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妖怪以上人間未満の日々


夫が9連休中である。



朝早く起きなくてもいい。ワイシャツの洗濯をしなくてもいい。水筒を洗わなくてもいい。たしかに生活は楽になるのだが、ひとりの時間がないことと、気軽にUberできないことがつらい。



夫は、ただ私がUberのアプリを見ているだけで、「またそんな体に悪いものばっか食べようとしてる」と小言を言ってくるので、おちおちアプリも開けない。べつに頼もうとしてるわけではなく、「こんなお店があるー!」とか「次はこれ食べよー!」とかって見るのが好きなのに。



夫は料理が趣味なので、連休中の食事はほとんど作ってくれている。私に任せるより健康的な食事が食べられるからだろう。夫の作る食事は野菜だらけでつまらない。
(作ってもらってるくせに文句言うんじゃない!)



あー、ケンタとか、あるいはケンタとか、もしくはケンタとかが食べたいなぁ…






せっかくの連休だが、夫も私も超インドアなのでどこも出かけない。今のところ、昼に起きて食べて飲んで酔っ払って明け方に寝るだけのくり返しである。ネットスーパーというものを活用し始めてしまった私は、下手するとほんとに一歩も外に出ないまま1日が終わる。



ゲームをしたり仕事をしたり本を読んだり映画を観たりと、自分の中ではそこそこ充実しているのだが、母からは「いい大人なんだから人間的な生活をしなさい」と怒られている。



人間的な生活ってなんですか。



もし、母の言うそれが「朝早く起きて、きちんと家事をして、健康的な食事を作って食べて、夕方日が暮れたらウォーキングでもして、夜はお酒なんて飲まずに早く寝る」という生活なら、私は人間じゃなくてもいい。父にも昔から「葉月はまだ人間になりきれてないんだよな?」と言われていたし、私は妖怪以上人間未満の出来損ないなのかもしれない。



連休4日目あたりで夫と映画を観ようとなり、まだ昼間だったのでシャッターをしめて部屋を暗くした。映画を観終わりシャッターを開けると、雨が降っていた。



私は再びシャッターを閉めた。予報によると、これから台風が来るらしい。だったら台風が去ってからシャッターを開ければいっか。



連休6日目。未だ、我が家のシャッターは開いていない。笑



私は人間になりきれていないから、陽の光を浴びたら溶けるのだ。夫の連休はあと3日。夫が出勤したらちゃんと人間に戻って、窓を開けて部屋の空気も入れ替えよう。それまではこの冷たく暗い部屋の中で、静かに目覚めの日が訪れるのを待つことにする。






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