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生きている茅葺の屋根

佐賀県基山町(きやまちょう)にある1300年の歴史に支えられた古刹 大興善寺へ。本堂の裏山は契園(ちぎりえん)という公園になっていて5万本のつつじが植えられています。通称つつじ寺として地域の皆さんに親しまれ、ちょうど見頃のGWには多くの観光客で賑わいます。

きぼうの坂という127段の石段を上り山門をくぐり本堂を後にして、斜面に沿ってつつじを見上げながら裏山を登っていきます。山頂近くまて登って斜面を見下ろすとつつじがいくつもの層になっています。青紅葉が一層つつじの色を引き立てていました。

本堂の屋根は茅葺です。正面側二面の屋根にはいい感じで草が茂ってなかなかの風情です。
裏山でつつじを楽しんだ後に本堂まで戻ると裏側の屋根二面が見えました。茅葺は葺き替えられた直後のようで、綺麗に切り添えられたばかりのおかっぱ頭のよう。ご住職のお話では、葺き替えは大分の職人さんにお願いしていて、今は茅乃舎さんの葺き替え中なので、その次に葺き替えていただくとのことでした。葺き替えマチですね。
その横にある庫裏(寺務所)の屋根も茅葺でした。こちらはかなり草が生い茂っていて、私の大好物な感じです!
多くの方がお参りする本堂、関係する方が出入りする庫裏、共に人の賑わいがあり今を生きている建物だなぁ〜、と感じました。

先日、国重要伝統的建造物保存地区にある茅葺屋根の住宅を見ました。綺麗に葺き替えられていたのですが、建物は利用されておらず保存されているだけ。出入り口はピタリと閉まっていてなんだか死んでいる建物のように感じました。個人で維持管理するには限界があるのだと思います。自治体やNPO法人などによる利活用を検討中だと良いのですが。

地域に住む方から基山の宝のような存在だと聞いた大興善寺の茅葺の屋根を見たら、この屋根は生きてる〜、と感じた建物がたりです。


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