99%が知らないキジの文化的要素!鳥が世界のシンボルになる理由とは?🌈
日本の国鳥として知られる『キジ(二ホンキジ)』。
古くから日本人に親しまれている鳥で、『桃太郎』などの民話(おとぎ話)や、『万葉集』『古事記』などの書物にも多く登場する、日本(の自然)を象徴する鳥です。
また、縁起が良い鳥としても知られ、絵画や文様などにもよく描かれてきました。
こういった日本の自然や文化と深い関わりを持つことから、伝統的な絵画・工芸品・文学作品にもその姿が見られる『キジ』。
キジは、北海道・対馬以外の全域に生息するキジ科の鳥で、日本の固有種(または固有亜種)。
キジのオスは、
・鮮やかな緑色の首
・銅色がかった赤い体
・長くて黒い尾羽
非常に派手な見た目をしています。
背中側・翼・長い尾羽は濃い茶色や茶褐色に褐色の斑の模様が施されており、これが、いわゆる『キジ模様』と言われているもので、『キジ猫』や『キジバト』など、他の動物の色や模様を表す際にも使われます。
また、繁殖期になると、美しい声で鳴くのも特徴です。
一方、メスの胴体は茶色で、保護色としての役割を果たしており、草地や森林の中で目立ちにくい見た目をしています。
それでいて、メスは「焼け野のきぎす(巣のまわりが燃えてもわが身を顧みず、卵やヒナを守る)」と呼ばれるほど、
「家族愛と勇気を象徴している」
この事から、日本の国鳥に選ばれる理由になったとも言われています。
キジは、古事記に登場する神さま『アメノワカヒコ(天若日子)』の監視役として、
「天から雉名鳴女(きぎしのななきめ)が遣われた」
アメノワカヒコが8年経っても戻らない理由を問いただすために、キジ(鳴女)を遣わしたとされています。
万葉集では、妻(夫)や子への思いを込めた歌が多く詠まれ、
「春の野にあさる雉の妻恋ひにおのがあたりを人に知れつつ」
(大伴家持)
「むさし野の雉子やいかに子を思うけぶりのやみに声まどうなり」
(後鳥羽院)
「父母の しきりに恋し 雉子の声」
(松尾芭蕉)
キジの『家族愛』や『夫婦愛』のイメージは、こららの歌やかつての一万円札の裏面につがいのキジが描かれるなど、広く定着しています。
実際、愛媛で言い伝えられる話では、
「大きな山火事があり、鎮火した後に焼け跡を歩いていると、メスのキジがうずくまっていた。よく見ると、キジの長い尾羽は真っ黒にこげ目のまわりは焼けただれていた。近付くと、キジは飛び立ち、そこには5個の卵があり、火事の間抱卵して守っていたのだと分かった」
という話もあり、キジが雛や卵を慈しむというのは間違いありません。
ただし、これは、多くの鳥がそうで、キジが特別というわけではありません。
地上に巣を持つヒバリは、巣のそばに敵が近づくと自らが怪我をしたふりをして巣から遠ざけようとしたり、カラスもスズメもツバメも雛を大切に育てます。
これらの鳥は、昔から、
・願いを届ける神の使い
・異世界と人間をつなぐ使者
・死者の霊魂を運ぶ使者
非常に特別視されていたことが分かっており、
「銅鐸に鳥の彫物が施されている」
「鳥の姿を象った埴輪が古墳から出土している」
など、多くの痕跡が残されています。
また、
・天の石屋神話 ⇒ 常世之長鳴鳥
・神武天皇の東征 ⇒ 八咫烏
など、重要な役割を果たしていることから、「鳥には何らかの特別な力が宿っている」と信じられてきました。
神社の祭礼で神職が身に着ける『袍(ほう)』も、
「両手を広げたときの姿が、鳥が翼を広げた姿に似ている」
これらと何らかの関係あるとされています。
アメリカの国鳥が白頭鷹(はくとうわし)であったり、メキシコの国旗にも鷲が描かれていたり、
「助言者・協力者・高位の神から地上に生きる神や人間を導くように命じられた存在」
鳥は、日常生活の中にいる「当たり前の存在」であると同時に、神さまと人を強く結びつける「特別な存在」。
そのため、一部の地域では崇拝の対象にもなっています。
「天と地の間を制するその姿から、神と人間を繋ぐ役割という象徴になった」
ちなみに、ギリシャ語で「キジ」を意味する『φασιανός(ファシアノス)』は、キジ科の中でも尾が長く、オスメスがはっきり分かれている鳥を指します。
古代ギリシャ語の『ファシス川』が語源で、ファシス川は、コルキス(現在のジョージア)を流れる川で、現在は『リオニ川』と呼ばれている川。
キジがこの川を渡ってきたことから、この名がつけられました。
ギリシャでは、日本のキジを「緑のファシス」と言うそうです。
日本では、水墨画などにキジが描かれるなど、文化的要素が強い鳥として親しまれてきた『キジ』。
そこから国鳥へと進化し、神聖化されたのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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