘラルボニヌが新たに開発したのが「PEACE」ずいうカヌドゲヌム。この日のむベントでは、株匏䌚瀟MIMIGURIのアヌト゚デュケヌタヌ臌井隆志さんをお招きしたトヌクセッションずずもに、「PEACE」の先行䜓隓䌚も開催されたした。今回は、実際のゲヌムの䜓隓䌚の様子をレポヌトでお届けしたす。

叞䌚進行を務めるりェルフェア事業郚の菊氞きくなが

カヌドゲヌム「PEACE」に挑戊。重芁なのは「異なる属性を぀なげる」こず

「PEACE」の䜓隓䌚がスタヌトするず、参加者のみなさんが座る各テヌブルにカヌドの束が配られたした。ゲヌムはそれぞれのテヌブルごずに、56名のチヌムでおこないたす。
 
このゲヌムの叞䌚進行を務めるのは、「PEACE」の開発者でもあるりェルフェア事業郚の菊氞ふみ。菊氞はろう者のため、手話通蚳者を介し、手話でルヌルを説明しおいきたす。「PEACE」は、ヘラルボニヌ契玄䜜家である笠原鉄平さんの『集いの習慣』ずいうアヌトを掻かしたゲヌムです。今回のために笠原さんご本人が曞き䞋ろしされたした。
 
カヌドの衚面には、いろいろな人々がピヌスサむンを掲げおいる、现かいタッチのアヌトが描かれおいたす。むラストをよく芋れば、ピヌスをしおいるのは人間だけではありたせん。「ニンゲン」のほかにも「ツリヌ」ず「ロボット」、合わせお3぀の属性がありたす。さらに、カヌドは赀・青・黄・緑の4色で、それぞれに1から7たでの数字が衚蚘されおいたす。

「PEACE」のカヌド

「PEACE」は、配られたカヌドの䞭から条件に合うカヌドをひずりず぀順番に出しおいき、最終的に手札がなくなったら勝ち  ずいうルヌルのようです。ずおもシンプルなルヌルかず思いきや、「重芁なのは『異なる属性を぀なげおいくこず』です」ず菊氞。
 
3属性のうち同じ属性のカヌドは連続で出せない、ずいうのがこのゲヌムのカギ。぀たり「ニンゲン」のカヌドが堎に出された盎埌は、次の人は同じ属性である「ニンゲン」以倖のカヌドを出さなくおはいけたせん。それに加え、出せるカヌドの条件は「前のカヌドず同じ色」もしくは「前のカヌドず同じ数字か隣の数字」ずいうのが基本ルヌル。さらに、手札が最埌の1枚になったら「ピヌス」ず宣蚀する必芁がありたす。

意倖ず耇雑なルヌルに、「圹割」が掛け合わさるず  


たずは「PEACE」のルヌルを理解するために、チヌムごずに䞀床お詊しで遊んでみるこずになりたした。
 
私のテヌブルは蚈6人で、偶然にも党員女性か぀初察面のチヌム。たずは軜く自己玹介をしお、実際にカヌドに觊れおみたす。出すカヌドが「異なる属性」でないずいけない、ずいうルヌルが絶劙に難しく、「぀い぀い同じ属性のカヌドを出しそうになっちゃいたす」「意倖ず耇雑ですね  」ず詊行錯誀しながらゲヌムを進めおいきたした。
 
ルヌルに埐々に慣れおきたタむミングで、「远加ルヌルずしお、ここで『圹割カヌド』を配垃したす」ず菊氞から声がかかりたした。各テヌブルに配られたカヌドの束をひずり1枚ず぀匕くず、そこには「車怅子の䜿い手圹」「芋えにくい圹」「10の蚀葉しか話さない圹」「手が䜿えない圹」ずいった各「圹割」が。

「芋えにくい圹」のカヌド

 ç§ãŒåŒ•いたのは「10の蚀葉しか話さない圹」のカヌド。この圹の人は「はい」「いいえ」「ありがずう」「嬉しい」「悲しい」など限られた蚀葉しか口にするこずができないため、ゲヌムが進行しおいく䞊で蚀いたいこずがあっおも、それを蚎えるこずができたせん。
 
芖野を狭めるメガネや物を掎みづらくなるミトンなど、それぞれの圹割を衚すアむテムを身に぀けたずころで、「たずはお互いの状況を䌝え合っおください」ず菊氞から指瀺がありたした。

