芋出し画像

人生初NYで兄がアドリブで叫ぶ。「HERALBONY SHOTA MATSUDAAAAAAAAA」


グランプリ受賞の写真

グランプリは、「HERALBONY」。


その名前が、䞖界䞉倧広告賞のひず぀である 「The One Show」 の䌚堎で呌ばれた瞬間、私は双子の厇匥ず、思わず顔を芋合わせた。気づいたら、壇䞊に䞊がる前、䞉人の兄匟で握手を亀わしおいた。

「倢じゃないよな」

ヘラルボニヌが、ニュヌペヌク発の䞖界的広告賞「The One Show 2026」にお郚門最高賞の「Best of Discipline Pencil」を受賞したからである。

ヘラルボニヌが呌び䞊げられた瞬間、心臓が飛び出る想いだった。

地に足぀かない驚きで、私たちは、家族ずずもに壇䞊ぞ向かった。

人生で初めお蚪れたNYC。兄匟3人、そしお父ず母ずずもに、この街に立っおいるこず自䜓が、どこか信じられなかった。

壇䞊から芋えた景色は、これたで出䌚っおきた䜜家さんたちの人生の時間であり、「この瀟䌚の䞭で、自分らしく生きおいいのだろうか」ず葛藀しおきた人たちの祈りであり、誰にも芋぀けられなかった異圩たちが、静かに䞖界ぞ攟たれおいく瞬間だったように思う。

そこで兄が双子の英語スピヌチの最埌に「ヘラルボニヌ」ず、宣蚀しおもらう予定だったのだが、兄は「HERALBONY SHOTA MATSUDAAAAAAAAA !!!!!!!!!!!!!!」ず、声高らかに倧胆に英語で宣蚀したのだ、英語ですよ党くのアドリブである笑

壇䞊で声高らかに「HERALBONY SHOTA MATSUDAAAAAAAAA !!!!!!!!!!!!!」ず、叫ぶ兄。

䌚堎は倧盛り䞊がりの倧歓声 
知的障害のある兄が、䞖界の障害のある圓事者を代衚した瞬間だった。

俺が束田翔倪であり、真の創業者だ、ず、NYCで、宣蚀したずも蚀える。

私たち双子も宣蚀した。

倚様な䟡倀芳が、瀟䌚を圩る未来を。
違いが、排陀ではなく、豊かさずしお受け取られる䞖界を。
その感性が日本だけでなく、もっずもっず䞖界ぞ開かれおいくこずを。

衚地埌に倧歓声のなか、壇䞊を去るヘラルボニヌチヌム。

衚地が終わったあず、母ず父が涙しおいた。

その姿を芋たずき、この賞は、私たちヘラルボニヌだけのものではないのだず改めお理解した。幌い頃から兄ずずもに生き、「瀟䌚の普通」の䞭で、䜕床も蚀葉にならない痛みを抱えおきた家族の時間。「兄が瀟䌚で認められたようで嬉しかった」そう、話しおいた。

そしお、䜜家さんや、そのご家族、応揎しおくださるすべおの人たちず共に積み重ねおきた時間。そのすべおが、この瞬間に぀ながっおいた。

今回評䟡されたのは、䞖界䞭の䜜家ずの連携だった。それを倚様な䜜家に還元できる仕組み。そしおブランド力ず持続可胜性。それは぀たり、䞖界にはただ、出䌚われおいない感性が無数に存圚しおいるずいうこずでもある。

䞖界が日本のヘラルボニヌにその期埅をしおくれおいる。

私たちは、それらを「特別なもの」ずしお隔離したいのではない。瀟䌚そのものの景色を倉える存圚ずしお、䞖界にひらいおいきたい。

壇䞊の父母、やさしさに包たれた䌚堎

私たちは、ただ「障害のある䜜家のアヌトを届ける䌚瀟」でありたいわけではない。私たちが本圓に挑んでいるのは、「誰が䟡倀を決めるのか」ずいう瀟䌚の前提そのものだ。

評䟡されなかった感性。
名前の぀かなかった衚珟。
瀟䌚の速床から取り残されおきた存圚。
その䞀぀ひず぀に、光を圓お続けたい。

なぜなら、人間の豊かさずは、均䞀になるこずではなく、理解しきれないものず出䌚い続けるこずだず信じおいるからだ。

昚日、NYの壇䞊で響いた「HERALBONY」ずいう名前が、䞖界䞭の誰かにずっお、「自分のたたで、生きおもいいのかもしれない」そう思える小さな光になっおいたら、これ以䞊に嬉しいこずはない。

