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なぜ僕だけこんなに疲れるのか?早い回復のカギは『体力』ではなく『脳』へのアプローチ

会議が終わった瞬間、トイレに駆け込んだ。

鏡を見ると、作り笑いで引きつった顔が映っている。ああ、また今日も一日中「いい人」を演じてしまった。

家に帰ると、もうぐったりである。何もする気が起きない。

テレビを見る気力もない。ご飯を作る気力もない。

読書?
無理of無理。

副業?
論外中の論外。

とりあえずソファに倒れ込んで、スマホをダラダラ見るだけ。

「今日も一日、無駄にしてしまった...」

気がつけば夜中の2時。
あーあ、また明日の朝がやってくる。

こんな毎日をずいぶんと長く続けていた。でも、ある「回復法」を知ってから、すべてが変わった。

今では、帰宅後に2時間も自分の時間を確保できている。

読書も、副業も、趣味も、ちゃんとできるようになった。

その方法を、今日は紹介したい。

従来の「疲労対策」が全く効かなかった

最初の頃、僕もこれは「体力の問題」だと思って一般的な疲労対策を試していた。

  • 栄養ドリンクを飲む → 一時的にシャキッとするだけ。根本解決にはならない。

  • 早く寝る → 朝は元気でも、夕方にはまた疲労困憊

  • 運動をする → 疲労が倍増

  • 「頑張れ」と自分を叱咤 → ますます疲れる

正直、どれも効果がなかった。

それもそのはずである。
僕の疲労は体力の問題ではなく、「脳の使いすぎ」が原因だったからだ。

一日中、相手の顔色を読み、適切な反応を選び、本音を隠して当たり障りのない返事をする。これは、脳のフル回転させる行為なのだ。

車で例えると、アクセル全開で8時間走り続けているようなもの。
そりゃエンジンがオーバーヒートするってわけ。

なぜ僕らは、こんなにも疲れてしまうのか

実は、僕たちのようにADHDやASDといった発達特性を持つ人の多くは、定型発達者(いわゆる"普通"の人)のように振舞っている(“擬態“している)ことが多い。

この"擬態"のスキル、ほとんどの発達特性を持つ人が幼いころの生育環境ゆえに自然と(無意識に)身に着けていることが多いはずだ。

僕もその一人だ。幸い、僕の親は僕に"普通であること"を求めなかったが、学校でさんざん"浮いていた"経験から、サバイバル術として"擬態"スキルを身に着けたのではないか、と思っている。

いずれにせよ、この"擬態する"という生き方にはものすごいエネルギーが必要だ。

以前の記事でも書いたが、僕たちのような発達特性民は、"情動系"の処理が苦手なことが多い。だから、”擬態”をするとき僕たちは、本来それが専門ではない"論理系"の脳の部位を"こき使って"必死で空気を読んでいる

そう、僕たちが一日仕事が終わるとグッタリしている原因は、脳の"論理系"を想定外の使い方をした結果、"脳疲労"を起こしていることなのだ。

ちなみにこの現象、ミギーが定期的にシャットダウンを起こすのに似てるような気がするのは僕だけだろうか?

「回復」という発想の転換

さてある日、友人に言われた一言で気づいた。

「あのさ、『疲れない』ことを目指すんじゃなくて、疲れた脳を『回復』させるっていうアプローチはどうなの?」

...回復?

今まで僕は「疲れないようにする方法」ばかり考えていた。
でも、脳を酷使する以上、疲れるのは避けられない。

だったら、疲れた脳を効率的に「回復」させる方法を見つければいいのではないか。

この発想の転換が、すべての始まりだった。

実際にやってみた『3つの回復法』

①バッテリー残量思考法

自分のエネルギーを、スマホのバッテリーのように捉えることにした。

朝起きたら100%

そこから:

