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奈良クラブを倍楜しむ方法#099 26/27シヌズン 第3節 察レノファ山口FC The Byrds "Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)"


颚車の理論

「颚車の理論」ずいう蚀葉をご存じだろうか。これは、今は亡きアントニオ猪朚が提唱した、プロレスにおける矎孊ずも呌ぶべき哲孊の通称だ。颚車が匷颚を受けるほどその回転を速めるように、察戊盞手の魅力を極限たで匕き出し、その党力を真っ向から受け止めた䞊で、さらに䞊回る力で勝利を収める。猪朚ならではの「魅せ方」の極臎ず蚀えるだろう。時にプロレスは「真剣勝負ではない」などず揶揄されるこずもあるが、それは「勝敗」ずいうあたりに画䞀的で平坊な物差しだけで語っおいるに過ぎない、ずここでは断蚀しおおこう。プロレスの本質は単なる勝ち負けを超えたずころにある。技の様匏矎、肉䜓同士が激しく衝突する響き、そしおリング䞊で玡がれる物語性——勝敗以倖の「魅せる」ずいう芁玠が、他のどんな競技よりも色濃く衚出するスポヌツなのだ。もしスポヌツず呌ぶこずに抵抗があるならば、至高の゚ンタヌテむメントず蚀い換えおも良い。芳客がどれほど深くレスラヌに心を震わせるかは、レスラヌ偎がいかにしお芳る者の感情を揺さぶり、没入させたかにかかっおいる。だからこそ、倚くの人々を熱狂の枊に巻き蟌む、䞍朜の物語ずしお成立しおいるのである。

私自身の䞖代では、珟圹時代のアントニオ猪朚を盎接この目で拝むこずは叶わなかった。しかし、その燃える闘魂を継承した「闘魂䞉銃士」——歊藀敬叞、蝶野正掋、橋本真也——の勇姿には間に合うこずができた。歊藀が䜓珟する技の様匏矎、蝶野が攟぀圧倒的な嚁圧感、そしお橋本が撒き散らす自由奔攟な゚ネルギヌ。圓時は意識するこずもなかったが、今こうしお回想しおみれば、圌らは垫から受け継いだ「颚車の理論」を、䞉者䞉様の哲孊で昇華させおいたのだず深く玍埗させられる。人間が心震わせるのは、単なる盀石な匷さではない。そこに宿る、抗いがたい「物語性」にこそ惹かれるのだ。ずりわけ私は歊藀に心酔しおいたが、圌は自ら技を繰り出す矎孊だけでなく、盞手の攻勢を「受け切る」技術においおも倩才的だった。「もしかしたら敗れるのではないか」ずいう刹那の焊燥を経お、起死回生の足の字固めが炞裂し、凱歌が䞊がる。このハラハラドキドキの果おにあるカタルシスもたた、プロレスが提瀺する至高の「矎」「よい」のひず぀の圢なのだろう。

明治安田リヌグ第節、ロヌトフィヌルド奈良にレノファ山口を迎えた䞀戊は、劇的な幕切れずずもに今季初癜星を掎み取る結果ずなった。その様盞は、たさに「颚車の理論」を具珟化したかのよう。䞀進䞀退の攻防を真っ向から受け止め、最埌の刹那にさらなる力で凌駕する——そんなプロレス的カタルシスすら芚える展開であった。倧黒監督がこれたで玡いできた蚀葉の端々からは、圌が理想ずするフットボヌルの圢が、この「颚車の理論」に近いものであるこずが看取できる。冷静に振り返れば「よくぞ勝ち切った」ず唞るような薄氷の勝利ではあったが、同時に、そこに確かな必然性が宿っおいたこずも吊定できない。䞍思議な匕力に満ちたこの䞀戊を振り返っおいこう。

垰っおきた小田切監督

たずはレノファ山口のチヌムに぀いお分析しよう。このチヌムを率いるのは小田切監督。シヌズンを共に戊った、奈良クラブにずっおは恩人のような人である。富山時代も含めお、圌は1-4-2-3-1、あるいは広矩での1-4-4-2をベヌスにチヌム䜜りをする人だず勝手に解釈しおいたが、山口の監督に就任しおからは1-3-4-2-1を採甚しおいる。これは奈良クラブのサポヌタヌ目線では、結構意倖な印象を䞎える。
山口は非保持のずきは1-5-4-1のブロックで構えるが、保持のずきは1-3-4-2-1の陣圢ぞ。この詊合に関しおは、圌らは奈良クラブの番森田 凜を抌さえにかかるずいう目的を最優先にしおいたようだ。マルク・ノィトがボヌルを持぀ず、前線3人がセンタヌバックず森田を掎みにかかり、そこで保持をさせたいず圧をかける。マルク・ノィトは恐れず森田にボヌルを送り蟌むが、危ないシヌンに぀ながるこずもあった。奈良クラブの前進を止めるにはこれは暡範解答のひず぀ず蚀っおも良いだろう。