グランプリ埌の参加メンバヌでの集合写真。

「氞久の未完成、これ、完成である。」

花巻の宮沢賢治蚘念通にお。

宮沢賢治のこの蚀葉を、幎々、深く噛み締めるようになった。

創業した圓初の20代は、理想を掲げれば、い぀か「正解」に蟿り着けるのだず思っおいた。けれど今は、問い続けるこずそのものが、人間に䞎えられた誠実さなのではないかず思う。

ヘラルボニヌずいう存圚もたた、完成に向かう組織ではなく、未完成であり続ける芚悟を持った運動䜓なのだず思っおいる。

定期的に読む本がある、宮沢賢治の《虔十公園林》だ。
呚囲から理解されなくおも、笑われおも、虔十は朚を怍え続けた。

知恵遅れの青幎・虔十が䞻人公の宮沢賢治の物語。

䞖間の人々は、「少し足りない」ず虔十を銬鹿にしお笑うが、家族の愛情にしっかりず぀぀たれた虔十の心は、優しく、匷く、たっすぐに育぀。

その行為は、その時代の合理性から芋れば、無意味だったのかもしれない。けれど長い時間が経ったあず、その林は、人々を守り、子どもたちの遊び堎になり、街の颚景になった。

虔十が遺した杉林は、その埌も家族たちに守られ、豊かな遊び堎ずしお、たくさんの子どもたちの心身を育みたす。

『たれがかしこくお、たれが賢くないかわかりたせんね。』

䞖間䞀般の「賢さ」の物差しでは枬れない䟡倀や、本圓に倧切なこずずは䜕かを考えさせられる、ずおも深い蚀葉だ。

僕らが今やっおいるこずも、もしかするず䌌おいるのかもしれないず思う時がある。

実は䌯父が宮沢賢治蚘念通の通長である、珟代版のむヌハトヌブを開いおいきたい

障害犏祉ず、資本䞻矩ず。

長い間、その二぀は、どこか察立するものずしお扱われおきた。

「犏祉は善意であるべきだ」「利益を求めた瞬間に玔粋性が倱われる」「障害のある人を経枈に巻き蟌むこずは危うい」そんな空気は、今も確かに存圚しおいる。

でも同時に、僕らは別の問いを抱いおいた。

なぜ、障害のある人たちの創䜜は、安く扱われなければならないのか。
なぜ、“やりがい”ずいう蚀葉のもずに、察䟡の小ささが正圓化されるのか。なぜ、「犏祉だから」ずいう理由で、経枈から切り離されなければいけないのか。

僕らは、そこにずっず違和感を持っおいた。
もちろん、資本䞻矩には気を぀けなければ暎力性もある。

数字だけを远えば、人間の尊厳を簡単に眮き去りにしおしたう。ヘラルボニヌは効率や合理性だけで枬れない䞖界がある。だからこそ、葛藀を繰り返しながら、悩んで悩んで悩み尜くしながら進む。

だからこそ怖い。

僕ら自身も、その暎力性を内包しおしたう可胜性があるからだ。瀟䌚に広がれば広がるほど、売䞊が䌞びれば䌞びるほど、評䟡されればされるほど、「本圓にこれでいいのか」ずいう問いは、むしろ匷くなる。

ぞラルボニヌがあるこずが、本圓に瀟䌚にずっお良いこずなのか。
障害のある人たちを、消費の察象にしおしたっおいないか。
“感動”の文脈に閉じ蟌めおしたっおいないか。
瀟䌚にずっお郜合の良い物語に倉換しおしたっおいないか。

その溢れる倚様な問いから逃げおはいけないず思っおいる。正解か、䞍正解か。それはきっず、今の僕らにはわからない。

ただ、ヘラルボニヌを匷く応揎しおくれおいる人たちがいる。䜜家がいる。家族がいる。犏祉斜蚭がいる。異圩を通じお、障害のむメヌゞがより良い方向に倉わったず話しおくれる人たちが日に日に増加しおいる。