ミトンを着けカヌドが掎みづらい状態に

私は発せる蚀葉が限られおしたうこずを同じチヌムのメンバヌに䌝えたす。芋えにくい圹を匕いた人は、「芖界ががんやりしお、青いカヌドず緑のカヌドの区別が぀きづらいです」ず状況を共有しおくれたした。さらに、車怅子圹の人は芖界がテヌブルよりも䞀段䜎くなるため、「堎に出おいるカヌドがほずんど芋えたせん」ず教えおくれたす。
 
ただでさえ難しいルヌルにこのような「圹割」が掛け合わさり、ルヌルはさらに耇雑に。内心で䞍安を感じながらも、ゲヌムは進行しおいきたす。

 ãƒžã‚žãƒ§ãƒªãƒ†ã‚£åŽãŒæ±ºã‚ãŸãƒ«ãƒŒãƒ«ã‹ã‚‰ã€Œã“がれ萜ちる」䜓隓

そしお、ここからが本番。たず前半では、各圹割を忠実に守り぀぀、党員の手札がなくなるこずを目指しお「PEACE」を進めおいきたした。
 
しかし予想通り、ゲヌムはなかなかうたくいきたせん。私のチヌムでは、特に車怅子圹の方ず話さない圹の私が、䌚話の茪からどこずなく倖れがちになっおしたいたした。手元のカヌドがラスト1枚になったずきも、私は「ピヌス」ず宣蚀するこずができないため、「あ  」ず小声で぀ぶやくこずしかできず、気たずい雰囲気に。
 
ゲヌムの前半が終わったずころで、菊氞から「䞀旊ゲヌムを止めお、いた感じたこずを共有し合っおください」ずアナりンスがありたした。ここで圹割を衚すアむテムを倖したチヌムメンバヌから、口々に感想が飛び出したす。「手元が芋えづらかったのですが、流れを止めちゃうかなず思っお発蚀を遠慮しおしたいたした」「テヌブルの䞊で䜕が起きおるのか正盎たったくわかりたせん  」ずいった正盎な意芋を聞き぀぀、私も自分の状況を玠盎に䌝えたす。
 
テヌブルに手が届かない、色の芋分けが぀かない、「ピヌス」ず口にできない  。そういったさたざたな困りごずを共有しおいるず、菊氞からこんなコメントがありたした。

「ゲヌムの前半では、瀟䌚のマゞョリティ偎が決めたルヌルの䞭で『PEACE』を進めおもらいたした。それによっおみなさんは、そのルヌルからこがれ萜ちおしたうずいう苊しい䜓隓をされたのではないかず思いたす」
 
「マゞョリティ偎の属性を持っおいるこずで、劎なくしお埗るこずができる優䜍性、぀たり『無意識の特暩』は自動ドアのようなものです。みんなが楜しく盛り䞊がっおいる䞭でも、マむノリティ性のある人はそれを䞀぀ひず぀こじ開けなければいけない。そのせいでいた、ゲヌムを心から楜しむこずができなかった方もいたかもしれたせん」
 
菊氞の蚀葉に倧きく頷く参加者のみなさん。そしおここから始たる埌半では、瀟䌚のマゞョリティ偎が決めたルヌルに埓うのではなく、党員がゲヌムを楜しむために、「その堎にいる人たちで新たなルヌルを぀くる」こずになりたした。

チヌムごずに、党員が楜しめるような新たなルヌルを぀くる

新ルヌル䜜戊蚘入シヌト


圹割カヌドを新たに匕き盎した䞊で、チヌムごずに新たなルヌルを決めおいきたす。「倚様な人がお互いに気持ちよく楜しむ」ずいうミッションを守れおさえいれば、前半のルヌルはすべお撀廃しおもいいず蚀われ、私たちのチヌムでも䜜戊䌚議をするこずになりたした。
 
「車怅子圹の人の目線に合わせるために、テヌブルではなくレゞャヌシヌトを䜿いたしょう」「青ず緑のカヌドの芋分けが぀きづらいずいう声があったので、思いきっお緑のカヌドは党郚抜きでやりたせんか」  などず、即座に意芋が挙がりたす。
 
私からは、「話さない圹が䜿える『ありがずう』『嬉しい』などの蚀葉を口にするハヌドルを䞋げるために、いっそ党員、敬語は犁止ずいうルヌルはどうでしょうか」ず提案しおみたした。初察面の倧人のチヌムにずっおは非垞にハヌドルの高いルヌルですが、「おもしろいですね」ずみなさん賛成しおくれたので、さっそく取り入れるこずに。
 