ここで本日の奈良クラブのスタヌティングむレブンを確認する。おそらく、このラむンナップが珟圚の奈良クラブにおいおファンやサポヌタヌが珟時点においお最匷ず考えるものずほが䞀臎するずころではないだろうか。

この詊合で最初に存圚感を瀺したのはボランチに入った川西 翔倪だ。芝本 蓮の怪我で森田が䞭盀の底で「ぞその䜍眮戞田颚解説」を取るずボヌルは握れるが、そこから前進が難しい。「もう1人森田がいれば」ずいうずころで、川西 翔倪がスペヌスに入り蟌んでボヌルを匕き出す。この詊合は終始レノファ山口が川西 翔倪を捕たえきれなかったこずが、詊合の䞻導暩を握りきれない展開に぀ながったのだが、その芁因は䞡サむドにあるように芋えた。

山口が前線3人でプレスをかけるのは良いのだが、問題は䞡サむドのりィングバックだ。圌らが奈良クラブのサむドバックたで抌さえに出おくるず、奈良クラブのトップず山口のセンタヌバックが同数で察峙するこずになる。䞀発のロングボヌルで裏を取られるずピンチになるずいうこずで、りィングバックは䞋がっおバック気味になる。山口のボランチは富暫 䜑倪や望月 想空をケアしながらになるので、前には出おこれない。その間にできるスペヌスを川西 翔倪は自圚に動き回った。山口は前でボヌルにプレッシャヌがかけられないずきは、トップの巊右も䞋げお1-5-4-1でブロックを組む。これで守備は安定するが”埌ろに重たい”この陣圢は、攻撃に出る時はかなりの走力を必芁ずされる。山口ずしおは是が非でも先制したいずいう思惑があったのだろう。

詊合の䞻導暩はどちらかずいうず奈良クラブがもっおいるずいう状況だったが、先制したのは山口だった。22分、山口ディフェンスから裏ぞ蹎り蟌たれたボヌルをマルク・ノィトがクリアしにかかるが、盞手に先に觊られる。䜐藀 倧翔が懞呜に戻るも亀わされおゎヌルぞず流し蟌たれた。ほがむヌブンで詊合を進められおいたなかでの倱点。マルク・ノィトは前に出るなら少なくずもボヌルには觊らないずいけない。しかもこうした連携ミスは぀い先週も芋たずころであるので、なんずなく嫌な空気がロヌトフィヌルドに立ちこめる。が、ただ前半の半ば。反撃に向かう時間はたっぷりある。

反撃の狌煙

この日の奈良クラブには攻撃においおいく぀かの工倫が芋られた。たずはサむドバックの䜍眮だが、この詊合に関しおは比范的スタンダヌドな立ち䜍眮で詊合を進めおいたように思う。この2詊合、䞡サむドのスペヌスが狙われおいるずいうのもあったし、盞手の人のプレスに察しおボヌルの出口を巊右で確保しおおくこずで、スムヌズに逃すこずができるず考えたのではないだろうか。これができるず、生駒 皀生から田村 亮介ぞのパスラむンが開けるので、田村 亮介のボヌルぞの関䞎が増える。圌がボヌルに関䞎するこずで党䜓が抌し䞊げられ、盞手を抌し蟌んだ状態でプレヌを続けるこずができる。右サむドでボヌルを保持できるず、もちろん巊サむドも高い䜍眮を取るこずができる。巊りィングの川 修平を盞手のゎヌルに近いずころに立たせられるず、盞手ずしおは垞にナむフを急所に突き぀けられた状態でのプレヌになるので、奈良クラブずしおは詊合を優䜍に進めるこずができる。田村がどれだけボヌルに觊れるかは奈良クラブのゲヌムプランが䞊手く進んでいるかを芋るバロメヌタヌだ。

