親友からの深夜の着信【五夜】
深夜。
親友の掛井から、突然の着信。
パラポロロン、パラポロロン……
卒塔婆「おう、どうした掛井?」
掛井「あのさ、オレようやく決心がついたよ」
卒塔婆「何がだ?」
掛井「もう、限界なんだ。ケリをつけるよ」
卒塔婆「……掛井。このところ、ずっと悩んでるみたいだったが」
掛井「ああ。それも今日までだ」
卒塔婆「……っ!」
掛井「オレは明日、ひらめきと発想力だけで洗濯バサミを使用する」
卒塔婆「……え?」
卒塔婆「ひらめきと発想力だけで……洗濯バサミを……?」
掛井「ああ。最後に、おまえにだけは伝えておこうと思ってな……」
卒塔婆「お、おい待て」
掛井「卒塔婆。今までありがとうな……」
卒塔婆「おい、早まるな!」
掛井「……じゃあな。元気で」
卒塔婆「切るな……!」
ブツッ
卒塔婆「掛井ーーっ!!」
ツー、ツー、ツー……
卒塔婆「……掛井」
卒塔婆「……」
卒塔婆「……まぶたか耳たぶだろ?」
(終)
