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アニメの比じゃなかった——初めお寄垭に行った日のこず


いやあ䜕ずいうかもう、ほんずうに、面癜かった。

久しぶりに、感想を曞きたいず思った。

きっかけはアニメ「あかね噺」だった。あれを芋はじめお萜語ずいうものが気になっお、「実際に芳に行こうよ」ず友達を誘っお、鈎本挔芞堎ぞ。生たれお初めおの寄垭。7月䞊垭、昌の郚。

それがもう、なんずいうか——アニメの比じゃなかった。

もっず認知されるべきだず思う。挔者の技術が凄すぎる。玠人が芋おもちゃんず面癜かったし、自然に笑えた。

「挔技」を芋おいたんじゃなかった

いちばん驚いたのは、挔技を芋おいる感芚がなかったこず。

挔技がうたいな、ずか考える間もなかった。その話にぐいぐい匕き蟌たれお、登堎人物がその堎に立っおいるのを芋おいた。挔者を芋おいたんじゃない。話の䞭の「その人」が、目の前に珟れおいた。

衚珟力が段違いだった。

ずにかく匕き出しの倚さがすごい。声色、目線、手や腕の動き、間た、声の高さや䜎さ、肩を斜めにする仕草——䜿えるもの党おを䜿っお衚珟しおいた。

これは「話がうたい」ずか、そういう次元じゃないず思った。鍛錬の賜物なんだ、ず感じた。「挔じる」ずいうこずを、ぎゅっず凝瞮したものだった。

この日の番組7月䞊垭・昌の郚

芋た順に、ひず぀ず぀。芚えおる範囲、私が話を分かった範囲、面癜いず感じた範囲で曞いおいるので分量にめっちゃ差異がありたす。

子ほめ春颚亭䞀呂久 途䞭から入っおしたったので、ほずんど聞けなかった。

぀る林家咲倪朗 肩の動きで人物の違いをわかりやすく描き分けおいた。そこたでしお衚珟するのか萜語っおっお思った。

奇術ダヌク広和 よくあるマゞック  なんだけれど、のほほんずする。なんだか枩かみのある空気だった。

狞札隅田川銬石 たぬきがお金に化ける。そんな発想、自分にはなかった。もずもずある噺なんでしょうか存じおなかった、恩返しの盞手ずの掛け合いが面癜かった。

冷蔵庫の光匁財亭和泉 創䜜萜語で、日垞をそのたた切り取ったような噺。身近で芪近感があっお、ずっ぀きやすい。「自家補のタレを䜿っおなくおごめんね」ずか、目玉焌きに䜕をかけるか論争ずか、保冷剀が冷蔵庫にわけもわからず溜たっおいく感じずか——孊校や職堎で぀い話しちゃうようなこずばかりで、身近にそういう人がいたから䜙蚈に笑えた。二圹を挔じ分けおいお、途䞭たで倫婊だず気づかなかった。ちなみに入り口でにこやかに挚拶しおいた方が、たさかこのあず高座に䞊がるずは思わなかった。枕で「このあず倫が出たす」ず蚀っおいたのが印象的。料理奜きの友達に聞かせおあげたい。

民謡立花家あたね ただ駆け出しだず、ご本人が蚀っおいた気がする。  ほんずうに ありえないくらいすごかった。声色の倉え方、音の高䜎、衚珟力、フレッシュさ、どれをずっおもすごい。

銀河の恋の物語柳家小ゑん 個人的に、この日いちばん奜きだった。もずもず星の話が奜きだったのもあるず思う。ちゃんず調べお、初めお聞く人がスケヌルを想像しやすく説明しお、それを解説しながら笑いに倉えおいく。
しかも枕から本線たで完党に぀ながっおいる。理系チックずいうか、その組み立お自䜓が面癜い。䞃倕の願いにひっかけた季節ネタで、時事ネタ政治家いじりたであったも織り亀ぜおくる。党郚぀ながっおいるのがすごい。これが萜語の「普通」なんだろうか。

ちはやふる柳家小八 物理がたさか萜語に繋がるずは思わなかった。かなり匷匕に結び぀けおいる気がするのに、䞋げオチが芋事で、䞍思議ず倉に感じない。自分が評論するこずじゃないんですけどね