  • 朝礼→→→残り95% ■■■■■

  • 会議→→→残り80% ■■■■□

  • 雑談→→→残り65% ■■■□□

  • クレーム対応→残り35% ■■□□□

  • 資料作成→残り20% ■□□□□

こんな感じで「見える化」をすることで、「どのポイントで疲れるのか」を把握できるようになった。

そしてここからが重要。
残量に応じて行動を変えることである。

  • 残量80%以上の時→難しい仕事もOK

  • 残量50%まで低下→ルーチンワークのみ

  • 残量30%以下→→→回復モード

会社勤めの人は完全に仕事をコントロールするのは難しいかもしれないが、それでも自分のできる範囲で調整してみるだけでもずいぶん違うはずだ。

②帰宅後の「15分完全シャットダウン」

次は、仕事の後の15分間、完全に何もしない時間を作ることだ。

  • ソファに座る

  • 目を閉じる

  • 何も考えない

  • 誰とも話さない

  • スマホも見ない

最初は「時間がもったいない」と思った。

でも、意識的にこの15分を取るようになって、脳がリセットされ、その後の時間の質が劇的に向上した。

ただ、僕のようなADHD持ちは"何も考えない"ことがとにかく苦手だから、例えば「ボーっとできる」BGMなどを流して、脳の活性度を下げる工夫が必要かもしれない。

15分の投資で、2時間の価値ある時間を手に入れることができるようになるのなら、これは非常にコスパのいい習慣ではないだろうか。

③「充電活動」の習慣化

疲れた脳を積極的に回復させる「充電活動」を見つけた。

例えば…

  • 好きな音楽を聞きながらコーヒーを飲む

  • お気に入りの本を読む

  • 散歩しながらポッドキャストを聞く

  • お風呂でボーッとする

人によって充電活動は違うはずだから、重要なのは「自分は何をすると元気になるか」を意識的に見つけるだと思う。

「生きること」でいっぱいいっぱいだと、つい充電をおろそかにしがち。(ADHD民はスマホの充電も忘れがちだが)

そこで、僕はリマインダーを使ってこの充電活動を意識的に取り入れるようにした。
そのおかげで一日の疲労がその日のうちにリセットできるようになったと思う。

「回復」は技術だった

今思えば、僕は「回復」を運任せにしていた。

「今日は疲れたなあ。とりあえず寝よう」

もちろん、睡眠は絶対におろそかにしてはいけない。でも、僕たち発達特性民の脳疲労は睡眠"だけ"では完全には回復しないのだ。意識的に「回復活動」をする必要がある。

回復はテクニックなのだ。テクニックだから、練習すれば必ず上達する。

同じように疲れている人へ

もしかして、あなたも僕と同じように疲れを感じているのでは?

  • 帰宅後、何もする気が起きない

  • 夜の時間を無駄に過ごしてしまう

  • 「今日も何もできなかった」と後悔する

  • やりたいことがあるのに、疲れてできない

あなたが発達障害であろうとなかろうと、それはつまり苦手な分野で無理をしている結果なのかもしれない。そうだとしたら、必要なのは「頑張る」ことではなく、「脳の疲労を回復させること」だ。

今すぐできる「回復力」チェック

まずは1週間、以下を試してみてほしい:

①疲労度の見える化

朝「100%」からスタートして、何かするたびに消費量をメモし、寝る前に「今日は何%まで下がったか」を記録する。

②帰宅後15分の完全休息

家に着いたら、まず15分間、何もしない時間を作る。そして、その後の時間の質の変化を観察する。

③自分なりの充電活動を1つ見つける

「これをすると元気になる」活動を意識的に探す。それを毎日5分でも実践してみる。

これで「あ、ちょっと楽になった」「夜の時間が有効活用できた」と感じたら、あなたに効く回復法が見つかったというサインである。

最後に:疲れるのは当然、でも回復できる

この記事を読んでいるということは、あなたも今日一日、脳をフル回転させて頑張ったのだろう。

その疲れは、あなたが全力で生きている証拠。誇っていい。

だから、疲れること自体は悪いことではない。
でも、疲れっぱなしでいるのはもったいない。

適切に回復すれば、また明日も全力で走れる。そして、夜の時間も自分のために使える。

もし「この回復法、試してみたい」と思ったら、コメントで教えてほしい。「やってみます」だけでも大丈夫である。

同じように疲れながらも、自分の時間を取り戻そうとしている仲間がいることを、お互いに知るだけでも、少し元気になる気がする。

お疲れ様、今日もよく頑張った。

この記事を読んだあと、まずは15分、ぜひ「完全休息」を試してみてほしい。

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