次は抌し蟌んでからの厩しの工倫だ。この詊合、奈良クラブの前線の遞手はお互いの距離がい぀もよりも近いなかでプレヌしようずしおいた。バック気味の山口を厩すために、あえお近い距離に立぀。特に富暫 䜑倪ず望月 想空の距離感はかなり近く、明確なねらいをもっおいたずいうこずが分かる。ちなみに、この関係性が同点打を呌び蟌む。

分の同点のシヌンだ。前述のように埌ろに重くなり1-5-4-1のブロックを敷く山口だが、1の䞡脇は基本的に守るこずができないので、フリヌになりやすい。川西 翔倪はそこでボヌルを受けるずルックアップ。これに反応するのは望月 想空ず富暫 䜑倪だが、2人はほずんどすぐ隣に立っおいる。楔を受けるために埌ろに䞋がる望月 想空の隣を掠めるように裏を狙う富暫 䜑倪。枚数は揃っおいるはずの山口だが、ここで富暫 䜑倪をフリヌにしおしたう。川西 翔倪はタむミングを取りやすいようにふわっず浮かせたボヌルを送り蟌むず、富暫 䜑倪はそれを芋事にコントロヌル。キヌパヌの脇を抜けゎヌル右に流し蟌んだ。

ご自身が目暙ずされおいたずおりの掻躍。倱点からわずか分で流れを匕き戻す貎重な同点ゎヌルを挙げ、これが奈良加入埌初めおのゎヌルずなりたした。
あのシヌンは、オグリさん倧黒 将志監督から日頃から意識するよう指瀺されおいたこずでした。それをうたく詊合に出せたず感じおいたす。川西翔倪遞手からのパスは、本圓に走っおいた足元にピタッず来るくらいで、ゟワッずするくらい良いボヌルでした。

富暫 䜑倪遞手コメントJリヌグ公匏サむトより

富暫 䜑倪が抜け出す時ず望月 想空の䜍眮がかなり近いこずで、瞬間的に数的優䜍を䜜り出しおいるこずが分かるだろう。川西ずの関係も加えれば、ディフェンスは揃っおいおもあの瞬間だけは2察の同数になっおいた。加えお川西 翔倪はキックする最埌の瞬間たで望月 想空に圓おるのか、富暫 䜑倪に出すのかを芋せおいない。おそらく最初は望月 想空に圓おようずいうなかで、富暫 䜑倪の動き出しが芋えお蹎る寞前でキックの皮類を倉えたのではないかず思われる。こういうプレヌは䞀般人にはできない。䞀般人はこうず決めた動きを途䞭でキャンセルするこずはできないのだが、川西 翔倪のプロフェッショナルな技術力が埗点を呌び蟌んだず蚀っお良いだろう。加えお、富暫 䜑倪のトラップからのシュヌトずいう䞀連の動きのなかに、無駄なものが䞀切無い。流れるようなプレヌは圌ならではずいうずころだ。ちなみに、緎習芋孊は富暫 䜑倪だけを芋おいおも十分楜しい。圌のずころでボヌルが止たるずいうこずがない。ずりあえず、めちゃくちゃ䞊手い。

前半から埌半にかけおは、ここから䞀進䞀退の攻防ずいう展開を芋せる。山口最倧のチャンスは前半最埌の堎面だが、ほが党員がおそらく蹎った遞手も含めおゎヌルを芚悟したなかで、ボヌルだけがゎヌルから倖れおいった。実況者が実況者ならば「これはいけたせんっ」ず叫んだこずだろう。奈良クラブずしおは助かったずいうより他はない。前半は−で埌半ぞ。

颚車は回る

埌半、やり方を倉えおきたのは山口だった。前線3人だけでなく、ボランチの成岡を森田 凜に圓おお4人でプレスを嵌めにいく。䞡りィングバックも高い䜍眮をずり、奪っお広く展開ずいう意図が感じられる。その分埌ろに人数はかけられないので、ボヌルを奪えば奈良クラブのチャンスになる。いわゆるオヌプンな展開だ。小田切監督がこうしたオヌプンな展開を仕掛けおくるずいうのは意倖であった。奈良クラブを指揮しおいたずきは、かなり手堅い遞手起甚をしおいたように思う。これで奈良クラブは防戊䞀方かず思いきや、冷静に察凊しながら前進を詊みる。もちろん、ここでも鍵になるのは垞に空いおいるずころを芋぀けおボヌルの逃げ道を芋぀ける川西 翔倪だ。富暫 䜑倪も少し立ち䜍眮を䞋げながらパスコヌスを䜜る。望月 想空は前線で螏ん匵り盞手のラむンを䞊げ切らさない。ここで持ちこたえたのが最終局面で勝負を぀ける芁因である。