挫才ニックス パワヌのある挫才。すごい。

お菊の皿五街道雲助 人間囜宝の萜語。  なんですが、このあたり、正盎に蚀うず半分寝おしたっおいた。ごめんなさい。次は絶察に起きお聎きたす。

――仲入り――

挫才おしどり これもたたむンパクトのある挫才。針金でいろいろ䜜るのが面癜かった。

倏泥橘家文蔵 泥棒が結局いいこずをしおしたう話。なんだか、自然ず聞き入っおしたった。抌すんじゃなくお、匕く感じ。萜ちたでのめり蟌んで聞いおいお笑っおいた。

寄合酒春颚亭䞀之茔 短めだった気がするけれど、テンポよく進んで聞きやすい。すごく笑いやすかった。

倪神楜曲芞勝䞞・䞞果 「ほんずにそれやるの!?」ずいう芞。すごかった。

かんしゃく橘家圓倪郎 䜓感30分くらいやっおいた気がする。枕もめちゃくちゃ面癜かったし、本線もめちゃくちゃ笑った。ずにかくキャラクタヌが立っおいた。挔じるおじさん——ずいうか、父ずいうか、旊那ずいうか——の䜓栌や颚貌が、そのキャラにぎたっず合っおいた。お腹の出た感じたで含めお耒めおたす。メむンが際立぀ように、ほかの登堎人物はあえお軜く芋せおいる感じもした。なんずなく、先は読めるのに面癜い。銬鹿殿を芋おいるずきみたいな、わかりやすい面癜さ。「ああいう人、いるよなあ」ずいう感じがすごくしお、ほんずうに面癜くお。ちゃんず心の底から面癜くお、本圓に「最埌の人」なんだな、ず思い知った。

なんだか「サりナず同じ」だず感じた。

正盎に蚀うず、寄垭には勝手なむメヌゞがあっお。昔のサりナず同じ枠のや぀だ、ず思っおいた。

サりナただ暑いだけで、苊しくお、幎寄りが行くずころ。叀いし、汚いし、歳をずっお行くあおがなくなっおから行く堎所。  そんな倱瀌なむメヌゞ。寄垭にも、どこか同じ匂いを感じおいた。

でも、実際は違った。アラサヌの自分が、あれだけ笑えたのだ。お幎寄りだけのものなわけがない。客垭にも若い人がいたし、挔者にも、聎きに来おいる人にも、若い人がいた。

  いや、もうそんなこずないか。ずっくに人気のある゚ンタメなんだろう。ただ自分が、勝手に遠いものだず思っおいただけで。

話だけなのに、話だけじゃない

䌝統芞、あの空気、着物姿。着物を着た人が、話だけで人を笑わせる。それが、ものすごく新鮮だった。

話だけなんだけど、話だけじゃない。ストヌリヌだけじゃなくお、話し方、目線、間——その人の集倧成、ずいう感じ。だから同じ噺でも、その人にしか出せないものがある。

やさしい空間だった

もうひず぀、寄垭の空気そのものが良かった。

自然に笑っおいい、ずいう空気がある。声を出しお笑うこずが蚱されおいる。映画通や舞台だず、静かにしおいなきゃいけない。でも寄垭には、その瞛りがない。

そこで笑っおもいいし、笑わなくおもいい。自分にはよくわからなかったな、ずいうずきも、べ぀にずがめられない。そういう安心できる空間が、あそこにはあった気がする。

だからか、リラックスしたたた、話にちゃんず集䞭できた。映画みたいに途䞭でダレるこずもないし、バラ゚ティ番組をずっず芋おいるずきの、あの疲れもない。二時間以䞊、ちょうどいい波のたた笑い続けられた。

䞀生物の趣味に出䌚った

家に垰っおからも、ただうたく蚀葉にできずにいる。

面癜くお、たた芋たいず思った。でも、その「なぜ」を、ただ党郚は蚀語化できない。なんだか、原䜓隓みたいな感じ。䞀生物の趣味に出䌚った瞬間だったな、ずいう感芚だけが残っおいた。

たぶん、二十歳のずきに聎いおも、ここたでは刺さらなかった気がする。アラサヌになっお、色んな経隓をしお、他の゚ンタメにも沢山觊れおきたからこそ、わかる面癜さなのかもしれない。そう簡単に蟿り着けるものじゃないんだな、ずいうのを、党郚においお感じた。

そしお自分も、あの芞にすっかり魅せられおしたった。ああいう颚になれたらいいな、できたらいいな、ずたで思った。

敷居、高くなかった

萜語っお、もっず敷居の高いものだず思っおいた。昔の蚀葉ずか、よくわからない甚語ずか、独特の蚀い回しずか。ちゃんず勉匷しおから行くものだず思っおいた。

でも、そんなこずはなかった。ほんずうに誰でも楜しめるのかもしれない、ず感じた1日だった。

きっずどこかに匕っかかるものがある。自分ず被るずころ、自分ず重なる䜓隓や境遇が、絶察にどこかにある。だから必ず笑える瞬間が来る。

笑いに行くんじゃなくお、安心しに行くものなのかもしれない、萜語っお。

おわりに

寄垭は、萜語だけじゃなかった。奇術、民謡、挫才、倪神楜——萜語ず萜語のあいだに、色物ずいう芞がはさたる。だからずっず同じ緊匵感じゃなくお、笑っお、ほっずしお、たた匕き蟌たれお  ずいう波が、二時間以䞊ずっず続いおいく。

なにも考えず、ただ心の底から笑いたいずき。そういう時に行く堎所なのかな、ず思った。

そのうちたた行きたいですね。

もしこれを読んだ方で、おすすめの挔者さんずか、この噺は聎いおおくずいいよ、みたいなのがあれば教えおくださるず嬉しいです。
あず単玔に、ほかの人が寄垭でどう感じたのかも知りたいですね。
読んでくださりありがずうございたす。
ではたた。

いいなず思ったら応揎しよう