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仕事が遅い人ほどAIを使うべき理由|生成AI実務入門


「また今日も自分だけ残ってる」と思いながら、デスクを見つめたことはないだろうか。

周りの人はもう帰り支度を始めている。

メールを一本書くのに20分かかって、何度も見直して、それでも「これでよかったかな」とモヤが残る。

そういう感覚が続いていると、じわじわと自信がなくなってくる。

でも今日は、少し見方を変えてほしい。

仕事が遅い人ほど、生成AIを使った時の変化が大きい。
これ、本当の話だ。

この記事では、生成AIを実務でどう活かすかを、初心者の目線でできるだけ具体的に書いていく。

難しい専門知識はいらない。

「自分にも使えそうかも」と思えれば、それだけで十分だと思っている。

「仕事が遅い人」にAIが向いているのはなぜか?

仕事が遅い人ほど、生成AIを使った時の恩恵が大きい。

理由はシンプルで、「自分がどこで詰まっているか」を体感として知っているからだ。

たとえば、こんな経験はないだろうか。

取引先への返信メールを書こうとして、最初の一文が浮かばない。

「お世話になっております」の次が出てこない。
気づいたら30分が消えていた。

こうした「詰まりポイント」は、仕事が遅い人ほど具体的に把握している。

どの作業で止まるか、どの場面で考えが回らなくなるか、が自分の感覚としてわかっている。

そしてそれは、AIを使う場所を見つける上で、大きなアドバンテージになる。

「どこで詰まるか」がわかれば、「どこにAIを使えばいいか」もすぐにわかる。

一方で仕事が速い人は、もともとそうした詰まりが少ない分、AIを使いどころを見つけにくい、という面もある。

僕は以前、記事を書くために外注のライターを何人か使っていた。

一本の記事が完成するたびに指示書を作って、原稿を確認して、修正依頼を出して、そのやり取りだけでかなりの時間とコストがかかっていた。

それが今は、AIに切り替えてすべて一人で完結している。

55歳で、月に数回は全国出張がある中で、毎日の作業時間は1時間ほどだ。

それでも複数のSNSやブログを動かせているのは、「仕事が速いから」ではない。

「AIが自分の苦手な部分を補ってくれているから」に他ならない。

「自分がどこで詰まっているか」を知っている人は、AIを使い始めた瞬間から、使い方の見当がつきやすい。

これが、仕事が遅い人にとって、じつは一番の強みになる。

生成AIで実際に何が変わるのか|実務の具体的な変化

生成AIを使い始めると、まず「書くこと」にかかる時間が大幅に短くなる。
仕事の多くは「何かを書く作業」で占められているからだ。

昼休みに一人でご飯を食べながら、スマホでChatGPTを開く場面を想像してほしい。

「午後の定例会議に向けて、進捗報告メールのたたき台を作ってほしい。プロジェクト名はABC、進捗率は70%、懸念点は納期調整が必要なこと」

これだけ入力すると、数秒でそれなりに使えるメール文が出てくる。
完璧なわけじゃないけれど、「ゼロから書く」よりはるかに速い。

ここに、思っている以上に大きな差がある。

「ゼロから考えて書く」のと「ドラフトを確認して直す」のでは、脳への負荷がまったく違う。

これは、実際に使い始めると一番早く実感できる部分だ。

報告書や提案書も同じで、「最初の一段落が出てこない」「構成が思い浮かばない」という場面でたたき台を出してもらうと、そこから先がぐっとスムーズになる。

会議のメモをざっくり貼り付けるだけで、読みやすい議事録に整理してくれることもある。

完全ではないが、「ゼロから書く議事録」と「AIが整理したものを確認・修正する議事録」では、かかる時間が段違いだ。

以前、取引先への謝罪メールを書かなければならない場面があった。

言い回しに悩んで、下書きを3回書き直して、それでも送信ボタンを押すのに時間がかかった。

今なら、状況をいくつかの点にまとめてAIに投げれば、1分もかからずたたき台が出てくる。

あとは自分の言葉に直して、内容を確認して送るだけだ。

「完璧なものをゼロから作ること」を、「ほぼ完成したものを磨くこと」に変える。

それだけで、仕事のリズムがまるで変わってくる。

「AIは仕事ができる人のもの」は大きな誤解だった

ここで少し、立ち止まって考えてほしいことがある。

「AIって、IT系の人や、もともとデキる人が使うものでしょ?」

こう思っていないだろうか。

これは、かなりの誤解だと思っている。

仕事が速い人・デキる人は、すでに自分なりのやり方がある。

テンポよく仕事をこなす方法を身につけているから、AIがなくても、どうにかなってしまう。

だから「AIをどうしても使いたい」という切実な動機が生まれにくい。

でも「文章を書くのが遅い」「構成を考えるのが苦手」「何から手をつけていいかわからない」という人は違う。