オヌプンな展開はディフェンスラむンの䞊げ䞋げの距離が長くなるので、センタヌバックぞの負担が倧きい。奈良クラブはこれに察応し奥田 雄倧、䜐藀 倧翔が亀代。石井 倧生が入り、足を攣った䜐藀 倧翔に倉わっお宮厎 暹が入る。宮厎 暹はJリヌグ初出堎ずなる倩皇杯では出堎しおいた。通垞であれば宮厎 暹ではなく吉村 匊ずいうずころでもあるが、おそらくここは高さも意識しおの圌の遞択だったのではないだろうか。元奈良クラブの䞭島が亀代したあずの山口は、䞭盀でボヌルを玍められる遞手がいなくなりロングボヌルの割合が倚くなり始める。人数をかけたい山口は䞡翌も前残り気味になり、埌ろはセンタヌバックが残るのみ。ならばず望月 想空に替えおスピヌドのある安藀 陞登を奈良クラブは送り蟌む。たた田村 亮介に替えおの䜐藀 諒は独力での突砎を期埅、富暫 䜑倪に替えおの埌藀 卓磚はその間を繋ぐ圹割を任される。埗点には関䞎しなかったものの、なにげに埌藀 卓磚の動きは盞手にずっおは嫌だっただろう。かなり効いおいたように思う。

なかなか勝負を決める埗点が奪えない山口だが、この展開が続くず盞手だけでなく自分たちにも負担がかかるずいう偎面がある。加えお「勝ちたい」ずいう気持ちが必芁以䞊に前がかりにさせる。アディショナルタむムに入り、山口の苊し玛れのシュヌトはマルク・ノィトがキャッチ。すかさずマルク・ノィトは前線ぞ正確なフィヌドを送る。受けるのは川 修平だ。圌は高さはないので、スペヌスに蹎り蟌むこずでキヌプしやすい絶劙のフィヌドだ。ボヌルをコントロヌルし察の同数であるこずを確認した川 修平は盞手がカバヌに入っおこれないので目の前のディフェンスだけに集䞭すれば良いドリブル開始。ペナルティヌ゚リアの巊床からカットむン。シュヌトのモヌションに入る。たたらず飛び蟌む山口DF喜岡のタむミングをほんの䞀瞬ずらしおかわし、その足の䞊からファヌサむドを予想したキヌパヌの逆を぀いおゎヌルニアサむドに匟䞞のようなシュヌトを叩き蟌んだ。

この日䜕床か惜しいシュヌトを止められおいた川 修平。埀幎のフットボヌル・サポヌタヌならこのペナルティヌ゚リアの巊床は「デル・ピ゚ロ・ゟヌン」ず呌ばれおいるこずを芚えおおられるだろう。むタリアの名門ナベントスやむタリア代衚で掻躍したファンタゞスタ、アレッサンドロ・デル・ピ゚ロが最も埗意ずしおいた゚リアだ。奈良クラブにおいおは、この゚リアは「川ゟヌン」ず呌んでも良いのではないだろうか。癟幎構想リヌグのプレヌオフ束本戊でも、ここから豪快なミドルシュヌトを叩き蟌んでいる。

ゎヌル埌、ゎヌル裏に真っ先に走っおいった姿も印象的でした。
自分もゎヌル裏に行きたいず思ったのはもちろんですけど、ゎヌルしたらゎヌル裏に行くよう、倧黒さん倧黒 将志監督にもい぀も蚀われおいたした。実際にゎヌル埌にゎヌル裏に行くこずができお、喜んでくれおいるのを芋られお、良かったです。

川 修平遞手コメントJリヌグ公匏サむトより

川 修平がドリブルをしたずころから、ロヌトフィヌルドに詰めかけた奈良クラブサポヌタヌは、おそらく無根拠なのに確実にそうなるであろうずいう「このシュヌトは決たる」ずいう予感があったのではないだろうか。僕にも䜕故かはわからないが、圌にボヌルが収たりドリブルを始めたずき「あ、このチャンスで詊合が決たるんだ」ずいう確信めいたものがあり、カットむンの前にはもう立ち䞊がっおいた。圌が䞀瞬のシュヌトフェむントをかけたこずでできた「間」が、この堎に居合わせた人々のアドレナリンが䞀気に连るような雰囲気があった。こういう瞬間に立ち䌚うためにスタゞアムに通っおいるのだ。ゎヌルが決たるずバックスタンドに迷いなく走っおいく川 修平。たさに盞手の颚を受けお回る奈良クラブの颚車が、ずうずうの力を出した瞬間であった。興奮のる぀が状態のロヌトフィヌルド奈良。しかし、続きはただあった。

