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【動画付短線小説】【JACK】─倖兞 途䞭の䞖界第䞉倜 ゚ルフの祭祀

翌朝だった。

オヌク垝囜ぞの街道。赀い倧地が、遥か圌方たで続いおいる。也いた突颚の音が、少し東にある死の峡谷にこだたしおいた。

オヌクの少幎は嬉しそうに先を歩いおいる。
「もうすぐ、゚ルフの集萜です」

五島は静かにコヌヒヌを飲む。
「遠いな」

南雲は少幎から受け取った地図を芋おいた。
「そろそろ着く」

飛鳥は汗を拭う。
「本圓に異䞖界なんですね  」

神宮寺は小さく笑った。
「今さらか」

五島はブラックを䞀口飲む。
「私は人間だ」

å…šå“¡
「  」

――

倧暹の囜、゚ルフィリア。数千幎の歎史を持぀、倧聖暹神殿。

癜い石柱。透き通る颚。巚倧な暹朚が空を芆っおいる。その䞭心で、巚倧な氎晶が静かに脈動しおいた。

祭祀たちは旅人たちを芋るなり、驚いた衚情を浮かべる。
「珍しい  」
「人間ず、オヌクの子  」

飛鳥
「オヌク」

祭祀
「  耳以倖、ほが人間ですね」

少幎
「やっぱり」

五島
「だから、怜査を受けるんだろう」

飛鳥
「珍しく、たずもなこず蚀いたしたね」

五島
「違う」

――

祭祀が静かに頭を䞋げた。
「旅人の皆様。皮族怜査を受けおいただきたす」

飛鳥
「本圓にやるんですね」

少幎は誇らしげに胞を匵る。
「人を知るものは智なり、自らを知るものは明なり」

飛鳥、吹き出す。
「今床は老子」

神宮寺
「どこで芚えたんだ」

南雲
「謎が倚い少幎だ」

五島
「  怜査を受けるたでもない」

å…šå“¡
「  」

――

巚倧な氎晶。淡い光。

最初に、神宮寺。氎晶が柔らかく茝き、ゆっくりず琥珀色ぞ倉わる。

皮族人間
職業適性酒堎のマスタヌSS
聞く力蚈枬䞍胜
察人調停EX

飛鳥
「そんな職業、あるんですね  」

祭祀
「ありたす」

神宮寺
「  ただのバヌテンダヌだ」

祭祀
「はい。酒堎のマスタヌは、道具屋の商人ず同じくらい、どこの街にもいる職業です」
少し間を眮いお、
「ただし、SS適性は珍しい。人が自然ず集たり、争いが収たり、垰る堎所になりたす」

飛鳥
「すごい  」

神宮寺
「  倧袈裟だな」

五島
「違う」

祭祀
「もちろん、本人の自芚はありたせん」

神宮寺
「  そうか」

――

次に、飛鳥。氎晶が淡い蒌色に茝く。

皮族人間
職業適性倜の語り郚SS
補助魔法適性A
共感魔法S
蚘憶投圱A
沈黙結界A

祭祀
「語り郚は剣を持たぬ。だが、蚀葉で心を支える。叀代には、小さな魔法を䜿う者もいた」

飛鳥
「えっ、魔法」

神宮寺
「䟿利そうだな」

飛鳥
「神宮寺さんは」

祭祀
「粟神安定系の補正はありたす。ですが、魔法ずいうより、職業特性です」

神宮寺
「  なるほど」

五島
「面癜いな」

長老
「お嬢さんは、倜の語り郚か」

飛鳥
「䜕ですか、それ」

「珍しい職業ではない。酒堎にも、旅籠にも、王郜にもいる。ただ、SS適性は皀だ。人の孀独を受け止め、蚀葉で灯をずもす者」

神宮寺、静かに頷く。
「  らしい」

飛鳥
「耒められおる気はしたす」

五島
「浮かれるな」

飛鳥
「䜕でですか」

――

続いお、南雲。氎晶が犍々しい赀になる。祭祀たちがざわ぀く。

若い神官
「  おかしい」

飛鳥
「え」

氎晶に文字が浮かぶ。

皮族人間
職業適性狂戊士S
統率A
生存本胜EX
恐怖耐性蚈枬䞍胜
感情衚珟著しく䜎い

飛鳥
「狂戊士」

神宮寺
「  意倖ではないな」

少幎
「すごい」

南雲
「䜕だ、それは」

祭祀が困惑した衚情で答える。
「通垞、狂戊士適性を持぀者は怒りによっお力を増幅させたす。しかし、この方には怒りの波動がありたせん」
「怒りではなく、沈黙によっお粟神を統埡しおいたす。極めお皀な、静寂型狂戊士です」

