写真を使った自己紹介

奈良は宿泊客が少ないので、21時にラーメンが食べられなくなるぐらい店が閉まるのが早い。
イベントが終わったのが21時だったので夜ごはんは無理かと思ったけど、特別に営業時間をのばしてくれたので、奇跡的に夜の奈良で火鍋を食べることができた。ありがたい。
「写真にうつるものと、うつらないもの」というテーマでイベントをした。
「写真にうつらないものを撮る」みたいな厨二病チックなことをやれば、写真に関心が薄い人はチンプンカンプンになって写真を誤解するだけだ。
写真に関心が薄い人にでも役立つ写真の話をしたい。どうしたものかと悩んでたらイベント前日にこのポストを目にした。
ベッドサイドに飾られた、
— nosada (@anesthnosada) November 27, 2025
幼い字で書かれた手紙や
孫娘さんの成人式での振袖写真、
パスケースの家族写真、
好きなアイドルの映像が流れるタブレット、
大事に抱いているぬいぐるみ……
医者の神経を研ぎ澄ませたいなら、
威圧や恫喝より、そう言うモノの方が効く。
絶対に効く。 https://t.co/vIN9dWaLRI
ああ、そうだ。ぼくも入院するときは子どもの写真を飾る。その写真をきっかけに医療者や清掃の方と会話がはじまったこともある。
写真は人柄が伝わりやすい。それから誰かとの共通点も見つけやすい。
そういう写真の特性をいかした「写真で自己紹介をする」という内容にした。

今回のイベントに使ったぼくのプロフィールだ。かんたんな経歴はわかっても人柄は伝わらない。そこを写真で補う。

「1983年生まれ」という文字情報じゃなくて、今年の誕生日ケーキの写真をスライドでみせながら「1983年生まれの42歳です」と自己紹介する。



結婚式の写真や、結婚して5年後に子どもが生まれたことを写真を使って説明する。



仕事で国内外のいろんなところに行くことをしゃべる。



趣味はアウトドア全般であることを説明する。


カジノでレクサスNXの頭金を獲得したことを説明する。



いろんな人生経験をしてきたけど、なんだかんだ育児と家事が自分にとってはいちばん楽しく感じることをしゃべる。
写真を使うだけで伝わり方がまったく違う。プレゼンテーションでグラフやイラストのように、自己紹介も写真があると説明力があがる。
これまでの人生で何度も自己紹介をしてきたけど、断トツで手ごたえがあった。自己紹介で笑いやがおきるという経験をはじめてした。
しかも人の視点は写真に向くのでこちらの緊張は減る。
だけど、いまこれを読んでいる人には伝わらない。なぜならいま読んでいるこのnoteはプロフィールとおなじ文字情報だからだ。
表情や声のトーンや身振り手振りなどの非言語コミュニケーションがなくなるので、感情が相手に伝わりにくくなる。
写真+非言語コミュニケーションで相手へ強烈なまでに伝わる。
写真としゃべり言葉の自己紹介は自分のことを伝えることも、相手のことを知るのにもかなり有効だ。
モニターやプロジェクターなどの準備もいらず、いつでもどこでもスマホひとつゲーム感覚でできる自己紹介方法を紹介したい。
イベントの参加者さんたちにもやってもらったけど会場はとても盛り上がった。
やり方は簡単だ。2人組か3人組になって「1年前の今日なにしてた?」という話をする。
スマホで1年前の今日の写真を遡って、写真を見せながらそのときのことをしゃべる。その日に写真を撮っていないこともあるから近い日でもいい。
それを3年前、5年前、10年前、15年前とやる。
2025年11月28日のイベントをしたので、2024年11月28日あたりの写真を探す。

ぼくは1年前に左手にサインペンで顔を描いた腹話術を息子に披露していた。息子が保育園児のときにやっていたらもっとウケだろうなと思った。

3年前の11月28日は家族でババ抜きをしていた。ババを引きやすいようにしたら、すぐに息子が引いてくれた。楽しかった。

5年前の11月28日は沖縄でソーキそばとトーストのセットを食べていた。変な組み合わせだけどトーストが美味しい。お店の方にトーストの焼き方を教えてもらえた。

10年前の11月28日は妻とロイヤルホストでごはんを食べていた。エビの頭と尻尾で遊んでいた。まだ息子はいなかったけど夫婦2人もたのしかった。

15年前の11月28日は大阪のニコンサロンで個展をしていた。お金が全くなかったのでカプセルホテルに泊まって格安高速バスで東京に戻った。お金を稼がなきゃなと思った。
ぼくのスマホには10万枚ちかい写真があるけど、たった5枚のサンプリングで自分らしさがわかる。そして15年前だろうと写真は記憶を呼び起こしてくれる。
大事なことがある。どこで誰となにをしたかだけじゃなくて、なにを感じたかを相手に説明する。
行列のできるお店でごはんを食べたときに「美味しい」と感じる人もいれば「疲れた」と感じる人もいる。「美味しかったけど、疲れた」でもいいけど、そういう感想に人柄がでる。
15年前はスマホを持ってないという人もいるだろうから10年前まででもいいし、1年前から5年前で毎年やってもいい。
家族や友達や同僚とやってもおもしろい。はじめましての人とやってもおもしろい。ちょっとした待ち時間でもできる。
だから日常的に写真を撮ることも必要になる。だけどうまく撮る必要はないし、毎日撮らなくてもいい。
見たものを撮ればいいだけ、被写体なんか探さなくていい。バエやエモを撮ってバズを狙うことが写真じゃないよ。ぼくなんて左手の腹話術だぜ。
美味しい夜ごはん食べたときにパッと撮ればいいだけ。ぼくは火鍋の写真を15年後に見返したら21時をすぎた奈良で火鍋を食べた話ができるわけです。
スマホと写真の組み合わせで自分の一生を記録できる。未来のために写真を撮りましょう。
それから写真を撮る上でけっこう大事なアドバイスなんだけど……
サポートされた資金で新しい経験をして、それをまたみなさまに共有したいと考えています。