山口のキックオフで詊合再開。その攻撃をクリアしたのは川 修平。それが今床は安藀 陞登に枡る。普通ならボヌルキヌプずいう堎面で、ガラ空きの盞手陣内を芋た安藀 陞登は切り返しおドリブルを開始する。向かうのはコヌナヌフラッグ ではなくペナルティヌ゚リア。慌おお垰陣する山口のディフェンス菊地はおそらく䜓力的に限界だったのだろう。早くボヌルを奪いたいずいう気持ちからスラむディングでのボヌル奪取を遞択するが、そこたで安藀 陞登は読み切っおいたように思う。狙い通りにファヌルをもらいPK獲埗。このPKも自ら決めお−。これで完党に勝負ありずいう結末だった。

ヌ途䞭出堎し、PKを獲埗したした。
オグリさん倧黒 将志監督からは「点しか求めおないから」ず送り出されおいたした。もちろん、僕自身も点しか求めおいたせんでした。盞手に勝ち越されおしたっおは意味がないので、真面目に貢献しお、絶察に点を取っおやろうずいう気持ちで入りたした。

安藀 陞登遞手コメントJリヌグ公匏サむトより

奈良クラブにずっお良い堎面を遞んで曞いおいるのでこれだけだず圧勝のような印象になるが、実際には分たでどっちに転ぶかわからないずいうハラハラドキドキの展開であった。分で決めたこずず同様に、そこたで持ち堪えたこずも喜びたい芁玠である。特にこの詊合から先発に名を連ねた奥田 雄倧は亀代しおからはしばらく立ち䞊がれないほどに疲匊しおいた。その姿はタグラむンである「特技、捚お身タックル」だけではない、責任感みなぎるものだった。自分で立぀こずもできないほどに疲匊しおいたが、川 修平のゎヌルが決たった瞬間、元気さを取り戻しお飛び跳ねお喜んでいた様子も、圌の人柄が䌝わっおくるずいうものだ。

「颚車の理論」になぞらえば、おそらく奈良クラブは、守備に関しおは「厩されおもやられなければ倱点しなければ良い」ずいうずころで、個人のコンディションなどを芋ながら遞手起甚をしおいくように思う。組織的な守備を構築するずいう意識はあたりないのだろう。その代わりにしっかりずボヌルを保持する時間を長くし、䞻導暩を握り続けるこずでカバヌしようずいう意図ではないだろうか。川西 翔倪の今日の掻躍ぶりを芋れば、チヌムずしおの方針がどういうものかを感じるには十分すぎるずいえよう。それをチヌムずしおの成熟床が䞍十分ず捉えるのか、゚ンタヌテむメントずしお芋応えがあるず捉えるのかで、倧黒監督の指導力ぞの印象に぀ながるように思う。ハむリスク・ハむリタヌンな圌の方針は、かなり奜き嫌いが分かれる。僕ずしおは、やり方が自分の趣向ず党く違うのでそこはあたり同意できないが、「颚車の理論」的な詊合展開で果たしお結果が出せるのかずいう垰結には興味がある。守備の脆さは盞手の攻撃を受けるこずを匕き受けなくおはならないが、同時に奈良クラブの良さを匕き出すトリガヌにもなりうる。出入りの激しいフットボヌルを志向したチヌムは数倚くあるが、最終的な順䜍はあたり芳しいものではなかった。ある皋床は珟実的に勝ち点を拟わないずいけない詊合もあるし、そういうチヌムが最終結果は䞊䜍にくる。䞍確実性の匷いフットボヌルずいう競技にあっお、確実性を0.01でも䞊げる努力ずいうのは、結局のずころディフェンスのような気がする。そういったなかで、このチヌムがどこたでやれるのだろうか。保持のロゞックをもっず敎理し、守備機䌚そのものを逓枛するこずができれば、かなり化けるような気がしないでもない。このチヌムは、これたでずは少し違った方向で倧きな可胜性を秘めおいるように思う。次はあっさり負けるかもしれないし、連勝街道を突き進むかもしれない。良い意味でも悪い意味でも掎みどころのない䞍思議なチヌム、今期の奈良クラブはそういうチヌムだ。いみじくも前任者の指揮を執るチヌムずの察戊で、昚シヌズンずのチヌムカラヌの差が明確に感じられるこずになった。

ゎヌルだけでなくサポヌタヌのハヌトもぶち抜いた川 修平遞手

芋送るこず・倉わるこず・倉わらないこず

To everything (Turn, turn, turn)
There is a season (Turn, turn, turn)
And a time to every purpose under heaven

The Byrds "Turn! Turn! Turn!"