AIを使った瞬間に、「これ、自分が一番苦手なことを全部やってくれる」という感覚が生まれる。

その切実さが、AI活用の上達を速める。

副業を続けてきた中で、さまざまな人のAI活用を見てきた。

もともと要領がよくて仕事が速いタイプより、「自分一人では絶対に無理」という気持ちを持っていた人の方が、使い方をよく工夫して、じっさいに結果を出していた。

「この人を見習えば自分も速くなれる」という発想より、「自分が詰まる場所にこそ、AIを使う意味がある」という発想の方が、はるかに近道だ。

「向いてないかも」と思っている人の多くは、じつは向いている側にいる。
使い始めてみると、割とすぐ実感できることだと思う。

初心者が最初に試すべき3つの使い方

最初に試す場面は、「自分が一番時間を取られている作業」を1つ選ぶだけでいい。

ChatGPT(無料版で十分)かGemini(Googleアカウントがあれば使える)を開いて、日本語で話しかけるだけだ。

入力する時のコツは、「誰に」「何を」「どんな状況で」の3点を入れることだ。

この3つがあるだけで、出てくるアウトプットがぐっと使いやすくなる。

最初に試してほしい場面を、3つに絞って紹介する。

一つ目は、メールのたたき台作成だ。

「取引先のA社に、来週の打ち合わせ日程を1週間後ろ倒ししてほしいというメールを書いてほしい。理由は社内の都合で、丁寧な言い回しで」
これだけ入力すると、そのまま使えそうな文章が数秒で出てくる。

二つ目は、報告書・議事録の整理だ。

手書きのメモや箇条書きをそのままコピーして貼り付けて、「これを上司向けの週次報告書にまとめてほしい。

簡潔に、200字以内で」と添えるだけでいい。
見やすい形に整理してくれる。

三つ目は、「何を言えばいいかわからない場面」での下書き作成だ。

「部署の朝礼で、今月の目標について2分間話す内容を考えてほしい。

聞き手は同じ営業部の10人」と入力すると、話す内容の骨格が出てくる。
あとは自分の言葉に直すだけだ。

最初は「なんか違うな」と感じることもある。
でも、それは普通のことだ。

「もう少し短くして」「もっとやわらかい言い回しにして」と返すだけで、AIはすぐ調整してくれる。

この「直しながら使う感覚」に慣れることが、最初のステップになる。

最初の1週間は、精度より「とにかく1回使ってみること」を目標にしてほしい。
それだけでいい。

続けるのが苦手な人でもAIが習慣になる理由

「どうせ自分は続かないから」と、最初から諦めている人がいる。

でも、AIに関して言えば、そんなに心配しなくていい。

AIは、続けるためのハードルが他のことに比べてとても低い。
理由はシンプルで、「完璧にやろうとしなくていい」からだ。

毎日1時間ほどの作業で、365日コンテンツを動かし続けられているのは、「完璧にやろうとしていないから」だと思っている。

「今日はこのメールを一本だけAIで書いてみよう」
そのくらいの気持ちで始めると、気づいたら続いている。

もう一つ、地味に大事な理由がある。

AIは「こんなこと聞いていいのかな」という遠慮が一切いらない。

上司や先輩には聞きにくい「今さら感のある質問」も、AIには何度でも聞き直せる。

「もっとわかりやすく言って」「もう一回、別の言い方で説明して」と何度返しても、怒らない。

これが、思っている以上に「使い続ける理由」になる。

外注ライターを使っていた頃は、「この指示、ちゃんと伝わっているかな」「返し方が失礼じゃないかな」と、やり取りの気遣いで地味に疲れる場面があった。

AIに切り替えてから、そういったストレスがなくなって、純粋に「作業だけ」に集中できるようになった。

それが習慣化につながった、と今では感じている。

「今日1回使えたらOK」という基準で始めてほしい。
それだけで、意外と続く。

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エクセル形式なので、仕事中に開いていても周りから見て違和感がない、というのも地味にありがたい。

「入力の仕方がわからなくて困っている」という人の出発点として、参考にしてみてほしい。

まとめ|今日から始めるたった1つのこと

この記事を通して伝えたかったのは、「仕事が遅い人ほど、生成AIを使った時の変化が大きい」ということだ。

速い・遅いは関係ない。

「どこで詰まっているか」を体感として知っている人ほど、AIを使う場所がはっきりする。

そしてAIが最も得意なのは、まさにその「詰まりポイント」を埋めることだ。

今日からできることは一つだけ。

「自分が一番時間を取られている仕事を1つ選んで、AIに話しかけてみること」。

うまくいかなくてもいい。
「使う習慣を作ること」が、唯一にして最大のコツだ。


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