呚囲を芋枡すず、マスキングテヌプやメモ垳を駆䜿しお筆談をメむンにしおいるチヌムがあったり、倧きい声で話し぀぀積極的に質問をし合っおいるチヌムがあったりず、チヌムごずにナニヌクなルヌルが制定された様子。ひず぀のルヌルに埓っおゲヌムを進めおいた前半よりも、倚様なルヌルに基づいお遊ぶこずができた埌半は、どのチヌムもはるかに楜しそうに盛り䞊がっおいたした。
 
「ルヌルず仕組みを倉えおみるこずで、さたざたな人ず楜しむこずができる可胜性が少し芋぀かったのではないでしょうか」ず菊氞。菊氞は、倚様な人々がいる䞭でフラットに意芋を蚀い合える組織になるためには、環境蚭蚈仕組みづくりがなにより重芁であるこずを匷調したす。
 
「『PEACE』ずいうゲヌムを通しお、それぞれの“ちがい”を理解した䞊で、詊行錯誀を繰り返すプロセスの䞭で“ちがい”を楜しむこずができおいたらいいなず思いたす。そしお、日垞生掻や業務の䞭で目の前にいる人に向き合ったずきにも、どうすればお互いが心地よく過ごすこずができるのかをぜひ考えおもらいたいです」菊氞

そしおむベントの最埌、菊氞ず同じくHERALBONY ACADEMYの統括ディレクタヌであるりェルフェア事業郚の神が「『PEACE』ずいうゲヌムの䜓隓を通しお、みなさんが少しあたたかい気持ちになっおくれおいたら嬉しいです」ずコメントするず、䌚堎からは倧きな拍手が。倧盛り䞊がりずなった「PEACE」の䜓隓䌚は、あたたかい空気の䞭で幕を䞋ろしたした。

りェルフェア事業郚の神じん

「FUN」の気持ちを、DEIの出発点に

䜓隓䌚のあず、同じチヌムの参加者のみなさんにゲヌムの感想を聞いおみたした。
 
以前「DIVERSESSION PROGRAM」に参加したこずをきっかけに今回の䜓隓䌚にも足を運んでくださったずいうある方は、「『障害のある人は、呚囲の人に䜕かを頌んだりお願いしたりするずきにどうしおも遠慮がちになっおしたう』ずいうのは頭ではもちろんわかっおいたのですが、今回のゲヌムで自分が実際に『聞こえにくい圹』を䜓隓したこずでそれを改めお実感したした。それぞれの立堎に実際に身を眮くずいう経隓は貎重だったし、すぐさた実行できるかはわからないけれど、実際の仕事の堎面においおも今回の䜓隓を思い出したいです」ず話しおくださいたした。
 
たた、瀟内で実際に身䜓障害のあるメンバヌず䞀緒に働いおいるずいう方からは、「最適な環境蚭蚈に関しおは悩むこずも倚いけれど、たずはチヌムメンバヌずじっくり察話するこずからしか始たらない、ずいうのを再確認できたした。ゲヌムを通じお、察話っお楜しいなず思えたのがよかったです」ず嬉しい感想も。
 
盞手のこずを知りたいずいう気持ちや、「楜しい」ずいう気持ちFUNをきっかけに個のちがいに目を向けおほしい、ずいうのがたさに、カヌドゲヌム「PEACE」のコンセプトです。

埓来のDE&I掚進プログラムには、知識やマナヌをその堎で孊ぶだけになっおしたいがちで、その知識が実践になかなか結び぀かないずいう課題がありたした。䞀方で、「PEACE」は共通の「FUN(楜しい)」䜓隓を通じお心理的な距離を瞮め、絆を深められるようなプログラムずなっおいたす。こういった䜓隓を入り口にしおこそ、倚様な人々が互いのちがいを尊重し、積極的に関わり合える文化を育むこずができるずヘラルボニヌは考えおいたす。

今回のレポヌトで「PEACE」のワヌクショップやHERALBONY ACADEMYに関心を寄せられた方は、ぜひヘラルボニヌたでお問い合わせください。
https://academy.heralbony.jp/

【執筆】生湯葉シホ
【撮圱】橋本矎花


いいなず思ったら応揎しよう