「正解か䞍正解かは時間だけが刀断する。」

知恵遅れの青幎・虔十が私たちに教えおくれたこずだ。
100幎埌に、「あれは必芁な挑戊だった」ず蚀われるかもしれない。
逆に、「危うい詊みだった」ず蚀われるかもしれない。

だから僕らは、垞に瀟䌚ずの察話を繰り返しながら進んでいきたいず思っおいる。批刀も含めお、瀟䌚だず思う。

違和感を投げかけおくれる人も、僕らにずっお倧切な存圚だ。
その䞭で、絶察に芋倱いたくない軞がある。

岩手県花巻垂の矅須知人協䌚にある蟲民芞術抂論の䞀説

兄がされたら嫌なこずはしない。

これは、ずおも個人的で、小さな倫理芳かもしれない。
でも、僕らにずっおは䜕より倧事な原点だ。

兄が豊かに暮らせる瀟䌚を぀くりたい。
その願いだけは、驚くほど曇りがない。
幌い頃から、隣に兄がいた。

瀟䌚の䞭で、理䞍尜さを感じる瞬間もたくさんあった。だからこそ、「障害があるから生たれおきお、かわいそう」ずいう空気を倉えたかった。

ただ守られる存圚ずしおではなく、ただ同情される存圚ずしおでもなく、䞀人の人間ずしお、創造性を持ち、経枈を生み、文化を぀くる存圚ずしお、瀟䌚の䞭心に立おる景色を芋たかった。

でも、その道は綺麗ごずだけでは進めない。

利益ず倫理。
垂堎ず尊厳。
衚珟ず消費。
自由ず保護。

その間で、䜕床も揺れる。
それでも、揺れ続けるこず自䜓が、きっず必芁なのだず思う。

簡単に答えを出さないこず。
わかったふりをしないこず。

未完成であるこずを匕き受けるこず。
そのために、ヘラルボニヌ財団を぀くった。https://www.heralbony.jp/topics/5351

ただ準備䞭のこずも倚い。でも財団では、これたでの“衚珟”の枠組みから零れ萜ちおきたものにも向き合っおいきたいず思っおいる。

絵を描くのが難しい人もいる。
蚀葉にするこずが難しい人もいる。
匷い刺激が苊手な人もいる。
瀟䌚ずの接点を持぀こず自䜓が苊しい人もいる。

その倚様な困難や、耇雑な珟実を、どう瀟䌚ず぀なぎ盎しおいくのか。
その問いに、時間をかけお向き合っおいきたい。

僕らは、革呜家になりたいわけではない。
ただ、人間の尊厳が、経枈ず分断されない䞖界を信じたいだけだ。

障害犏祉ず資本䞻矩。
その二項察立を、完党に解決できる日なんお来ないのかもしれない。
でも、だからずいっお、諊める理由にはならない。

葛藀しながら。
迷いながら。
察話しながら。
それでも前ぞ進む。

虔十が怍えた朚々のように、今はただ小さな営みでも、い぀か誰かにずっおの颚景になればいいず思う。

その先に、宮沢賢治が願ったような、「ほんずうのさいわい」が、静かに立ち䞊がる瀟䌚があるこずを信じながら。

私たちが唯䞀、自信を持おおいるこずがある。兄が豊かに暮らせる瀟䌚を぀くりたいずいう、曇りのない願いだけは、ずっず倉わらない。

そのためのヘラルボニヌずしお、これからも歩みを進めたい。
最埌に日本から䞖界で挑戊するヘラルボニヌの2分13秒をご芧ください。

兄よ、ありがずう。NY、倧仕事お疲れ様。
自慢の兄です。これからもよろしくね。

授賞匏前の兄匟3人の写真で締めたす。ヘラルボニヌの歩みをみなさんずずもに。

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受賞の喜びを、䜜家ずずもに。
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ヘラルボニヌの掻動が囜際的な評䟡を受けたこずを受け、掻動の支えである「䜜家」を讃え、受賞の喜びを分かち合いたいずいう想いから「䜜家報酬2倍」皎蟌3,000円以䞊ご賌入の方にオリゞナルステッカヌ配垃を実斜いたしたす。


いいなず思ったら応揎しよう