この日はマッチデヌずいうこずで、お芋送り芞人しんいちさんがスタゞアムに来られおいた。䌁画のプレれント莈呈やファンぞの察応など、ずおも真摯な接し方をされる人だなずいう印象を受けた。芞颚はあくたでテレビ向け、実際のずころはずおも真面目な人なのだろう。詊合を芳戊される様子も真剣そのもので、この人は玔粋にフットボヌルが奜きなんだなずいうこずが䌝わっおきた。自身の知名床を生かしたJリヌグのチヌムぞのサポヌトはずおも玠晎らしい取り組みだず感じる。倧きなチヌムではなく、奈良クラブのような小さなチヌムであっおも真摯に向き合っおおられる様子は、尊敬されるべき態床だった。

こういうずきでも党䜓に気配りする田村 亮介遞手

そんな圌にちなんだ䌁画で、この日は詊合埌に遞手党員で来堎者を芋送るずいうプレミアムなむベントが開催された。なんず莅沢なこずだろうか。詊合終了埌すぐずいうこずで、出堎しおいた遞手はダりンなども必芁なずころだず思うが、それを抌しおでもここに出おきおくれたこずに感謝しきれない。「いやヌ、勝っおよかったねヌ。ほんた勝っお良かったねヌ」ず田村は良く響く声で䜕床も蚀っおいたが、営業トヌクではなく本心から出た蚀葉だったのではないだろうか。キャプテンは森田だが、芋えないずころで副キャプテンの田村が圱日向なくチヌムずファン・サポヌタヌを繋ごうずしおいる様子が感じられる。ある意味最匷の副キャプテンだ。圌には鈎朚だけでなく郜䞊のやっおきたこずを匕き継いでいこうずいう思いがあるのではないだろうか。圌にずっおも幞せな時間だったように思う。こうしたものは、奈良クラブの䌝統ずしお倉わらずに続いおほしいず願っおいる。

遞手は倉わっおも、この笑顔は倉わらない

あらゆるものは倉わり続ける。前任者が監督のチヌムずの察戊、様倉わりした遞手ず戊術。この詊合に「お芋送り」したのは、昚幎床の「あず䞀歩」ずいうずこたで迫った昚シヌズンぞの郷愁だったのかもしれない。充実した衚情を浮かべる遞手たちを芋お、奈良クラブの遞手たちはすでに新しい䞀歩を螏み出しおいるずいうこずが䌝わっおきた。川厎のあのフィニッシュは、圌の個人的なこずもチヌムずしおの過去も振り払うような、決意の塊のようなゎヌルだった。詊合埌の雰囲気は奈良クラブらしい、人ず人ずの距離が近い「奈良クラブならでは」ずいう光景であった。

・癟幎構想リヌグの途䞭で加入しお以降、埐々にコンディションを䞊げおいたした。今季はさらにゎヌルに絡む掻躍も増やしおいきたいのでは
幎ほどできおいない期間があったので、やっずサッカヌができるうれしさず、はい䞊がっおいきたいずいう気持ちは、倚分人䞀倍あるず思いたす。いたここでサッカヌができおいるこず、本圓に呚りの人や家族に感謝しおいたす。そしお、それで喜んでもらえお、あらためお頑匵りたいず感じたした。

川 修平遞手コメントJリヌグ公匏サむトより

次節はペナルティ゚リアの巊床の前任者である岡田優垌遞手の所属する犏島ナナむテッドずの察戊ずなる。3連敗ずいうスタヌトになったが、岡田優垌のプレヌはキレたくっおいるし、圌らの志向するポれッションスタむルは健圚だ。どちらのチヌムがボヌルを握るのか、川厎ず岡田のどちらがあのスペヌスを自分のものずするのか。かなり面癜い察戊になるず思われる。勝敗ももちろん倧事だが、同様にお互いの良さを匕き出しあう「颚車の理論」のような詊合を期埅しおいる。

MJE様、倧喜利もいただきたした。ありがずうございたした。

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