長老
「この男は、怒りで戊うのではない。芚悟で戊う。死を受け入れた者だけが持぀、静かな狂気だ」

南雲
「意味が分からん」

神宮寺
「たあ、そういうこずだ」

飛鳥、腹筋厩壊。
「䜕ですか、その厚二病みたいな職業」

神宮寺
「䌌合っおいる」

南雲
「俺は普通の人間だ」

五島
「違う」

南雲
「  䜕だず」

五島
「普通ではない」

神宮寺
「吊定はしない」

飛鳥
「そこは吊定しおくださいよ」

少幎
「狂戊士様」

南雲
「やめろ」

――

長老が巚倧な氎晶ぞ手を眮く。
「この䞖界では、肉䜓は噚に過ぎぬ。真に蚈枬されるのは魂の密床だ。䜕を守り、䜕を捚お、䜕を抱えお歩いおきたか。それが力ずなっお珟れる」

飛鳥
「じゃあ、五島さんが最初から匷いのっお  」

長老
「圓然だ。これほど重い魂を、私は芋たこずがない」

五島
「違う」

――

次に、少幎。氎晶が淡い金色に茝く。

皮族オヌク族垌少亜皮

少幎
「やった」

飛鳥
「ほが人間じゃん」

五島
「違う」

――

そしお、最埌に五島が前ぞ出る。

その瞬間、氎晶が䜎い唞り声のような音を立お始めた。祭祀たちの顔色が倉わる。

長老がゆっくりず立ち䞊がった。
「  止めろ」

若い神官
「しかし、芏則です」

長老は静かに銖を振る。
「分かっおおらぬ。この氎晶が恐れを瀺すのを芋たのは、䞉癟幎ぶりだ」

五島
「  」

神宮寺
「たた面倒なこずになりそうだな」

南雲
「最初から分かっおいた」

飛鳥
「絶察、䜕か出たすよね」

五島
「  気にする必芁はない」

å…šå“¡
「  」

――

やがお、祭祀たちが重い沈黙に包たれた。若い神官が震える声で報告する。
「  結果が出たした」

長老
「蚀いなさい」

神官
「倧倉、申し䞊げづらいのですが  」

五島は神殿の䞭でもブラックコヌヒヌを飲んでいる。神宮寺は少し困った顔をしおいた。

祭祀が恐る恐る口を開く。
「あなたの皮族は  」
長い沈黙。
「人間ではありたせん」

静寂。

飛鳥が吹き出しそうになる。五島は特に驚かない。
「  そうか」

祭祀はさらに声を小さくした。
「正確には、アンデッドに分類されおいたす」

神殿がざわ぀く。若い゚ルフたちが䞀斉に埌退する。

飛鳥
「えっ」

神宮寺
「  たたか」

南雲
「予想通りだ」

五島
「違う」

祭祀
「ただ  普通のアンデッドずは明らかに異なりたす」
「通垞のアンデッドには死ぞの執着がありたす。怚念、憎悪、未緎、枇望。しかし  この方にはそれが存圚したせん」

氎晶に文字が浮かび䞊がる。

皮族䞍明
分類アンデッド
危険床蚈枬䞍胜
支配欲れロ
名誉欲れロ
王䜍継承意志れロ
執着ブラックコヌヒヌ

飛鳥、笑い転げる。神宮寺、深いため息。南雲、完党無反応。

五島
「  䜕だ、それは」

祭祀
「さらに異垞なのは粟神状態です。死を恐れおいない。氞遠を望んでいない。救枈を求めおいない。にもかかわらず、存圚を継続しおいる」

長老
「王は、王になろうずする。魔王は、䞖界を欲する。賢者は、真理を求める。階士は、完成を願う。だが――」
「この男は、䜕も求めおいない。故に、最も理解できぬ。そしお、最も恐ろしい」

飛鳥
「恐ろしいんですか」

長老
「完成した者は、歩かない。だが、途䞭の者は、どこたでも歩いおゆく」

五島
「  倧袈裟だ」

長老
「いや。お前は、初めお芋る皮類の旅人だ」
「通垞、䞍死者は氞遠を望む。だが、この男は違う。氞遠すら、途䞭の颚景ずしお受け入れおいる」

祭祀は叀文曞を開いた。
「叀代文献に、ただ䞀぀だけ、近い蚘述がありたす」
「――途䞭の者」

完党な沈黙。

五島が静かにコヌヒヌを眮く。
「  それなら、合っおいる」

祭祀
「え」

五島
「私は、途䞭の人間だ」

祭祀
「人間ではないのですが  」

五島
「違う」

その瞬間、神殿の奥で、オヌクの少幎が涙を流しながら叫んだ。
「やっぱり、哲人王様だった  」

五島は深いため息を぀く。
「違う」

南雲が少幎の頭を軜く撫でた。
「  垰るぞ」

少幎は涙を拭った。
「はい」

五島は静かに立ち䞊がる。
「途䞭だからな」

ただ、倧聖暹だけが、颚に揺れおいた。

――【JACK】─倖兞 途䞭の䞖界第䞉倜 ゚ルフの祭祀 完

䜕者であるかより、
䜕を抱えお歩くか。
完成した者は、歩かない。
途䞭の者だけが、
颚景を倉えながら、
どこたでも歩いおゆく。
人は、剣だけで旅をしない。
垰る堎所を䜜る者。
語り継ぐ者。
戊い続ける者。
そしお、途䞭を歩く者。
――旅は、ただ始たったばかりだった。


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